ガラルクイーンは大忙し
夢小説です。名前変換して楽しむことが出来ます。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ユウリがバウタウンに宿泊することが決まってから、ビートはポプラに連絡を入れた。
『ポプラさん、ぼくです、はい。ユウリのことで』
『なんだい、なんだい。改まって…あたしが恋の邪魔でもすると思ってるのかい』
ビートとユウリの恋路を一番に応援していたのは実はポプラであったりするのだ。ビートが何を遠慮しているのか、恋人であるユウリを置いてアラベスクに帰ってこようとしていると知ったなら、持ち前の気概の良さから背中を押すかのように言葉を紡いだ
『何を遠慮してるんだい、お嬢ちゃんのことはあんたの人生、まして恋仲だろう。久しぶりに会ったんだし、あんたも会いたいって言ってたじゃないか。なんなら一緒に泊まっといで、いいね?!』
『え?!は?!』
プツ……ツーツー……スマホロトムから、無情にも響く不通音に、ビートはしかめっ面を浮かべた。
『……あのひとは…』
ユウリに会いたかったなんて、自分が一番よくわかっており、理解している。まさか泊まってこいと言われるとは思わなかったが、けれどある意味で休暇を貰ったと思えばそれでいいか、なんて少し思ってしまう自分もいて、ユウリが待ってるロビーに向かった。
『ビートくん、あのゴメンね?こんな事に…』
相変わらず、自分のことは二の次で他人の予定を乱してしまったり、狂わせてしまう事を気にする心優しい自分の彼女、そんなふうに言われたらビートだって男の子だ。ベタベタに甘やかしてあげたいと思うのは必然である。
『いいんですよ。あなたは気にしなくて……というか、ポプラさんに泊まって来いと言われましたしね』
『!?』
ユウリの為にとった部屋に彼女を連れて行ってから、ソファに座らせるとビートの手が優しく優しくユウリの頭に置かれる。二人の間の空気感が、久しぶりに会ったからというのもあって緊張感に満たされるが、その空気感を破ったのはビートの方。
『それじゃあ……ポプラさんの許可も得てることですし、恋人らしいことでもしましょうか。ねえ、ユウリ。おいで』
不意に彼の手が伸ばされて、そっと彼女が入れる程のスペースを作るよう腕が広げられた。勿論 、おいでと言われて嫌な気持ちになる筈もない彼女は、頬を真っ赤にしながら彼の腕に収まる程の位置まで移動する。いつのまにか出会った頃より伸びた相手の背丈、体も男の子らしいそれになってることを改めて認識する。顔を伺うように見上げると、普段見せることのないだろう柔らかな表情はユウリだけの特別席。
『ビートくん……』
『…ずっと会いたかったんだ…こうして触れたくて、何してるか気が気じゃなくて…テレビをつけたなら、いつでも見れる顔のはずなのに遠くて…』
ガラルクイーンとして忙しいのは仕方ないことなのだが、1ヶ月半会っていなかったその時間は気が遠くなりそうだった、なんてそんなことを紡ぐ彼の声にユウリは心地よさを覚えた。
『寝ていいですよ…、まあ、ぼくの腕の中でね』
『んもぅ……相変わらず意地悪。』
『けど、ぼくのそんなところも好きなんでしょう?』
意地悪で、生意気で、意地っ張りで。だけど、優しくて、強くて…毎回悩まされることも沢山あるけれどそれでも大好きだとビートの手に手を合わせて、気付けばユウリの方から彼の頬に唇を押し当てていた。
『ん…』
『意地悪なビートくんに、お返し』
『……ふ、お返しにもなりませんよ。むしろご褒美じゃないですか……けど、こっちの方がいい。』
お返しだ、お返しじゃないと言い合うのも束の間に、頬にいたずらにキスをされたビートが次にとった行動は、ユウリの頬に手を当ててそっとその薄紅色の唇を指先で撫でて後の、唇へのキスだった。
ガラルクイーンの日常は大忙し。前途多難のようで、バタバタしていて。けれど幸せなそんな毎日がこれからも続けばいいと思った。
end
『ポプラさん、ぼくです、はい。ユウリのことで』
『なんだい、なんだい。改まって…あたしが恋の邪魔でもすると思ってるのかい』
ビートとユウリの恋路を一番に応援していたのは実はポプラであったりするのだ。ビートが何を遠慮しているのか、恋人であるユウリを置いてアラベスクに帰ってこようとしていると知ったなら、持ち前の気概の良さから背中を押すかのように言葉を紡いだ
『何を遠慮してるんだい、お嬢ちゃんのことはあんたの人生、まして恋仲だろう。久しぶりに会ったんだし、あんたも会いたいって言ってたじゃないか。なんなら一緒に泊まっといで、いいね?!』
『え?!は?!』
プツ……ツーツー……スマホロトムから、無情にも響く不通音に、ビートはしかめっ面を浮かべた。
『……あのひとは…』
ユウリに会いたかったなんて、自分が一番よくわかっており、理解している。まさか泊まってこいと言われるとは思わなかったが、けれどある意味で休暇を貰ったと思えばそれでいいか、なんて少し思ってしまう自分もいて、ユウリが待ってるロビーに向かった。
『ビートくん、あのゴメンね?こんな事に…』
相変わらず、自分のことは二の次で他人の予定を乱してしまったり、狂わせてしまう事を気にする心優しい自分の彼女、そんなふうに言われたらビートだって男の子だ。ベタベタに甘やかしてあげたいと思うのは必然である。
『いいんですよ。あなたは気にしなくて……というか、ポプラさんに泊まって来いと言われましたしね』
『!?』
ユウリの為にとった部屋に彼女を連れて行ってから、ソファに座らせるとビートの手が優しく優しくユウリの頭に置かれる。二人の間の空気感が、久しぶりに会ったからというのもあって緊張感に満たされるが、その空気感を破ったのはビートの方。
『それじゃあ……ポプラさんの許可も得てることですし、恋人らしいことでもしましょうか。ねえ、ユウリ。おいで』
不意に彼の手が伸ばされて、そっと彼女が入れる程のスペースを作るよう腕が広げられた。
『ビートくん……』
『…ずっと会いたかったんだ…こうして触れたくて、何してるか気が気じゃなくて…テレビをつけたなら、いつでも見れる顔のはずなのに遠くて…』
ガラルクイーンとして忙しいのは仕方ないことなのだが、1ヶ月半会っていなかったその時間は気が遠くなりそうだった、なんてそんなことを紡ぐ彼の声にユウリは心地よさを覚えた。
『寝ていいですよ…、まあ、ぼくの腕の中でね』
『んもぅ……相変わらず意地悪。』
『けど、ぼくのそんなところも好きなんでしょう?』
意地悪で、生意気で、意地っ張りで。だけど、優しくて、強くて…毎回悩まされることも沢山あるけれどそれでも大好きだとビートの手に手を合わせて、気付けばユウリの方から彼の頬に唇を押し当てていた。
『ん…』
『意地悪なビートくんに、お返し』
『……ふ、お返しにもなりませんよ。むしろご褒美じゃないですか……けど、こっちの方がいい。』
お返しだ、お返しじゃないと言い合うのも束の間に、頬にいたずらにキスをされたビートが次にとった行動は、ユウリの頬に手を当ててそっとその薄紅色の唇を指先で撫でて後の、唇へのキスだった。
ガラルクイーンの日常は大忙し。前途多難のようで、バタバタしていて。けれど幸せなそんな毎日がこれからも続けばいいと思った。
end