第一章
夢小説設定
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私は、どう生きていけば良いのですか?
父のように…
母のように…
強くなれますか?
*****
強い薬草の匂いで目が覚めたのだが、身体が鉛のように重たくて動けない。とにかく場所の確認がしたくて頭を動かしてみる。
枕がある。布団、薬棚らしきもの、作りかけの薬、腕に巻かれた包帯…
どうやら自分は怪我かなにかで気を失い、医者に診てもらっていたらしい。なるほどどうりで身体のあちこちが痛い。
一通りの状況が分かったところで、静かな足音が聞こえて戸が開いた。
「あ、気がついたかい?」
えらく顔立ちの良い忍装束を来た15、6ほどの青年がこちらに笑顔を向けた。なんとなく気まずくなり、無理矢理に身体を起こす。
「大丈夫?手伝うよ」
青年は慣れた手つきで、私の背を支えてくれた。
「…すみません」
かすれてはいるが声は出た。
「痛み止め、飲めるかな?」
「あ、はい」
見ず知らずの忍に薬を勧められて飲もうとするなんて、我ながら不用心すぎる。だが、この青年にはそうさせてしまう何かがある。
薬を飲むのを見届けてから彼が神妙な面持ちで話し始めた。
「君、刀一本握りしめて合戦場の近くの森で倒れてたんだけど…戦場に行くような格好ではなかったし、どこか向かう途中で巻き込まれたとか?」
気を失っていたせいか、彼の質問が頭に入ってくるのに時間がかかった。そういえば、何をしていたのだろうか…
「あ、というか名前!まだ名乗ってなかったよね」
私が答えないのを見て警戒心を抱かせたと思ったのか、焦ったように笑顔に戻し話題を変えた。
「僕は善法寺伊作。忍術学園六年、保健委員長です」
「私は…荘助……」
「え?」
「桂川…荘助です」
しばらく沈黙が流れた。
その間、善法寺伊作とやらは口元にてを当ててなにか考えている風だった。
「…それ、ほんとに?」
「…はい」
「君、女じゃないか」
「はい…女ですけど…?あれ?」
自分でも言っていておかしなことに気がつく。確かに自分が女であることは分かっている。しかし出てくる名前がそれしかない。怪我のショックで頭が混乱しているのかと、落ち着いて記憶を辿るが出てこない。そもそも私は何をしていたのか、なぜ怪我をして倒れたのか、いくら考えても分からない。
「すみません、この名前しか分からなくて」
混乱しているであろう善法寺君に向かって意味不明な謝罪をしてしまった。
父のように…
母のように…
強くなれますか?
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強い薬草の匂いで目が覚めたのだが、身体が鉛のように重たくて動けない。とにかく場所の確認がしたくて頭を動かしてみる。
枕がある。布団、薬棚らしきもの、作りかけの薬、腕に巻かれた包帯…
どうやら自分は怪我かなにかで気を失い、医者に診てもらっていたらしい。なるほどどうりで身体のあちこちが痛い。
一通りの状況が分かったところで、静かな足音が聞こえて戸が開いた。
「あ、気がついたかい?」
えらく顔立ちの良い忍装束を来た15、6ほどの青年がこちらに笑顔を向けた。なんとなく気まずくなり、無理矢理に身体を起こす。
「大丈夫?手伝うよ」
青年は慣れた手つきで、私の背を支えてくれた。
「…すみません」
かすれてはいるが声は出た。
「痛み止め、飲めるかな?」
「あ、はい」
見ず知らずの忍に薬を勧められて飲もうとするなんて、我ながら不用心すぎる。だが、この青年にはそうさせてしまう何かがある。
薬を飲むのを見届けてから彼が神妙な面持ちで話し始めた。
「君、刀一本握りしめて合戦場の近くの森で倒れてたんだけど…戦場に行くような格好ではなかったし、どこか向かう途中で巻き込まれたとか?」
気を失っていたせいか、彼の質問が頭に入ってくるのに時間がかかった。そういえば、何をしていたのだろうか…
「あ、というか名前!まだ名乗ってなかったよね」
私が答えないのを見て警戒心を抱かせたと思ったのか、焦ったように笑顔に戻し話題を変えた。
「僕は善法寺伊作。忍術学園六年、保健委員長です」
「私は…荘助……」
「え?」
「桂川…荘助です」
しばらく沈黙が流れた。
その間、善法寺伊作とやらは口元にてを当ててなにか考えている風だった。
「…それ、ほんとに?」
「…はい」
「君、女じゃないか」
「はい…女ですけど…?あれ?」
自分でも言っていておかしなことに気がつく。確かに自分が女であることは分かっている。しかし出てくる名前がそれしかない。怪我のショックで頭が混乱しているのかと、落ち着いて記憶を辿るが出てこない。そもそも私は何をしていたのか、なぜ怪我をして倒れたのか、いくら考えても分からない。
「すみません、この名前しか分からなくて」
混乱しているであろう善法寺君に向かって意味不明な謝罪をしてしまった。
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