【クレ海+フェリオ】の棚

⋆⸜💡⸝⋆突然の豆知識
CLAMP先生のスペース配信いわく、当時ご購入されたフェリオ(新車!)に傷がついてしまったので
フェリオ君の顔にも傷がついたそうです🚙


・前半(風ちゃん版)が本編
・後半(緑字)はイーグル版に強引に書き換えたもの🎁※捏造ひどいので注意※
・結局クレ海




「フェバ!(仮)」風ちゃん版


少年の手元を見て女官長は「あ」と声をあげた。
「フェリオ王子」
女官がどこか気まずそうに、申し訳なさそうな口調で言うので「勝手に見たのは俺だ」とフェリオは微笑み、革表紙の書籍をパタンと閉じた。

―これは、きっと見てはいけないもの
とまではいかないかもしれないが、突っ立ったまま、こんな埃まみれの第二蔵書室でなんとなしに眺めていいものではないだろう。

「それは王妃様の―」
「ああ、わかっている」
女官長の言葉を遮り、フェリオは言った。

「これ、借りて行ってもいいか」
「あなた様以外に行き所はありませぬ」
薄っすらと涙を浮かべ、女官長は穏やかに微笑んだ。




自分はずっと天涯孤独の身だと信じ生きてきた。
記憶がよみがえり、こうして城で安穏とまつりごと(そして時々昼寝)にいそしむことができているのも、あの少女たちのおかげだ。

よみがえった記憶ともつじつまがあう。
姉についての記録も多くあった。幼いころはよく喧嘩もしたようだった。
ところどころパズルのピースのようにかみ合い、記憶の粒が脳の中で弾けて広がるたびに、フェリオの心には温かな泉のようなものが湧き上がり溢れた。


これを読む場所として、城の私室を選んだのは正解だった。
途中からは、もう涙をこらえることもやめていた。
ぽたりと零れる涙が紙を濡らさないよう気を配り、〝最後〟のページまで読み終えるころにはすっかりと目が腫れていた。
きっとこの先も続くはずだった日常を思うと胸にずきんと痛みが差す。

けれど、読んでよかった。
親の筆跡。そこから感じ取ることの出来た愛情は何よりの贈り物だった。




数日後、風を部屋へ呼びつけその日記帳を見せた。

このことを、たった一人。
この少女にだけは告げたかったのだ。

「こんな大切なものを」と言い、風はまるで厳かな宝石でも抱えるかのような手つきでそれを受け取った。

「中身は見るわけにはまいりませんが」
と風は言って、表紙にそっと視線を落とした。

「そういえば、うかがってませんでしたね」
「俺だって知らなかったんだ」
革の表紙に刻印された彼の名前と日付。

「あなたの生まれた日」
うやうやしく、指でなぞる。

しばらくそうしていると、風ははたと思いたったように顔を上げた。
「これは、いつなんでしょう?」
セフィーロ文字で書かれた日付を指さし、風が尋ねた。

フェリオがグと息を飲んだので、風は首をかしげる。
「もう過ぎてしまったのでしょうか?」
それならまた来年にでも、と風が言うと、「いや」とフェリオが少し気まずそうに言った。




翌々週、城のお茶会に振舞われたケーキが今までにないほどに豪華な出来栄えなので、一同は目を丸くした。
「腕を振るったわよ。バースデーケーキだもの!」
海が声高に言った。

「ねだるみたいになって悪かったな」
フェリオが困り顔で言ったが、海はそんなことにはお構いなしに、このフルーツはどうとかクリームの泡立て方が特別なのよとか高説を垂れた。

切るのがもったいない。
フルーツが多いところを食べたい。

やいのやいとの楽しそうにはしゃぐ一同を見れば自然に笑みも湧いてくる。
彼らもまた、自分にとっては大切な家族だ。
いつのまにか隣に立った風が、「お誕生日おめでとうございます」と言って肩に頭を預け、微笑んだ。




―――

「それにしても、クレフさんのお誕生日にもあそこまでのケーキは出されなかったのに、フェリオの誕生日ケーキはあんなに豪華に作ってくださって」
東京タワーから赤羽橋まで歩きしな、風が海に礼を言った。
「いーのいーの。クレフってば頑張って作っても結局食べる量は知れてるし、それに…」

そこまで言いかけて海は口をつぐみ、途端に顔を少し赤くした。
「それに?」
不思議に思った光が、海の顔を覗き込む。
「な、な、な、なんでもないわ! たくさん食べてくれる人のために作るほうが楽しいって話よ!」


言えるわけがない。

〝何か贈り物をと言うのならば、甘い物よりももっと欲しいものがある〟
とクレフは言った。

ケーキはいらない、と。
「なんでよ」とむくれる海に〝そんなことより、次に来る時は体力を温存して来い〟と言ってのけたあのご老人が、まさかあんなことやこんなことをねだってきた事実など、墓まで持って行く秘密のうちの一つなのだから。



