闇の感覚(マイケル)
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マイケルは未だに小瓶の中身をネムリに飲むように迫ってくる。
マイケルの意図もよくわからず、何が入っているのかもわからない、そんなものを易々と飲めるほど、ネムリはおろかでも、自殺志願者でもなかった。
しばらく無言で見つめ合っていると、マイケルは突然自身のマスクに手をかけ、マスクを脱ぎ始めた。
呆気にとられて見つめていると、口、鼻が現れる。
ひと目で整っていると分かる均整の取れたパーツだった。
マスクを半分だけ脱いだ状態で、マイケルはネムリの持つ小瓶の蓋を外した。
きゅぽ、と音がして小瓶の中から甘いお菓子のような匂いが漂ってきた。
無理やり飲ませるつもりかと身構えていると、マイケルは小瓶を持ったネムリの手を自身の口元へと運んだ。
「えっ…?」
呆気にとられて見つめていると、小瓶が傾き、中の透明な液体がマイケルの方へと流れ込んでいった。
小瓶の中身が空になると、マイケルはネムリの手を離した。
「な、なに?…っ!?ぅんん!?」
突然マイケルはネムリの両頬を抑えると、ネムリの唇を奪った。油断していたのもあり、開いていた唇に生暖かい何かがぬるりと入り込んできた。
「んっむぅ!!んっ!?ふぁ…んくっ」
マイケルの舌が怯えて縮こまるネムリの舌を絡めとる。
それと同時に、甘い香りと味の液体が喉の奥へと流れ込んでいく。
「んんっ…ふっ…」
吐き出そうにも、顔を上げさせられているのと、柔らかく絡みつく舌が呼吸を乱してくるせいで、上手く拒めない。
舌も、呼吸もマイケルに絡めとられてしまって、ネムリは次第に抵抗する力も抜け落ちてしまった。
こくん…とネムリの喉が嚥下したのを見届けてからマイケルは名残惜しむようにゆっくりと身体を離した。
口の中にまだくすぐったい感覚と、やたら甘い香りが残っている。
マイケルを睨みつけるように見上げると、マイケルはそっとネムリの頭を撫でた。
まるで、飲めて偉いね、と褒めるような仕草に感じた。
味に不快感はない。
砂糖の多いジュースでも飲んだ気分だ。
一体これは…
ドクン!
ドクンッ!!
ドグンッ!!!
「ふえ!?…な、に?これっ」
激しく脈打つ心臓に、呼吸が荒くなっていく。
吐く息も熱い…身体も燃えるように熱を浴びていく。
マイケルがゆっくりと撫でる頭が異様にくすぐったい。
拒みたいはずなのに、髪を滑る手の感触が心地良くて上手く拒めない。
身体を震わせるネムリをマイケルはただ慈しむように撫で続けた。
「んんっ!…なに?何をのませたのっ!」
くすぐった過ぎて声が溢れる。
マイケルの手を掴んで止めようとしても、上手く力が入らない。
マイケルは何も答えず、頭を撫でていた手で、つっ、と耳の後ろを撫でた。
「ひゃあん!!」
瞬間、ぞくりと背中に甘い痺れが走った。
指が辿った跡がとにかく熱い。
本当なら拒みたいのに、突き飛ばして外に出たいのに。
哀しかな力の入らない身体は、マイケルに縋るようにもたれかかってしまう。
マイケルは無言でネムリを見つめながら、壊れ物でも扱うように、そっとネムリを抱きしめた。
ネムリは混乱していた。
この甘い熱はネムリの思考を奪い去るには十分過ぎた。
マイケルの抱きしめてくる腕が、
背中を包み込む大きな掌が、
ネムリを包み込んで閉じ込める硬い胸板が、
耳元でくぐもったように響く呼吸音が、
今ここにいるマイケルの存在が、ネムリの身体の熱をどうしようもなく燻らせる。
「んっ…マイケルっ」
縋り付くようにマイケルを見上げる。
マイケルがじっとこちらを見詰める。
