第一章
夢小説設定
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委員会騒動は、言葉通り小平太が全員倒して終わった。
あのあと小平太の怪力にボールはすぐ破裂した。荘助が呆気にとられていると、小平太がなぜか砲弾に持ちかえ、ほとんどの五六年生を巻き込んだ壮絶な戦いとなったのだった。
そして今、小平太以外はまさに文字通り倒れて終わった。
「あー、言いにくいんだが、桂川荘助は委員会所属しないことになっているぞ」
騒ぎを聞いてやってきた五年い組の担任木下鉄丸先生がやや困った顔をして言った。
「学費のこともあるし、定期的に学園の事務雑務の仕事を請け負うことになっている」
皆ががくりと肩を落とすのが分かり、荘助はなんだか申し訳ないような気持ちになるのだった。
*****
皆がよろよろと立ち上がり、順に部屋へと帰っていく中、荘助はあたりをキョロキョロと見渡していると勘右衛門が声をかけてくる。
「荘助、戻らないの?」
「ちょっと善法寺先輩に話があって」
「そっか。じゃぁ先戻るけど…えっと今日はごめんな。委員会の話、俺の早とちりで迷惑かけた」
荘助は首を振った。
「いや、勘右衛門のせいじゃないよ。私が仕事の話し忘れてただけで」
「でも、悪かった。大変な目に合わせたね」
「はは、なんの、これも修行のうちということで」
「荘助はたくましいなぁ」
ふたりで少し笑い合うと、勘右衛門は他の五年にも声をかけながら戻っていった。
さて、善法寺先輩はどこにいるのか。一通り見渡したが姿が見えない。さらに注意深く探してみると、大きな穴が開いている場所が見えた。
もしかしてと覗き込むと案の定、いた。
「善法寺先輩」
「わ、荘助!」
「大丈夫ですか?」
手を伸ばすと、その拍子に足元が崩れて荘助も穴の中へと、しかも伊作の上に落ちてしまった。
「いたた…」
「うわ、すみませんっ!!」
「大丈夫大丈夫…それより、なにか僕に用事かい?」
なんで分かったのだろうと思いながら退くと、伊作が続けて言った。
「こんなとこ、探さなきゃ見つからないでしょ」
「…お礼を言おうと思っていたんです」
「なんで??」
伊作は心底わからないといった顔をする。
「私が女だということ、黙っていてくれてますよね。あれから会う先輩後輩、皆普通なので」
「まぁ正直、学園長先生の提案には驚いたけど、忍たまとして過ごすわけだし、特に言うことでもないかと思って」
「助かってます。隠すことでもないのですが、面倒が増えそうなので。五年の数人には知られてますけど」
伊作はそれを聞くと、
「困ったことがあったら頼ってね。一応、先輩だし、保健委員長でもあるからさ」
と少し心配そうな顔で笑った。
「それにしても、あんな最中穴に落ちるって、先輩の不運って本当なんですね」
「君も人のこと言えないでしょ」
そう言われて荘助も思わず笑ってしまった。
あのあと小平太の怪力にボールはすぐ破裂した。荘助が呆気にとられていると、小平太がなぜか砲弾に持ちかえ、ほとんどの五六年生を巻き込んだ壮絶な戦いとなったのだった。
そして今、小平太以外はまさに文字通り倒れて終わった。
「あー、言いにくいんだが、桂川荘助は委員会所属しないことになっているぞ」
騒ぎを聞いてやってきた五年い組の担任木下鉄丸先生がやや困った顔をして言った。
「学費のこともあるし、定期的に学園の事務雑務の仕事を請け負うことになっている」
皆ががくりと肩を落とすのが分かり、荘助はなんだか申し訳ないような気持ちになるのだった。
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皆がよろよろと立ち上がり、順に部屋へと帰っていく中、荘助はあたりをキョロキョロと見渡していると勘右衛門が声をかけてくる。
「荘助、戻らないの?」
「ちょっと善法寺先輩に話があって」
「そっか。じゃぁ先戻るけど…えっと今日はごめんな。委員会の話、俺の早とちりで迷惑かけた」
荘助は首を振った。
「いや、勘右衛門のせいじゃないよ。私が仕事の話し忘れてただけで」
「でも、悪かった。大変な目に合わせたね」
「はは、なんの、これも修行のうちということで」
「荘助はたくましいなぁ」
ふたりで少し笑い合うと、勘右衛門は他の五年にも声をかけながら戻っていった。
さて、善法寺先輩はどこにいるのか。一通り見渡したが姿が見えない。さらに注意深く探してみると、大きな穴が開いている場所が見えた。
もしかしてと覗き込むと案の定、いた。
「善法寺先輩」
「わ、荘助!」
「大丈夫ですか?」
手を伸ばすと、その拍子に足元が崩れて荘助も穴の中へと、しかも伊作の上に落ちてしまった。
「いたた…」
「うわ、すみませんっ!!」
「大丈夫大丈夫…それより、なにか僕に用事かい?」
なんで分かったのだろうと思いながら退くと、伊作が続けて言った。
「こんなとこ、探さなきゃ見つからないでしょ」
「…お礼を言おうと思っていたんです」
「なんで??」
伊作は心底わからないといった顔をする。
「私が女だということ、黙っていてくれてますよね。あれから会う先輩後輩、皆普通なので」
「まぁ正直、学園長先生の提案には驚いたけど、忍たまとして過ごすわけだし、特に言うことでもないかと思って」
「助かってます。隠すことでもないのですが、面倒が増えそうなので。五年の数人には知られてますけど」
伊作はそれを聞くと、
「困ったことがあったら頼ってね。一応、先輩だし、保健委員長でもあるからさ」
と少し心配そうな顔で笑った。
「それにしても、あんな最中穴に落ちるって、先輩の不運って本当なんですね」
「君も人のこと言えないでしょ」
そう言われて荘助も思わず笑ってしまった。