闇の感覚〜after〜
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「ん…」
ネムリはふと目が覚めてしまった。
ぼんやりとした暗い部屋の中、後ろからマイケルの穏やかな寝息が聞こえる。
次第にはっきりと目覚めていく意識の中で、先ほどまでの記憶も蘇ってくる。
何度も何度もマイケルの指で、口で、イかされて、彼のアレで激しく突き上げられて共に果てたことも思い出してきた。
やっぱり、何度交わっても恥ずかしくなってしまう。
かぁ、と顔が熱くなりネムリは思わず両手で顔を覆った。
多分、いつもみたいに気絶してしまったのかもしれない。
果てた後、抱きしめて、キスをされて、愛を囁かれたところから記憶が思い出せない。
マイケルの腕枕で、後ろから抱きしめられるような形で眠ったみたいだ。
ネムリは逞しい二の腕に頬をすり寄せた。
そっと自分の姿を伺うと…うん。やっぱり、何も着てない…。
その、そのまま寝てしまったからだろう。
何も身に纏わないまま素肌でピタリとくっ付いているのが、シている最中じゃないせいかとても気恥ずかしくてドキドキしてしまった。
不快感はないから、多分気絶した後、マイケルが綺麗にしてくれたんだろう。
それもそれで恥ずかしくて、ネムリはまた布団の中で縮こまりそうになった。
そんな彼女の耳元に、
「ん…」
普段聞かないような少し掠れた低い男の声がした。
胸がざわめいて、妙にドキドキとしてしまう。
さらりと腰に回されていた腕が、無意識のうちにネムリを抱き寄せる。
「っひゃあ!?」
太腿にあたる何かの感覚に、ネムリは小さく悲鳴を上げてしまった。
これ、ってやっぱマイケルの…
普段硬くなっている時しか見たことがないから何だか新鮮だけど、やっぱり、それでも、大きい…気がする…。
何考えてるの!私ってば!
熱くなる顔と共に、少し、ほんの少しだけお腹の奥も熱を持ったような気がした。
き、気にしないで寝よう!うん!そうしよう!
ぎゅ!っと目を瞑る。
すると余計に太ももの感触や、マイケルの体温、吐息を感じてしまう。
意識すればするほどに、先程の情事と、触れ合う肌の感覚が頭を占拠していく。
マイケルの吐息がまた耳元をくすぐってきた。
「んんっ!…はぁ…」
びくり、体が震えた。
お腹に回っている手の感覚に、先ほどまで腰を掴まれて激しく打ち付けられていた快感がフラッシュバックする。
や…っ、だめっ…なのに…
「……っふ…っぅん…」
口から勝手に吐息が溢れた。
気付いたら心臓はドキドキと騒ぎだし、身体はシているときのように熱く、快感を得たいと疼き出していた。
疼く身体を押さえながら、ちらり背後を窺う。
マスクのない素顔のマイケルが、穏やかな寝息を溢しながら眠っている。
「ま、まいける…?」
呼び掛けても、身動ぎも何も反応は無い。
穏やかで規則的な吐息がネムリの首筋や耳元をくすぐる。
多分、いやきっとしっかりと寝入っているらしい。
少し荒い呼吸で、ネムリはそっと自身の体を抱きしめる。
ぞわり、確かな快感の気配が身体を侵食してくる。
どき、どき、と忙しない心臓の音がうるさい。
自分が今からしようとしていることが、恥ずかしくて、でも、抑えられなくて余計に昂ってきてしまう。
マイケルが絶対起きませんように…と、ぎゅっと目を瞑って願いつつ、ネムリはそっと、期待でぷくりと膨らんだ自分の胸元へと、指を忍ばせた。
「…んっ!…」