この身体の熱をどうにかして冷ましたい。
熱にうなされる身体から解放されたい。
ネムリはマイケルのつなぎの胸元をギュッと握りしめた。
「あっ、ついの…どうにか……して?」
溢れたネムリの荒い呼吸は、唇を塞いできたマイケルの口内へと吸い込まれていった。
先程よりも荒々しく、ぴちゃり、くちゅりと水音を響かせながら、マイケルの舌がネムリの口内を愛撫する。
マイケルの舌がネムリの舌を絡めとる。
肉厚な舌がネムリの口内を余すところなくなぞっていく。
歯列を擽り、ぎこちないネムリの舌をほぐすように柔軟に絡める。
その度にゾクゾクとした快感が背筋を走る。
上手く呼吸が出来なくて、酸素を求めて口を開く度
より口内の奥深くへとマイケルが滑り込んでくる。
「あっ…んっふ…ひゃう…」
蕩けたような顔で自身の口付けを受けいれるネムリを、マイケルはマスクの奥の目を細めながら堪能していた。
もっと喜ばせてあげたい。
マイケルの舌が敏感なネムリの上顎を擽るように舐めた。
「んなぁあ!?んんんっ!」
猫のように甲高い声が出た。
強すぎる刺激に、ネムリの腹の奥もズクンズクンと脈打つような収縮を繰り返す。
強すぎる快楽に、ネムリの目から涙が溢れた。
「んやっ!ま、マイケルっんんん!!やめっぁあ!」
執拗に上顎をなぞられて、体に響く快楽もどんどん昂っていく。
頭の奥でチカチカと快楽の光が明滅する。
その感覚は次第に短くなっていく。
うそ、そんなっもうっダメぇ
ジュルリ、と舌をすすられた瞬間、ネムリの身体はいとも容易く絶頂へと押し上げられた。
「んやぁあああ!!」
腕の中で、ネムリが快感に叫びながら身体をビクビクと震わせた。
僕の唇で、舌で、身体で、ネムリが感じて絶頂している。
マイケルはまだ挿入どころか、触ってさえもいない自身も達したような高揚感の中にあった。
口付けだけで達してしまったことに動揺しているのか、ネムリはハッハッと荒い呼吸のまま目からぽろぽろと涙を溢して僕を見上げていた。
閉じきれない口の端から、どちらのものかわからない唾液が伝い落ちている。
ネムリの全てを味わい尽くしたくて、僕はネムリの唇に舌を伸ばした。
うそでしょ?キスだけで…イっちゃった…
呆然とマイケルを見上げていると
マイケルが唇に舌を這わせてくる。
絶頂の余韻で敏感な唇は、それだけでもくすぐったくてたまらない。
そのままマイケルの舌は口の端から首筋へと移動していく。
「.はっ…っ!んっ…あっ」
ゾクゾクと震える身体に、勝手にあられもない声が出てしまう。
首筋から鎖骨へたどり着くと、
「ひゃあ!」
ジュッと音を立てて強く吸われた。
一瞬チリッと焼けつくような感じがしたあと、吸われたところがジンジンと熱を帯びてくる。
ネムリの反応に気を良くしたのか、その後もマイケルはネムリの白い首筋に赤い痕を咲かせていく。
「んっんん!フッ…っ!っんん」
最初は痛みを感じていたのに、いつのまにか痛みさえも快楽となり、ネムリの身体を犯していた。
首筋に口付けを施しつつ、マイケルの指がネムリの服を優しく脱がせていく。
ラッピングが施されたプレゼントを開くように、丁寧に、丁寧に、ネムリは徐々に一矢纏わぬ姿へと暴かれていった。
ついに下着を残すのみとなり、ネムリは辛うじて残っていた理性を振り絞り、身体を隠そうと腕を胸の前で交差させた。
マイケルは恥ずかしそうに縮こまるネムリをじっくりと眺めた後、片手でネムリの腕を一纏めにして胸を晒させた。
可愛らしい下着に包まれたふくよかな果実を眼下にマイケルは舌舐めずりした。
マイケルに両腕を絡めとられ、目の前で胸を曝け出している。
身体の燃えるような熱さが加速してしまったような気がする。
