闇の感覚(マイケル)
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「…あっ…ぁ…」
喉が乾き切って、声が出せない。
声の出し方がわからなくなっていた。
身体が勝手に震えて、訳もわからない寒さに襲われる。
それは、いつかのゲートの光景を思い起こさせた。
苦悶の表情のまま血溜まりに沈むデイビッド。
ぴちゃりと赤黒い水滴を垂らす鈍色の包丁。
手を掴まれたまま、ネムリはその場に凍りついていた。
ネムリの手を掴んでいるのは、ここ数日触れられ続けていた、暖かいあの人の手のはずだ。
しかし、今ネムリの頭上、ネムリを見下ろすような形で、ネムリの手を掴む人物を、ネムリは知らない。
伸ばした手を掴む冷たい寒気のするような手を、ネムリは知らない。
何を考えているか欠片もわからない、不気味なハロウィンの殺人鬼が、自分を獲物のように見下している、状況を、ネムリの頭は理解できなかった。
冷徹な、鋭く凍りついた眼光がネムリを、刺し貫くように見つめる。
ふー、ふーと荒い呼吸音が聞こえてくる。
逆光で影になった彼の顔からは、いつも以上に感情が窺えない。
掴まれた手をぬるりとした生暖かい液体が伝う。
まるで蛇のようにゆっくりとこちらへ伝い落ちてくる真っ赤な液体を、ネムリはただ呆然と見つめていた。
ギリッとマイケルの手に力が籠る。
「いっ!?」
掴まれた手がミシッと今まで聞いたことのない音を出す。
腕が軋む痛みに悲鳴が溢れた。
ネムリの顔が痛みで歪む。
それでもなお、マイケルは何も言わず、手を握り締めたままだった。
「あっ…っきゃ!?」
マイケルは相変わらず手をきつく握り締めたまま、地下への道をネムリを引っ張るようにして降りていく。
ネムリが転びそうになり、階段を落ちそうになっても、マイケルは止まる様子も、手を掴む力も変わらない。
ネムリは手を引かれるままに、引き釣り込まれるように再び地下へと連れ戻されることになった。
階段の下に、ネムリが落としたボロボロの工具箱が、中身ごと無残に散らばっている。
マイケルはそれらを一瞥すると、ネムリを振り返ることなく、ベッドまで真っ直ぐに突き進んでいく。
ネムリが踏みとどまろうといくらもがいても、マイケルの力には全く敵わなかった。
手が痛くて、いつもと違う知らないマイケルの様子に、ネムリは見開いた目からぼろぼろと涙を零す。
「やっ…マイケル、こ、わい…」
体が震え、歯がカチカチと鳴る。
掴まれた手は感覚がほとんど無く、痺れたようになってしまっている。
掴まれていない腕で引き剥がそうともがいても、びくともする気配がない。
何度も腕を叩いても、爪を立ててみても、マイケルは振り向くことすらなかった。
掴まれた腕を、そのままぐい!と引っ張り上げられる。
「きゃっ!」
一瞬肩が抜けるかと思った直後、ネムリの身体がベッドへと投げ込まれた。
硬いスプリングがネムリの身体に反発し、ぎしりと音を立てる。
手と身体の痛みにベッドの上で蹲っていると、またぎしり、とベッドが鳴いた。
ゾッとする寒気を背後に感じた。
うつ伏せになったネムリの後ろから、ふー、ふー、と荒い息遣いが忍び寄ってくる。
ガチガチとうるさいくらい歯が鳴る。
触れられ慣れていた、暖かい掌だったはずなのに、今ネムリを触る手は氷のようで、ネムリは死神に触れられているように感じた。
「やっ…いや…っ…!」
恐怖に抗い縋り付くように伸ばした手は、ベッドの柵に阻まれる。
それでもなお、助けを求めようと、ネムリは柵を掴む。
かちゃり
「……えっ…?」
小さな音とともにネムリの手首に纏わり付く、冷たい貴金属の感触。
目に映るのは、銀色に光る罪人を捕らえるための拘束具、手錠だ。
半ば呆然としていると、もう片方の手もマイケルにぐいと掴まれ、またかちゃり、と音がした。
「こ…れ…なん…で…」
ネムリの声は震えていた。
