【Kingsman】お互いの愛【キングスマン】【短編集】
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ハリーは甘い味と茶葉の香りがする紅茶を二つのティーカップに入れ、ユーは甘すぎない優しい味とバターの匂いがするお菓子の包みを外し皿に移し替えテーブルに並べた。それはお茶会に用意されたハリーとユーによる手作りであった。
「美味しそうだわ。ねっ、ハリー?」
「ああ、そうだね」
二人で用意したお茶会の代物に目を輝かせるユーをハリーは椅子を引いて座らせ、彼女の隣に腰掛けた。二人は始めに紅茶に手を取り口にすると、ふわりと紅茶の香りが口内に舞い精神的に落ち着かせる効用が含まれたものを飲んだユーは無意識に顔を綻 びる。
彼女の表情を見ていたハリーも自然と笑みを浮かべて彼女が作ってくれたお菓子をつまみ食べてみた。焼き加減の素晴らしいビスケットで花の匂いが微かに鼻腔 をくすぐり、舌の上で控え目な甘さが遠慮がちに広がっていくのがわかった。
「とても美味しいよ、ユー」
「ほんとうに? ならよかった」
「君ならパティシエールになれそうだ」
「ならハリーだけのパティシエールになろうかしら」
ふふふっとぷっくりと膨らむ唇の口角をあげハリーの目を覗き込むように笑うユーにハリーは笑みを深くした。彼女とのお茶会にハリーは心から楽しんでいた。二人だけの優雅な時間と愛しい空間にいつも彼女の吐き出す言葉や行動を思う存分に心を踊らせている。
「それは実にいいね。しかし私には君という甘いお菓子がいるから充分満足だ」
ハリーが甘い台詞を言えば彼女は顔を火照らせ生まれつきの子供のような赤いほっぺをさらに赤くさせればユーはハリーから視線を少し横へ逸らした。何もかもが可愛らしい。そんな愛らしい彼女のほっぺは熟成したリンゴのようだと出逢ったときからハリーは思っていた。
その赤いところにキスがしたい、とハリーはそう思っていた。その衝動に抑えられずいつの間にかハリーの右手は彼女の首の後ろに回りユーを引き寄せていた。そして彼女の赤いほっぺにキスをしてみるとマシュマロのような柔らかさをしていた。嗚呼、これはどうも癖になりそうだ。
んふふと彼女の無邪気な声が耳元で聞こえた。ユーは目をつむり嬉しそうに微笑んで優しくハリーの顎に手を添えていた。汚 れもその跡もない真っ白な手である。ハリーは目を細め彼女の手にもキスを落とし顔を擦り寄せた。サテンと同じような心地好い肌触りで実に気持ちがいい。
「いつでも食べてしまいくらい君が甘いよ。ユー」
「甘いものばかり食べていたら飽きちゃうわ」
「そうだろうか? もう少し味わってみよう」
「あら、いけないわ」
彼女の唇へキスをしようとすると唇ではない何かに当たった。目を開けてみればユーのもう片方の手に甘いお菓子の合間に食べる為の塩気のあるビスケットが彼女の唇を防ぐのように、そこにはあった。
「甘いだけじゃほんとうに飽きられちゃうわ。飽きられるのはいやよ」
「安心して。私は飽きないんだよ」
「ハリーはずいぶんと甘党さんなのね」
「君だからこそ飽きないんだ」
ハリーは彼女の手にあったビスケットを食べた。舌の上で残っていた甘さが塩気によって消え、紅茶でビスケットを流し込むとさっぱりと舌が整えられた。控え目な彼女が作りそうな優しい味をしたビスケットだ。
「うん。これもいいね」
「頑張って作ってよかったわ」
「おや、頑張ってくれたのかい?」
「だって、ハリーが大好きだから。ハリーの笑顔が見たかったから」
彼女の見開く瞳が太陽の光に照らされ輝いている。ハリーは可愛らしい理由を告白するユーに愛おしさのあまり前のめりになってしまう。ほんとうにキスがしたくて堪らない。
「なら、君の唇にキスしてもいいかい?」
「もう甘いのが恋しい?」
「君が恋しいんだ」
「そんなに言われちゃ、私もハリーのことが恋しくなっちゃう」
頬を押さえる彼女は顔を真っ赤にさせていた。ユーはハリーに体を寄せ目をつむって顔を上げていた。熱を帯びた彼女の腰に手を置き彼女の頬に手を添え、そしてハリーは彼女のピンク唇にそっとキスをした。
長く彼女の唇を味わうようにハリーはユーのキスを楽しんでいた。ぷっくらと膨らんだ唇はとても柔らかく彼女は唇をハリーに弱々しく押し付けていた。嗚呼、可愛い。ハリーは何度も彼女の唇にキスをする。
「私が君を飽きることなんてないんだよ」
「ほんとうに?」
「君を食べ尽くしてしまいたいほどに君に虜なんだよ、私は」