先端に軽く指が触れただけで、声が漏れてしまった。
慌てて片手で口を塞いで後ろの気配を伺う。
背後の寝息は変わらない。
少しほっとしつつ、ドキドキと騒がしい心音に促されるまま、ネムリは再び胸の先端に触れた。
「っふっ……っはぁ…んっ…」
優しく、何度も転がすようにそこを撫でる。
甘い身体の騒めきに抑え損ねた吐息が溢れる。
いつもされるようにキュッと先端を摘むと、勝手に体が震えてしまい、お腹の奥がジュンッ!と熱を孕む。
あ、マイケルはこのままこんな感じで触ってきてたなぁ…と思って触れた途端、余計にびりびりと痺れるみたいな快感が走った。
「んんっ…ふっ…あっ…」
胸を触れば触るほど、下半身の熱はどんどん溜まり、無意識でネムリは太腿をすり合わせていた。
「んっ!ん…はぁ…ぁ」
口元を押さえていた手をゆっくりと外し、ゆっくりと下半身に手を這わせていく。
今までよりドキドキとして息が荒く乱れてしまう。
その時、背後で身動ぎをする気配がした。
びっくりして思わず固まる。
背後からは相変わらず穏やかな寝息が聞こえる。
チラリと背後を見てみると、マイケルは先ほどと変わらない様子に見える。
だ、大丈夫、だよね?
起きてない、よね?
中途半端な状態で手を止めたせいで、余計に身体が快感を欲して疼いてしまう。
抱きしめられている腰や、頬の下に感じるマイケルの腕の感触が、さらに追い討ちをかけてくる。
やっ…も、我慢…むりっ…
はぁ、と熱い吐息を溢して、ネムリは期待にぬかるむ秘密の部分に指を忍ばせた。
「っぁあ!…んっんん!…はぁん…」
待ち侘びた強い快感に身体が震え、大きな声が出た。
指がぬるりと下半身で一番気持ちいい突起を滑る。
その度に抗い難い身体の震えと、確かな気持ちよさに、堪らずネムリは身を捩る。
いつもしてもらうように溢れでる蜜を指に絡めて、敏感な突起に塗り付けるように優しく撫でる。
気持ち良過ぎて、身体がかってにびくりびくりと跳ね上がってしまう。
どうしよう…気持ちいい…止まんない…
マイケル、起きちゃうかもしれないのにっ…
でも、っでもぉ…
何度もそこを撫でて快感を貪るネムリだが、快感が強くなればなるほど、余計に何も触れていない中が切なくて仕方がなくなってきていた。
我慢なんて出来るはずもなく、ネムリは愛液で濡れた指をそっと秘密の場所のぬかるみの中へと沈めていく。
「はっあぁ…んっ…」
最初に一本だけ指を入れて、くちくちと探るように動かす。
欲しくて仕方なかった刺激が与えられて、中がきゅん、と勝手に指に食い付いてくる。
あ、マイケルが触ってる時って、いつもこんななんだ。
いつもマイケルに触られると何も考えられなくなってしまうから、自分の体の変化を知るのは何だか新鮮で、それでいてとても恥ずかしかった。
わたしっ、こんなに触られてる時、マイケル欲しいって身体ごとなってたんだ…
意識したら、また身体がずくりと疼いた。
慰めるように指を再び動かす。
気持ちいい……でも…
確かに一番欲しいところを刺激してる筈なのに、物足りない…。
むしろ、余計に身体が疼いてしまう。
最初は探るように動いていた指も、次第に動きが激しくなり、中に入る指も一本、また一本と増えていく。
気付いた時には中には指が三本も入り、ぐちゅぐちゅとイヤらしい音を立ててかき回すように激しく指を動かしていた。
「んんっ!!…はっあっ!!やぁ…んんっ!」
ネムリは満たされない虚しさに、切なく喘ぎながら指を動かし続ける。