思わず逸らした目線の隅で、マイケルが唇を舐めたような気がした。
「アッ!!やぁあん!」
胸の頂きから、痺れるような快感が身体中に広がった。
マイケルの指先が、ゆっくりと敏感な果実の先端をなでている。
先程のキスと同じように、呼吸が勝手に乱れて、恥ずかしい声が溢れてしまう。
優しくゆっくりと何度も何度も撫でられ、触れられていなくても勝手に感じてしまう程に快楽に浸かってしまった。
そんなネムリを見つめながら、マイケルは真っ赤に尖る敏感な頂きに、ふぅ、と息を吹きかけた。
「あっ…っんん」
熱い吐息が肌と敏感な先端をかすめおもわず声が震えた。
暖かい空気が、震える先端を撫でていく。
じんわりと広がる甘い痺れに身を捩っていると、マイケルが触っていない方の頂きを口に含んだ。
「.ああっ!!やぁ!ダメェっ…ん」
先端が柔らかい舌に撫でられる度に背中が勝手にしなってしまう。
時々強く吸われ、軽く歯を立てられ、その度にネムリは気持ち良過ぎて軽い絶頂を迎えてしまう。
「あうんっん!!だ、め!だめぇ!!マイケルっ」
身体が達する度に、ネムリの腹部の奥が、心臓のようにドクドクと脈打っている。
見なくてもネムリはわかってしまった。
身体の中から湧き上がる快楽の蜜が、自分でも呆れるほどに秘所を濡らしてしまっている。
未だ軽く身体を震わせたまま、ネムリはベッドに身体を沈めていた。
ちゅる、と音を立ててマイケルの口が胸から離れる。
涙の滲む目でマイケルを見ると、胸元を弄っていた右手が徐々に徐々に下へと下がっていく。
「あっ…あぁ!マイケル、まって」
静止も聞かず、マイケルの指先は腹部からおへそへ、そのままネムリの下着の上をゆっくりとなぞっていく。
とっさに足を閉じようとするも、片脚をマイケルの肩へと乗せられてしまい、淫らに濡れた秘所をマイケルの眼前に晒してしまうことになった。
「やあっ…っおねが、み、みないでぇっ!」
何度も足を閉じようとするも、マイケルから見てみれば、物欲しそうに腰をくねらせているようにしか見えない。
じっとネムリの秘められた花園を見つめる。
穢れのない真っ白な下着の一部分が、ぐっしょりと変色していた。
身体をなぞっていた指先を再び動かし、下着の上を滑らせていく。
「やぁああ!んん!」
指先が、小さな丸い膨らみに触れる。
その瞬間ネムリの身体がビクリと跳ね上がった。
薄い布越しにもう一度、くるりと、円を描くように撫でる。
「ひゃう!んんっ!!そこ、そこはっ…ほんとにだめっ…めなのっ」
ビクビクと腰が震えている。
指のすぐしたにある、ネムリの秘芽もビクンビクンと、まるで指を押し返そうとするかのように健気に震えている。
マイケルは笑みを浮かべると、ネムリの秘芽を指先で優しく摘み、そのままクリクリと指で転がした。
「やっやぁ!やぁらあ!ダメェ…っんぁあああ!」
たった一箇所を、それもほんの指先だけで触られているだけなのに、快感の波が止まらない。
指が左右にそこを転がす度に、身体が勝手に昇り詰めてしまう。
何度めの絶頂だろうか、ネムリは突然、身体の中から何かが迸りそうな、抑えようのない何かが溢れて
来そうになった。
「ゃああん!ま…マイケルだ…め!ほんとに!ほ…んとにぃ!!」
ネムリが身体を小刻みに震わせている。
肩に乗せた彼女の足も力が入っているのか、びくりびくりと痙攣し、足の付け根の筋肉も蠢いていた。
指先で愛でていた可愛い肉の芽が硬く芯を持つようになっている。
彼女が何を恐れているか、なんとなくわかった。
自分の手で最上の快楽へと彼女を導く興奮に、マイケルは目眩がしそうになった。
これ以上はだめっ!!
何か、くるっ!出ちゃうっ!!