ハリーはユーの頬をさすり彼女はくすぐったそうに身をよじる。ハリーは一生涯の中で最も幸せを感じていた。君とのお茶会はやめられない。最もこうして一緒に幸せを感じてくれる時間なのだから。
「私は一生涯、ユーを愛することを誓おう」
ハリーは冷めた紅茶を余所にやって彼女の両手を包み込むように握った。そしてもう一度、ユーにハリーは誓いのキスをした。
「美味しそうだわ。ねっ、ハリー?」
「ああ、そうだね」
二人で用意したお茶会の代物に目を輝かせるユーをハリーは椅子を引いて座らせ、彼女の隣に腰掛けた。二人は始めに紅茶に手を取り口にすると、ふわりと紅茶の香りが口内に舞い精神的に落ち着かせる効用が含まれたものを飲んだユーは無意識に顔を
彼女の表情を見ていたハリーも自然と笑みを浮かべて彼女が作ってくれたお菓子をつまみ食べてみた。焼き加減の素晴らしいビスケットで花の匂いが微かに
「とても美味しいよ、ユー」
「ほんとうに? ならよかった」
「君ならパティシエールになれそうだ」
「ならハリーだけのパティシエールになろうかしら」
ふふふっとぷっくりと膨らむ唇の口角をあげハリーの目を覗き込むように笑うユーにハリーは笑みを深くした。彼女とのお茶会にハリーは心から楽しんでいた。二人だけの優雅な時間と愛しい空間にいつも彼女の吐き出す言葉や行動を思う存分に心を踊らせている。
「それは実にいいね。しかし私には君という甘いお菓子がいるから充分満足だ」
ハリーが甘い台詞を言えば彼女は顔を火照らせ生まれつきの子供のような赤いほっぺをさらに赤くさせればユーはハリーから視線を少し横へ逸らした。何もかもが可愛らしい。そんな愛らしい彼女のほっぺは熟成したリンゴのようだと出逢ったときからハリーは思っていた。
その赤いところにキスがしたい、とハリーはそう思っていた。その衝動に抑えられずいつの間にかハリーの右手は彼女の首の後ろに回りユーを引き寄せていた。そして彼女の赤いほっぺにキスをしてみるとマシュマロのような柔らかさをしていた。嗚呼、これはどうも癖になりそうだ。
んふふと彼女の無邪気な声が耳元で聞こえた。ユーは目をつむり嬉しそうに微笑んで優しくハリーの顎に手を添えていた。
「いつでも食べてしまいくらい君が甘いよ。ユー」
「甘いものばかり食べていたら飽きちゃうわ」
「そうだろうか? もう少し味わってみよう」
「あら、いけないわ」
彼女の唇へキスをしようとすると唇ではない何かに当たった。目を開けてみればユーのもう片方の手に甘いお菓子の合間に食べる為の塩気のあるビスケットが彼女の唇を防ぐのように、そこにはあった。
「甘いだけじゃほんとうに飽きられちゃうわ。飽きられるのはいやよ」
「安心して。私は飽きないんだよ」
「ハリーはずいぶんと甘党さんなのね」
「君だからこそ飽きないんだ」
ハリーは彼女の手にあったビスケットを食べた。舌の上で残っていた甘さが塩気によって消え、紅茶でビスケットを流し込むとさっぱりと舌が整えられた。控え目な彼女が作りそうな優しい味をしたビスケットだ。
「うん。これもいいね」
「頑張って作ってよかったわ」
「おや、頑張ってくれたのかい?」
「だって、ハリーが大好きだから。ハリーの笑顔が見たかったから」
彼女の見開く瞳が太陽の光に照らされ輝いている。ハリーは可愛らしい理由を告白するユーに愛おしさのあまり前のめりになってしまう。ほんとうにキスがしたくて堪らない。
「なら、君の唇にキスしてもいいかい?」
「もう甘いのが恋しい?」
「君が恋しいんだ」
「そんなに言われちゃ、私もハリーのことが恋しくなっちゃう」
頬を押さえる彼女は顔を真っ赤にさせていた。ユーはハリーに体を寄せ目をつむって顔を上げていた。熱を帯びた彼女の腰に手を置き彼女の頬に手を添え、そしてハリーは彼女のピンク唇にそっとキスをした。
長く彼女の唇を味わうようにハリーはユーのキスを楽しんでいた。ぷっくらと膨らんだ唇はとても柔らかく彼女は唇をハリーに弱々しく押し付けていた。嗚呼、可愛い。ハリーは何度も彼女の唇にキスをする。
「私が君を飽きることなんてないんだよ」
「ほんとうに?」
「君を食べ尽くしてしまいたいほどに君に虜なんだよ、私は」
ハリーはユーの頬をさすり彼女はくすぐったそうに身をよじる。ハリーは一生涯の中で最も幸せを感じていた。君とのお茶会はやめられない。最もこうして一緒に幸せを感じてくれる時間なのだから。
「私は一生涯、ユーを愛することを誓おう」
ハリーは冷めた紅茶を余所にやって彼女の両手を包み込むように握った。そしてもう一度、ユーにハリーは誓いのキスをした。
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