フェバ!(仮)
end



✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

せっかくのお誕生日(仮)なので
イーグル版も作りました…笑。

名前とセリフを変えただけなのでかなり強引です。
ていうかアニメ世界線なのにご存命っていう…笑。


「フェバ!(仮)」イーグル版


少年の手元を見て女官長は「あ」と声をあげた。
「フェリオ王子」
女官がどこか気まずそうに、申し訳なさそうな口調で言うので「勝手に見たのは俺だ」とフェリオは微笑み、革表紙の書籍をパタンと閉じた。

―これは、きっと見てはいけないもの
とまではいかないかもしれないが、突っ立ったまま、こんな埃まみれの第二蔵書室でなんとなしに眺めていいものではないだろう。

「それは王妃様の―」
「ああ、わかっている」
女官長の言葉を遮り、フェリオは言った。

「これ、借りて行ってもいいか」
「あなた様以外に行き所はありませぬ」
薄っすらと涙を浮かべ、女官長は穏やかに微笑んだ。



自分はずっと天涯孤独の身だと信じ生きてきた。
記憶がよみがえり、こうして城で安穏とまつりごと(そして時々昼寝)にいそしむことができているのも、あの少女たちのおかげだ。

よみがえった記憶ともつじつまがあう。
当然姉についての記録も多くあった。幼いころはよく喧嘩もしたようだった。
ところどころパズルのピースのようにかみ合い、記憶の粒が脳の中で弾けて広がるたびに、フェリオの心には温かな泉のようなものが湧き上がり溢れた。

これを読む場所として、城の私室を選んだのは正解だった。

途中からは、もう涙をこらえることもやめていた。
ぽたりと零れる涙が紙を濡らさないよう気を配り、〝最後〟のページまで読み終えるころにはすっかりと目が腫れていた。
きっとこの先も続くはずだった日常を思うと胸にずきんと痛みが差す。

けれど、読んでよかった。
親の筆跡。そこから感じ取ることの出来た愛情は何よりの贈り物だった。




数日後、イーグルを部屋へ呼びつけその日記帳を見せた。

このことを、たった一人。
この男にだけは告げたかったのだ。

「こんな大切なものを」と言い、イーグルはまるで厳かな宝石でも抱えるかのような手つきでそれを受け取った。

「中身を見るわけにはいきませんが」
とイーグルは言って、表紙にそっと視線を落とした。

「そういえば、聞いてませんでしたね」
「俺だって知らなかったんだ」
革の表紙に刻印された彼の名前と日付。

「あなたの生まれた日」
うやうやしく、指でなぞる。

しばらくそうしていると、イーグルははたと思いたったように顔を上げた。
「これ」
近いですね、と言ってイーグルが微笑むと、フェリオはグと息を飲んだ。




翌々週、城のお茶会に振舞われたケーキが今までにないほどに豪華な出来栄えなので、一同は目を丸くした。
「腕を振るったわよ。バースデーケーキだもの!」
海が声高に言った。

「ねだるみたいになって悪かったな」
フェリオが困り顔で言ったが、海はそんなことにはお構いなしに、このフルーツはどうとかクリームの泡立て方が特別なのよとか高説を垂れた。

切るのがもったいない。
フルーツが多いところを食べたい。

やいのやいとの楽しそうにはしゃぐ一同を見れば自然に笑みも湧いてくる。
彼らもまた、自分にとっては大切な家族だ。
いつの間にかフェリオの真横に立ったイーグルが「お誕生日おめでとうございます」と言って、フェリオの肩を腕で突いた。



―――

「それにしても、クレフさんのお誕生日にもあそこまでのケーキは出されなかったのに、フェリオの誕生日ケーキはあんなに豪華に作ったんですのね」
東京タワーから赤羽橋まで歩きしな、風が海に尋ねた。
「だってクレフってば頑張って作っても結局食べる量は知れてるし、それに…」

そこまで言いかけて海は口をつぐみ、途端に顔を少し赤くした。
「それに?」
不思議に思った光が、海の顔を覗き込む。
「な、な、な、なんでもないわ! たくさん食べてくれる人のために作るほうが楽しいって話よ!」


言えるわけがない。

〝何か贈り物をと言うのならば、甘い物よりももっと欲しいものがある〟
とクレフは言った。

ケーキはいらない、と。
「なんでよ」とむくれる海に〝そんなことより、次に来る時は体力を温存して来い〟と言ってのけたあのご老人が、まさかあんなことやこんなことをねだってきた事実など、墓まで持って行く秘密のうちの一つなのだから。



フェバ!(仮)
end





㊗️✨💚🚗💚✨

「くるま」
で変換すると毎回
「🚗💨<ウッヒョオオオアアア!!」
って出てくるの笑っちゃう。
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