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140字

「あいつのこと、知ってんの?」
「多少だがな」
 それきり黙りこくった比鷺に、萬燈は肩を竦める。
「俺はお前の方が好きだが」
「別にいいよ、そういうの」
「どうした? 九条比鷺」
「その呼び方も知ってたからかって。あーあ!」
 それがどうした、と伸ばした手は頑なに拒む両手で弾かれた。
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