尿意にも似た抑えようもない快感の爆発がすぐ側まで迫っている気がした。
必死に堪えてマイケルを止めようと、秘所に置かれた手をつかもうと指を伸ばす。
その指をマイケルは秘所に乗せている手とは反対の手で優しく握り返した。
マイケルが耳元へと口元を寄せる。
ー大丈夫。怖くない。ー
ーネムリがイクところ全部見せてー
囁きと同時にマイケルが秘芽を軽く押し潰すようにして転がした。
途端、頭に快楽の痺れが突き刺さり、堪えようもない絶頂の奔流が秘所から溢れ出した。
「アッああ!!っんやぁああっ!!」
下着越しに勢いよく、透明な飛沫が溢れた。
腹部から快感が飛び出すように、尚もまだ下着越しに溢れてくる。
「はぁあっ…やぁ…みないれぇ…」
今までよりも、さらに抗えない快楽にネムリはなす術もなく翻弄されていた。
秘所の奥が強い快感を生み出しながら何度も収縮を繰り返す毎に、ぷしぷしと恥ずかしい音を立てて蜜を流してしまう。
恥ずかし過ぎて死にそうっ…
快楽の蜜を吹き上げながら力なく横たわるネムリの額に、マイケルはそっと口付け頭を撫でた。
逝き疲れた身体に掌の温もりが心地良く染みた。
うっとりとした様子で、ネムリが僕の掌に頭をすり寄せている。
頬も身体全体も熱く桃色に染まっているネムリを見て、ごくりと喉が鳴った。
マイケルの視線の先、下着で覆われた秘所の奥から目が離せない。
早くこの中に入ってネムリと一つになりたい。
欲望に突き動かされ、ネムリの下着の隙間へと指を差し込んだ。
「あっああ!!」
突然身体が跳ねた。くちゅり、と嫌らしい水音もする。
身体を貫くような、強い快楽に視線をやると、マイケルの指先が、下着の隙間から秘所に潜り込んでいた。
「あっあッ…だめぇ」
声は拒むものの、その音色は甘くねだるようだった。マイケルの指がずぷりと音を立てて秘所に入ってくる。
指だけでもかなりの圧迫感がする。
頭ではダメと思いながらも、ネムリの身体は更なる快感を求めるようにマイケルの指を締め付けてしまう。
反射的に指を締め上げる度に、腹部の奥からまた止めどなく蜜が溢れ、腰が勝手に蠢いてしまう。
欲しい…
もっと、もっと…
欲しくて仕方ない…
も、だめ…
ぷつん、とネムリの中で何かが切れた。
「あッうぅん…まいけるぅ…」
ネムリが今までで一番蕩けた顔で僕の名を呼んだ。
秘所に入れた指を動かす前から、そこは物欲しげに僕の指を何度も何度も締め付けていた。
蠢くネムリの中で、指先が一瞬ザラっとした壁をかすった。
「ぁあああっ!!!」
びくりとまたネムリが震える。
一瞬身を硬らせ、ゆっくりと力が抜けていく。
くたりと身体を横たわらせながらも、中はまるで離さないというように、僕の指を強く締め付けてた。
「ま、いけるぅ…イィ…いいよぉ…」
ネムリが腰をくねらせる。
今までの、身体の快楽に踊らされるまま動くのではなく、自ら快楽を貪るように、淫らに腰をくねらせていた。
「まいけるっ、ほっしい…ほしいよぉ…」
堪らず指で締め付けてくる壁を押し上げるように触ると、蕩けた嬌声を上げてネムリがまた絶頂する。
「あぁああっ!!マイケルっもっと、もっとぉ!き…もちよくぅ…してぇ」
最高に妖艶でいやらしい極上の笑みを浮かべて、蕩けきった目が僕の顔を写す。
あぁ、堪らない…
僕だけが知る、僕だけが見るネムリの艶姿
とうの昔に硬く立ち上がった自身を取り出すと、グッショリと濡れたネムリの下着を投げ捨て、強く奥まで自身を突き刺した。
「あっ!…くっん!ふぁあ!!やッ…すごいぃ」
凄まじい熱と圧迫感がネムリの中を満たす。
目の奥でチカチカと火花が散るような明滅を繰り返す。
硬く太いマイケルの肉棒が、胎内を満たし、時折ビクビクと跳ね回る。
その動きすら、身体は貪欲に快感に変えていく。
マイケルはネムリの背中へと両腕を回し、強く強く抱きしめた。
