第一章
夢小説設定
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荘助は変な気分だった。
今日は女装をする日らしい。
これは授業の一貫で、忍たま全員女の姿になるという以外はやることもなく自由に過ごして良いということだった。
女装というが、いかんせん自分は女なのでさらしをとって着替える以外どうしたら良いか考えあぐねていた。
「荘助、準備できたか?」
部屋の外から兵助の声がする。
「うん、一応」
着替えはしたので戸を開ける許可を出すと、兵助が入ってきて呆れた顔をした。
「それ、着替えただけだろ」
「これくらいしか思い付かなくて。兵助は綺麗だな。それ、似合ってる」
何の恥ずかしげもなく荘助はそう言った。
「お前はまたさらっとそういうことを……て、俺のことは良いんだよ!ちょっと待ってろ」
兵助はそう言うと、バタバタと出ていき、化粧道具をもって戻ってきた。
「これは女装の授業なんだよ。化粧の技術、身のこなしとか見られるの。さすがに荘助は女だけどもうちょっと装え」
「化粧かぁ…」
荘助は少し渋ったが、化粧道具を受け取って鏡に向かった。そして意外なことに手慣れた手付きで化粧を始める。
記憶はなくても案外化粧なんかは覚えてるものなのかと感心していると、できあがった荘助を見て兵助は顔がひきつった。
「荘助、なんかそれ……」
「遊女みたいだなー」
気がつくといつもの五人が来ていて、声を揃えて言った。
「化粧濃すぎ。いや、それはそれで良いんだけど、その化粧にその衣装は似合わない」
三郎が荘助の顔を覗き込んだ。
「それ貸せ。私が手直ししてやるよ」
荘助の顔に触れ、まじまじと見入ると、
「お前、よくよく見ると美人なんだな」
ぼそっと独り言のように言った。
部屋にいた全員が一瞬ぽかんとした。
「三郎が褒めた」
「普段、雷蔵以外褒めないのに」
「しかも容姿を褒めるなんて珍しい」
「三郎面食いだからね」
「…でも確かに」
皆、おかまいなしに好き勝手言う。
「うるさいなー、私は良いものは褒める質なんだよ!」
三郎は少し顔を赤らめながらも、それを誤魔化すように手を動かした。そして真剣な顔つきになったかと思うとあっという間に仕上げてしまった。
「はい、完成」
手直しされた荘助の化粧は、先ほどとは違ってあどけない町娘風になっていた。
「うわぁ、かわいいよ荘助!!」
雷蔵はにこやかに笑ってパチパチと拍手をする。そんな雷蔵こそかわいいなと荘助は思った。
「三郎、やっぱすげぇなあー」
八左ヱ門はしきりに感心した様子だった。
「だろ?私にかかれば、どんなやつも完璧に仕上げてやる」
ふふん、と得意気に鼻をならした三郎に、
「本当だな。ありがとう」
と荘助がお礼を言うと、三郎は気恥ずかしそうに目線をそらした。
「ところで…私が言うのも何なんだけど…」
と荘助が言いにくそうに目を泳がせた。
「八左ヱ門はどうにかしなくて良いのかな」
先ほどの荘助どころではない濃すぎる化粧をしたひどい有り様の八左ヱ門に皆の目線が集まった。
↓↓おまけ
[女装のその後ろ組にて]
ーーーーーーーー
「三郎、自分好みにしたろ」
雷蔵に図星をつかれた三郎はたじろぐ。
「な…」
「わかりやすいよ。ああいうかわいい感じの好きだもんね。荘助は元がスラッとして綺麗な感じだから、たおやかな雰囲気にするのかと思ったら…」
「え、なにそうなのか三郎」
八左ヱ門も興味深げに話しに加わった。
「なんだよ、あいつは化粧しがいがあるんだよ。なんにでも化けられそうで」
「まあそれは良いんだけどさ、手出しちゃダメだよ」
「……正直言うと、出しそうになる」
三郎が口許を押さえて下を向いた。
「けど出させてもらえないだろ。い組のお守りもいるし、それに本人をその気にさせるのは苦労しそうだ」