彼の変貌に、得体のしれない恐怖に、自身の身に起こるであろう未来に、ネムリはただベッドの上で震えるしかできなかった。
手が動くたびにちゃりちゃりと鎖がぶつかる音がする。
ぎしり、とベッドが沈む。
首の後ろに感じる荒い吐息に、無駄とわかっていながらも手錠を外そうともがく。
その首筋に、鋭い歯が食い込んだ。
「きゃあっ!痛っ!痛いっ!」
ガリ、と音がするほど首筋を噛まれ、ネムリは涙を流しながら暴れた。
背後でマイケルが動く気配がし、噛まれたところにひんやりと空気が触れ、身震いした。
ヒリつく首筋を、ぴちゃり、と音を立てて熱い舌が舐める。
「きゃっ!…っつ…やっ…」
ぴりぴりとした刺激の中に擽ったいような感覚がして、ネムリは逃れようともがく。
マイケルはなおも首筋を犬のように舐め、時折きつく吸い上げて痕を刻んでいく。
「い、やぁ…」
気持ちとは裏腹に、徐々に身体が熱くなっていく。
耳元にマイケルの唇が触れ、耳朶を甘噛みされて、ゾクリと身体が痺れた。
耳の中を熱い舌が、卑猥な水音を響かせながら犯してくる。
ぴちゃり、と音を残してマイケルの唇が耳から離れる。
束の間ホッとするも、背後でビリビリと何かが裂ける音がする。
それと同時にひやりと冷たい空気と、冷たい手がネムリの素肌に触れる。
「えっ!?やあっ」
振り返った先に見えたのは、マイケルの手でびりびりに引き裂かれたネムリの衣服だった。
完全に服の役目を果たさなくなった細切れの布端も、マイケルにばさりと払い落とされ、震えるネムリは簡単に一矢纏わぬ姿にされた。
「や、やめてよ、マイケル…やぁッ!」
ぐい、と強引に腰を掴まれて持ち上げられる。
うつ伏せでマイケルにお尻を突き出すような格好をさせられてしまい、ネムリは顔を赤らめてじたばたともがいた。
マイケルが、恥ずかしいところをじっと見つめているのが嫌というほど伝わってきて、ネムリはなんとか手で隠そうとするも、ガチャガチャと金属音が響くだけで、余計に恥ずかしくなってしまった。
「やっ…ぃやあ…ッやめて…見ないでッ…」
マイケルの息が太ももと足の付け根を掠める。
生暖かい空気にさらされ、ネムリの足がびくりと震える。
マイケルは秘所に顔を近づけ、直接ふぅと息を吹きかけた。
「きゃっ!?やっ、やめて」
ぞわりと快感が背筋を走る。
恥ずかしさと恐怖がないまぜになって、ネムリは身体を震わせる。
ぺちゃり、と生々しい音がして、熱い舌の感覚がネムリの秘所を伝う。
「ひっ!?やぁ!やめ、マイケル!そんなとこっ」
犬のように執拗にそこを舐めまわされる。
恥ずかしいところのひだの隙間一つ一つを余すところなく舌が這っていく。
ぬるりとした柔らかい感覚に、ネムリは勝手に腰が跳ねてしまった。
太ももを両手で掴まれ、左右にさらに広げられる。
一瞬触れた空気に震えている間に、舌がより深いところへと潜り込んできた。
「や…んっ!…ッあぁ!やめてぇ…っ舐めちゃ、ダメッ…ッ」
マイケルの舌が中に押し入って蠢くたびに、心と裏腹に身体は快感に震えて、喜びの蜜を溢す。
マイケルは片手でそっと、その存在を主張している敏感な突起を捏ねた。
「ひっ!?きゃあうっ!あっあっ!だめっ」
鋭い電気のような快感にあたまが一瞬真っ白になる。
身をよじって快感を逃そうとしても、腰をマイケルの怪力で押さえつけられ、びくりとも動かせない。
強い暴力的な快感を、ネムリは真正面から受け止めるしかなくなったのだ。
「やっ!あっあっ…んっうう!…っはぁ…はぁ」
どれくらい舐められ続けたのか、気づいたらネムリの身体は力が抜けきってしまい、腰を高く掲げたままベッドに身体を預けていた。
ぴちゃり、と音を立ててマイケルが離れたときには、ネムリの秘所は溢れ出る蜜でぐしょぐしょに濡れていた。
ぼんやりと見える足の間から、つぅ、と透明な液体が垂れ、ベッドに流れた。
ネムリは恥ずかしさのあまりギュッと目を瞑って、早くこの責め苦が終わることを祈った。
そんなネムリの祈りを邪神は嘲笑ったのだろうか?