完全に一つとなった愛しい人の身体を抱きしめる幸福を、マイケルは目を閉じて噛み締めた。
「まいけるぅ…んっ!あ…おなか、くるしいよぉ」
胸元に置かれたネムリの手が、蠱惑的に爪先で引っ掻いてくる。
縋るように背に手を回された瞬間、マイケルはもう自分を抑えることができなくなった。
ぐちゅぐちゅとイヤらしい水音を響かせながら、荒々しく熱い肉棒がネムリの中をかき乱す。
引き抜かれた後にズン!と強く奥を突かれると堪らない快感にネムリはガクガクと震える。
抗い難い快楽の衝撃に、ネムリはマイケルの背に爪を立てる。
背中でガリッと音がした。
驚異的な身体能力をもつマイケルからすると、文字通り痛くも痒くもないのだが、ネムリによって付けられた跡に喜びが抑えられる訳がなかった。
ネムリの腰を両手で押さえ、何度も何度も胎の奥、口付けるようにマイケルの先端に吸い付く最奥を突き上げる。
その度にネムリは涙とよだれで顔をぐしゃぐしゃにして、喘ぐ。
「あっあああっ!!」
「ッ…ハッ……ッ!」
二人の荒い息遣いと、ギシギシとベッドが激しく軋む音が部屋を満たす。
汗ばんだ身体が互いに吸い付くように隙間なく密着していた。
互いの背に手を回し、強く抱きしめ合う。
「あっああ!!ま、マイケルっ!!もぅ、だめェ!!」
ネムリの中が激しく収縮を繰り返す。
「っ…!!… ネムリっ!!」
マイケルも低く掠れた声でネムリの名を呼ぶと、叩きつけるように激しく腰を打ち付けて、白濁を奥へと注ぎ込んだ。
マイケルの腕の中で、ネムリがすーすーと寝息を立てている。
ネムリの汗ばんだ額に纏わり付いた髪を指先で払う。
先程まで乱れてたのが嘘のように、とても穏やかな寝顔だ。
愛しい寝顔を眺めながら、マイケルはマスクを外し傍に置くと、腕の中の宝物を守るように、しっかりとネムリを抱きしめ、目を閉じた。
マイケルの意図もよくわからず、何が入っているのかもわからない、そんなものを易々と飲めるほど、ネムリはおろかでも、自殺志願者でもなかった。
しばらく無言で見つめ合っていると、マイケルは突然自身のマスクに手をかけ、マスクを脱ぎ始めた。
呆気にとられて見つめていると、口、鼻が現れる。
ひと目で整っていると分かる均整の取れたパーツだった。
マスクを半分だけ脱いだ状態で、マイケルはネムリの持つ小瓶の蓋を外した。
きゅぽ、と音がして小瓶の中から甘いお菓子のような匂いが漂ってきた。
無理やり飲ませるつもりかと身構えていると、マイケルは小瓶を持ったネムリの手を自身の口元へと運んだ。
「えっ…?」
呆気にとられて見つめていると、小瓶が傾き、中の透明な液体がマイケルの方へと流れ込んでいった。
小瓶の中身が空になると、マイケルはネムリの手を離した。
「な、なに?…っ!?ぅんん!?」
突然マイケルはネムリの両頬を抑えると、ネムリの唇を奪った。油断していたのもあり、開いていた唇に生暖かい何かがぬるりと入り込んできた。
「んっむぅ!!んっ!?ふぁ…んくっ」
マイケルの舌が怯えて縮こまるネムリの舌を絡めとる。
それと同時に、甘い香りと味の液体が喉の奥へと流れ込んでいく。
「んんっ…ふっ…」
吐き出そうにも、顔を上げさせられているのと、柔らかく絡みつく舌が呼吸を乱してくるせいで、上手く拒めない。
舌も、呼吸もマイケルに絡めとられてしまって、ネムリは次第に抵抗する力も抜け落ちてしまった。
こくん…とネムリの喉が嚥下したのを見届けてからマイケルは名残惜しむようにゆっくりと身体を離した。
口の中にまだくすぐったい感覚と、やたら甘い香りが残っている。
マイケルを睨みつけるように見上げると、マイケルはそっとネムリの頭を撫でた。
まるで、飲めて偉いね、と褒めるような仕草に感じた。
味に不快感はない。
砂糖の多いジュースでも飲んだ気分だ。
一体これは…
ドクン!
ドクンッ!!
ドグンッ!!!