「え、なにお守りって?」
「兵助しかいないよー、八左ヱ門」
ーーーーーーーー終
今日は女装をする日らしい。
これは授業の一貫で、忍たま全員女の姿になるという以外はやることもなく自由に過ごして良いということだった。
女装というが、いかんせん自分は女なのでさらしをとって着替える以外どうしたら良いか考えあぐねていた。
「荘助、準備できたか?」
部屋の外から兵助の声がする。
「うん、一応」
着替えはしたので戸を開ける許可を出すと、兵助が入ってきて呆れた顔をした。
「それ、着替えただけだろ」
「これくらいしか思い付かなくて。兵助は綺麗だな。それ、似合ってる」
何の恥ずかしげもなく荘助はそう言った。
「お前はまたさらっとそういうことを……て、俺のことは良いんだよ!ちょっと待ってろ」
兵助はそう言うと、バタバタと出ていき、化粧道具をもって戻ってきた。
「これは女装の授業なんだよ。化粧の技術、身のこなしとか見られるの。さすがに荘助は女だけどもうちょっと装え」
「化粧かぁ…」
荘助は少し渋ったが、化粧道具を受け取って鏡に向かった。そして意外なことに手慣れた手付きで化粧を始める。
記憶はなくても案外化粧なんかは覚えてるものなのかと感心していると、できあがった荘助を見て兵助は顔がひきつった。
「荘助、なんかそれ……」
「遊女みたいだなー」
気がつくといつもの五人が来ていて、声を揃えて言った。
「化粧濃すぎ。いや、それはそれで良いんだけど、その化粧にその衣装は似合わない」
三郎が荘助の顔を覗き込んだ。
「それ貸せ。私が手直ししてやるよ」
荘助の顔に触れ、まじまじと見入ると、
「お前、よくよく見ると美人なんだな」
ぼそっと独り言のように言った。
部屋にいた全員が一瞬ぽかんとした。
「三郎が褒めた」
「普段、雷蔵以外褒めないのに」
「しかも容姿を褒めるなんて珍しい」
「三郎面食いだからね」
「…でも確かに」
皆、おかまいなしに好き勝手言う。
「うるさいなー、私は良いものは褒める質なんだよ!」
三郎は少し顔を赤らめながらも、それを誤魔化すように手を動かした。そして真剣な顔つきになったかと思うとあっという間に仕上げてしまった。
「はい、完成」
手直しされた荘助の化粧は、先ほどとは違ってあどけない町娘風になっていた。
「うわぁ、かわいいよ荘助!!」
雷蔵はにこやかに笑ってパチパチと拍手をする。そんな雷蔵こそかわいいなと荘助は思った。
「三郎、やっぱすげぇなあー」
八左ヱ門はしきりに感心した様子だった。
「だろ?私にかかれば、どんなやつも完璧に仕上げてやる」
ふふん、と得意気に鼻をならした三郎に、
「本当だな。ありがとう」
と荘助がお礼を言うと、三郎は気恥ずかしそうに目線をそらした。
「ところで…私が言うのも何なんだけど…」
と荘助が言いにくそうに目を泳がせた。
「八左ヱ門はどうにかしなくて良いのかな」
先ほどの荘助どころではない濃すぎる化粧をしたひどい有り様の八左ヱ門に皆の目線が集まった。
↓↓おまけ
[女装のその後ろ組にて]
ーーーーーーーー
「三郎、自分好みにしたろ」
雷蔵に図星をつかれた三郎はたじろぐ。
「な…」
「わかりやすいよ。ああいうかわいい感じの好きだもんね。荘助は元がスラッとして綺麗な感じだから、たおやかな雰囲気にするのかと思ったら…」
「え、なにそうなのか三郎」
八左ヱ門も興味深げに話しに加わった。
「なんだよ、あいつは化粧しがいがあるんだよ。なんにでも化けられそうで」
「まあそれは良いんだけどさ、手出しちゃダメだよ」
「……正直言うと、出しそうになる」
三郎が口許を押さえて下を向いた。
「けど出させてもらえないだろ。い組のお守りもいるし、それに本人をその気にさせるのは苦労しそうだ」
「え、なにお守りって?」
「兵助しかいないよー、八左ヱ門」
ーーーーーーーー終