ぐちぐちと指が動くたび、身体に快感が走りびくびくと勝手に跳ねる。
気持ちいい…気持ちいいのにっ!…足りないっ…
「んんっはぁ…マイケルっ…」
自然に、マイケルの名前が口から溢れた。
足りない、寂しい、切ない、欲しい。
溢れ出した抑えようの無い欲望に、ネムリは夢中で指を動かして愛しい人の名前を呼ぶ。
「あっあ!マイケルっ…ま、いけるぅ…んんっ!」
どんなに触っても、絶頂の気配がまるで見えない。
いつもはマイケルが触ってるだけで、勝手に身体がイッてたのに、どんなに触っても、マイケルじゃないと身体が物足りない。
余計に寂しさと物足りなさで喘ぎながら、ぽろりと目から涙が溢れた。
「んんっやぁ…っけないよぉ…んっマイケルっ…マイケルっ…」
切なさに震えるネムリの身体が、突然ギュッっと抱きしめられた。
えっ…
心臓が止まるかと思うほどの驚きで、硬直した。
激しく動いていた指がビタリと止まる。
快楽に溺れる頭に突然冷水を浴びせられたような衝撃にただただ硬直してしまった。
身体が顔を中心に火でもついたみたいに熱く熱く燃えていく。
そりゃ、そりゃそうだ。
声を抑えることもなく、腕の中で名前を呼びながら身体を震わせていたら、よっぽどの人でない限り起きることだろう。
わ、わた…わたっし……わたしのばかぁっ!!!
羞恥に身を震わせながら縮こまるネムリの耳で、喉を震わせるような微かな低い笑い声がした。
吐息が耳朶を擽り、快感の火が消えないネムリはそれだけでも、んっと声を溢してしまった。
ーなにしてるの?… ネムリー
マイケルの低い、吐息混じりの声に背筋がゾクゾクと震える。
羞恥で顔を染めたネムリはなにも言えず、あ、とか、うとか意味のない言葉を発するので精一杯だった。
「やっあ…のっ…ち、ちがうっの…」
か細く震える声でネムリは呟く。
腰に回っていたマイケルの腕がゆっくりとネムリの体を這っていく。
触れられ慣れたゴツゴツとしたマイケルの手に、身体は勝手に反応してただでさえ羞恥で消えそうなネムリに追い討ちを掛けてくる。
「あっ!…やぁっ…」
身を震わせるネムリの首筋を、マイケルの厚い舌がぬるりと舐めあげる。
「きゃうっ!?…んんっ」
快感に身悶えるネムリの耳元に、マイケルは愉快そうに囁き掛ける。
ー嘘つき。こんなにしてるのにー
ぬかるむ入り口に、マイケルの指がくぷりと入り込んでくる。
「あっ!…んんっはぁ…」
マイケルに寄りかかるようにネムリは体を逸らす。
赤い耳にそっと口付けて、マイケルは指をゆっくりと動かす。
自分で触るのと段違いの貫くような快感に、ネムリは喜びで嬌声を上げる。
「あっああ!っはぁあ!んっんぁ!」
びくびくと体を震わせるネムリの中から、突然ずるりとマイケルの指が出て行く。
やっと待ち侘びた刺激が来たと思ったのに、物足りなくて余計に疼きが増してしまう。
勝手にそこがひくひくと震えているのが分かり、ネムリは羞恥で目に涙を浮かべた。
「んんっ…やぁ…な、んでぇ…」
快楽が燻ったまま震えるネムリの手にマイケルは自身の手を重ねる。
掌の温もりに心地よさを感じつつも、首を傾げて振り返ると、マイケルは欲望が窺える熱のこもった目でじっとネムリを見つめた。
マイケルは、ネムリの手を掴んだまま、再び手をネムリの秘部へと這わせようとする。
「やっ!ま、マイケル待ってっ!?」
慌てて手から逃れようとするも、マイケルにがっちりとつかまれていたうまく動かせない。
うっすらと、マイケルがなにをさせようとしてるのかを感じ、ネムリは必死に拘束から逃れようと足掻く。