「ふえ!?…な、に?これっ」
激しく脈打つ心臓に、呼吸が荒くなっていく。
吐く息も熱い…身体も燃えるように熱を浴びていく。
マイケルがゆっくりと撫でる頭が異様にくすぐったい。
拒みたいはずなのに、髪を滑る手の感触が心地良くて上手く拒めない。
身体を震わせるネムリをマイケルはただ慈しむように撫で続けた。
「んんっ!…なに?何をのませたのっ!」
くすぐった過ぎて声が溢れる。
マイケルの手を掴んで止めようとしても、上手く力が入らない。
マイケルは何も答えず、頭を撫でていた手で、つっ、と耳の後ろを撫でた。
「ひゃあん!!」
瞬間、ぞくりと背中に甘い痺れが走った。
指が辿った跡がとにかく熱い。
本当なら拒みたいのに、突き飛ばして外に出たいのに。
哀しかな力の入らない身体は、マイケルに縋るようにもたれかかってしまう。
マイケルは無言でネムリを見つめながら、壊れ物でも扱うように、そっとネムリを抱きしめた。
ネムリは混乱していた。
この甘い熱はネムリの思考を奪い去るには十分過ぎた。
マイケルの抱きしめてくる腕が、
背中を包み込む大きな掌が、
ネムリを包み込んで閉じ込める硬い胸板が、
耳元でくぐもったように響く呼吸音が、
今ここにいるマイケルの存在が、ネムリの身体の熱をどうしようもなく燻らせる。
「んっ…マイケルっ」
縋り付くようにマイケルを見上げる。
マイケルがじっとこちらを見詰める。
この身体の熱をどうにかして冷ましたい。
熱にうなされる身体から解放されたい。
ネムリはマイケルのつなぎの胸元をギュッと握りしめた。
「あっ、ついの…どうにか……して?」
溢れたネムリの荒い呼吸は、唇を塞いできたマイケルの口内へと吸い込まれていった。
先程よりも荒々しく、ぴちゃり、くちゅりと水音を響かせながら、マイケルの舌がネムリの口内を愛撫する。
マイケルの舌がネムリの舌を絡めとる。
肉厚な舌がネムリの口内を余すところなくなぞっていく。
歯列を擽り、ぎこちないネムリの舌をほぐすように柔軟に絡める。
その度にゾクゾクとした快感が背筋を走る。
上手く呼吸が出来なくて、酸素を求めて口を開く度
より口内の奥深くへとマイケルが滑り込んでくる。
「あっ…んっふ…ひゃう…」
蕩けたような顔で自身の口付けを受けいれるネムリを、マイケルはマスクの奥の目を細めながら堪能していた。
もっと喜ばせてあげたい。
マイケルの舌が敏感なネムリの上顎を擽るように舐めた。
「んなぁあ!?んんんっ!」
猫のように甲高い声が出た。
強すぎる刺激に、ネムリの腹の奥もズクンズクンと脈打つような収縮を繰り返す。
強すぎる快楽に、ネムリの目から涙が溢れた。
「んやっ!ま、マイケルっんんん!!やめっぁあ!」
執拗に上顎をなぞられて、体に響く快楽もどんどん昂っていく。
頭の奥でチカチカと快楽の光が明滅する。
その感覚は次第に短くなっていく。
うそ、そんなっもうっダメぇ
ジュルリ、と舌をすすられた瞬間、ネムリの身体はいとも容易く絶頂へと押し上げられた。
「んやぁあああ!!」
腕の中で、ネムリが快感に叫びながら身体をビクビクと震わせた。
僕の唇で、舌で、身体で、ネムリが感じて絶頂している。
マイケルはまだ挿入どころか、触ってさえもいない自身も達したような高揚感の中にあった。
口付けだけで達してしまったことに動揺しているのか、ネムリはハッハッと荒い呼吸のまま目からぽろぽろと涙を溢して僕を見上げていた。
閉じきれない口の端から、どちらのものかわからない唾液が伝い落ちている。
ネムリの全てを味わい尽くしたくて、僕はネムリの唇に舌を伸ばした。
うそでしょ?キスだけで…イっちゃった…
呆然とマイケルを見上げていると
マイケルが唇に舌を這わせてくる。
絶頂の余韻で敏感な唇は、それだけでもくすぐったくてたまらない。
そのままマイケルの舌は口の端から首筋へと移動していく。
「.はっ…っ!んっ…あっ」
ゾクゾクと震える身体に、勝手にあられもない声が出てしまう。
首筋から鎖骨へたどり着くと、
「ひゃあ!」
ジュッと音を立てて強く吸われた。
一瞬チリッと焼けつくような感じがしたあと、吸われたところがジンジンと熱を帯びてくる。
ネムリの反応に気を良くしたのか、その後もマイケルはネムリの白い首筋に赤い痕を咲かせていく。