「えっ!いっ!あぁあああ!!」
息が詰まるほどの質量のものが、慣らしてもいないネムリの秘所を突然貫いてきた。
しっかりと濡れているとはいえ、かなりの大きさのモノを突然突っ込まれ、ネムリの中がミシミシと、悲鳴を上げながら、押し開かれていく。
「やぁああ!やめてマイケルっ!!い、だい!いだいよぉ!」
痛みと恐怖に悲鳴を上げて叫ぶも、マイケルはなおも腰を推し進めてくる。
身体が裂けていくような圧迫感に、はくはくと口を動かし必死に呼吸をしようとする。
ぶるぶると体が震え、冷たい汗が額を流れる。
狭いネムリの中が、マイケルを拒むように締め付ける。
マイケルはギリ、と音がするほど強く歯を食いしばり、未だ入り切らないまま、強引に腰の抽送を始めた。
「ぐっ!?ふっ‥ふぅっ!…んんぅうう!やだっ!…っやだぁ!!やめてぇ!!」
内臓を突き上げ、掻き回されるような感覚に、ネムリは泣き叫ぶ。
それでもマイケルは止まることはなかった。
「やぅ…っあっ!あっあぁ!!っ…あっ!」
最初は痛みしか感じなかったのに、濡らされていたせいか、次第に抽送は滑らかになり、ネムリの悲鳴の中にも微かに快楽の色が混ざり始めた。
ネムリの最も感じる部分を、マイケルの熱い肉棒が何度も撫で摩る。
その度にネムリは腰を震わせて甘い悲鳴を上げる。
「やっあっ!あぁああ!」
「…ッ!…ハァ…!…ッ」
激しく腰を打ち付ける動きに、肌がぶつかる音が響く。
獣のような態勢で交わり合い、恥ずかしいはずなのに、ネムリはただ嬌声を上げて身体をしならせる。
「はあっぁあ!マイケルっ!マイケルぅ!!」
涙で霞む視界にマイケルが映る。
マイケルは歯をきつく食いしばりながら、一心不乱にネムリの中を穿ち続ける。
ぐちょぐちょと激しい音を立てながら、マイケルが何度もネムリの中を出入りする。
荒い息と汗ばんだ肌がぶつかり合う音に、ネムリもマイケルも限界を感じていた。
「あぁあ!ハァ…っ!んんっ!も、だめぇ!!っちゃうぅ!」
「…ッ!!グッ!…ハァッ!…」
背後からマイケルが抱き締めるように覆いかぶさってくる。
汗ばんだ身体が密着する。
熱いマイケルの体温に包まれ、ネムリは初めて安堵を覚え、無意識に笑みを浮かべていた。
「はぁっ…はぁッ!ま、いける、まいけるッっ!」
肩口に乗っているマイケルの頭に頬擦りをした。
ネムリの腰を抱き込むマイケルの腕にグッと力が籠る。
より最奥を何度も何度も突き上げられ、ネムリはあっという間に達してしまった。
「きゃあっああっ!!あっうぅ!…」
きゅうきゅうとネムリの中がマイケルを締め上げ、マイケルも激しく腰を打ち付けて、ネムリの中に全てぶちまけた。
荒い息で抱きしめられたまま、ネムリの頬にぽたり、と冷たい感触が伝う。
汗?…いや、これは…
ー…何処にも、行かないで…ー
微かに聞こえた縋るような声とともに、頬を伝ったのは、涙だった。