また感じる、耳元の愉快そうな笑い声。
ー教えてあげる。ネムリの気持ちいいトコロ…ー
ずぷり、と何の遠慮もなく、マイケルの指とネムリ自身の指が中へと沈む。
「あぁあ!!…や、やぁ!?こんなっ、だめぇ…」
羞恥にふるふると震えるネムリに、マイケルは容赦なく指を動かし始める。
堪らずネムリの身体が跳ねるも、マイケルにまたキツく抱き竦められてしまった。
身体から快感を逃せなくて、ネムリはただ必死に喘ぐ。
「んんっ、やぁっ!だめっ…あっああ!」
マイケルの指に操られるように、ネムリ自身の指が意思に反して好き勝手にネムリの中を責めたてる。
ぐちゅぐちゅと掻き回される度、さっきは全く気配を感じなかった快楽の果ての気配がすぐそばまで迫ってくる。
ーネムリほらっ…ここ。わかる?触ると指に吸い付いてくる…ー
マイケルの指が中を押し上げるように動くと、つられてネムリの指もそこを押し上げる。
さっき自分で触ってたのとは違う、激しい快感の渦が、あっさりとネムリを飲み込み、あんなに切なかったのにいとも簡単に身体が達してしまった。
「んやぁあああ!!っはぅ…あっ…はぁっ…」
きゅうきゅうと食いちぎらんばかりに、中がマイケルと自分の指を締め付ける。
じっと波が収まるのを待とうとしていたのに、容赦なくマイケルは、まるで締め付ける中に抗うように再び指を動かし始めた。
「んやっ!?まい、けるぅ!イッたぁ…っんん!イッたからぁっ」
マイケルに操られた自分の指が、容赦なく自分を再び快感の頂きに突き落とそうと蠢く。
ぞわぞわと、また快感の波が激しく押し寄せてくる。
「やぁ!!や、まいけるっだめっ…やあっ!」
簡単にまた身体が達してしまい、ネムリの足がガクガクと震えた。
くたりと脱力しながらも、中は変わらずきつく指を締め上げる。
整わない呼吸で、ネムリは何度もマイケルの名を呼び、それに応えるようにマイケルはネムリの指ごとネムリを快楽の沼に落とし続けた。
何度目の絶頂が訪れたのか、ずるりと指たちが引き抜かれると同時に、指とは比べ物にならない熱く滾る質量がネムリの中に押し入ってきた。
「んっやぁああ!!!」
まだこんな力があったのか、と自分でも驚くくらい、身体がベッドの上で大きく跳ね、甲高く掠れた悲鳴が上がった。
喘ぎ声を溢し続けるネムリを掻き抱いて、マイケルも興奮で昂りすぎた自身をネムリの奥へ奥へと何度も突き続ける。
「ひゃっあっあああ!っああっあ!!」
「……ハッ…ハッ…ッ!!」
心地よさで朦朧としかける意識の中、低い囁き声がした。
ー僕だけの可愛いネムリ…愛してるー
直後低い唸り声と共に、身体の中を満たすマイケルが激しく震え、ドクドクと脈打った。
心と身体が満たされ、睡魔が急速でさしせまってくるなか、ネムリも最後の力を振り絞って呟く。
「あいし、てる…マイケル…だ、すき…」
こてん、とまるで糸の切れた操り人形のようにネムリはマイケルの腕の中に身を沈めた。
興奮冷めやらぬまま、マイケルは強く強く彼女を抱きしめ続けた。
まさか、ネムリが僕の名前を呼びながらあんなに可愛いことをしてくれているなんて…
今まで手加減して抱いていたのは如何やら杞憂だったのかもしれない。
物足りない思いをさせてしまうなんて。
もっと満足させてあげるからね、ネムリ…
後日、ベッドから一切動けなくなったネムリの姿と、ナースとドクターに永遠と説教をされ続けるマイケルの姿を見ることになるのだった。