「んっんん!フッ…っ!っんん」
最初は痛みを感じていたのに、いつのまにか痛みさえも快楽となり、ネムリの身体を犯していた。
首筋に口付けを施しつつ、マイケルの指がネムリの服を優しく脱がせていく。
ラッピングが施されたプレゼントを開くように、丁寧に、丁寧に、ネムリは徐々に一矢纏わぬ姿へと暴かれていった。
ついに下着を残すのみとなり、ネムリは辛うじて残っていた理性を振り絞り、身体を隠そうと腕を胸の前で交差させた。
マイケルは恥ずかしそうに縮こまるネムリをじっくりと眺めた後、片手でネムリの腕を一纏めにして胸を晒させた。
可愛らしい下着に包まれたふくよかな果実を眼下にマイケルは舌舐めずりした。
マイケルに両腕を絡めとられ、目の前で胸を曝け出している。
身体の燃えるような熱さが加速してしまったような気がする。
思わず逸らした目線の隅で、マイケルが唇を舐めたような気がした。
「アッ!!やぁあん!」
胸の頂きから、痺れるような快感が身体中に広がった。
マイケルの指先が、ゆっくりと敏感な果実の先端をなでている。
先程のキスと同じように、呼吸が勝手に乱れて、恥ずかしい声が溢れてしまう。
優しくゆっくりと何度も何度も撫でられ、触れられていなくても勝手に感じてしまう程に快楽に浸かってしまった。
そんなネムリを見つめながら、マイケルは真っ赤に尖る敏感な頂きに、ふぅ、と息を吹きかけた。
「あっ…っんん」
熱い吐息が肌と敏感な先端をかすめおもわず声が震えた。
暖かい空気が、震える先端を撫でていく。
じんわりと広がる甘い痺れに身を捩っていると、マイケルが触っていない方の頂きを口に含んだ。
「.ああっ!!やぁ!ダメェっ…ん」
先端が柔らかい舌に撫でられる度に背中が勝手にしなってしまう。
時々強く吸われ、軽く歯を立てられ、その度にネムリは気持ち良過ぎて軽い絶頂を迎えてしまう。
「あうんっん!!だ、め!だめぇ!!マイケルっ」
身体が達する度に、ネムリの腹部の奥が、心臓のようにドクドクと脈打っている。
見なくてもネムリはわかってしまった。
身体の中から湧き上がる快楽の蜜が、自分でも呆れるほどに秘所を濡らしてしまっている。
未だ軽く身体を震わせたまま、ネムリはベッドに身体を沈めていた。
ちゅる、と音を立ててマイケルの口が胸から離れる。
涙の滲む目でマイケルを見ると、胸元を弄っていた右手が徐々に徐々に下へと下がっていく。
「あっ…あぁ!マイケル、まって」
静止も聞かず、マイケルの指先は腹部からおへそへ、そのままネムリの下着の上をゆっくりとなぞっていく。
とっさに足を閉じようとするも、片脚をマイケルの肩へと乗せられてしまい、淫らに濡れた秘所をマイケルの眼前に晒してしまうことになった。
「やあっ…っおねが、み、みないでぇっ!」
何度も足を閉じようとするも、マイケルから見てみれば、物欲しそうに腰をくねらせているようにしか見えない。
じっとネムリの秘められた花園を見つめる。
穢れのない真っ白な下着の一部分が、ぐっしょりと変色していた。
身体をなぞっていた指先を再び動かし、下着の上を滑らせていく。
「やぁああ!んん!」
指先が、小さな丸い膨らみに触れる。
その瞬間ネムリの身体がビクリと跳ね上がった。
薄い布越しにもう一度、くるりと、円を描くように撫でる。
「ひゃう!んんっ!!そこ、そこはっ…ほんとにだめっ…めなのっ」
ビクビクと腰が震えている。
指のすぐしたにある、ネムリの秘芽もビクンビクンと、まるで指を押し返そうとするかのように健気に震えている。
マイケルは笑みを浮かべると、ネムリの秘芽を指先で優しく摘み、そのままクリクリと指で転がした。
「やっやぁ!やぁらあ!ダメェ…っんぁあああ!」
たった一箇所を、それもほんの指先だけで触られているだけなのに、快感の波が止まらない。
指が左右にそこを転がす度に、身体が勝手に昇り詰めてしまう。
何度めの絶頂だろうか、ネムリは突然、身体の中から何かが迸りそうな、抑えようのない何かが溢れて
来そうになった。
「ゃああん!ま…マイケルだ…め!ほんとに!ほ…んとにぃ!!」
ネムリが身体を小刻みに震わせている。
肩に乗せた彼女の足も力が入っているのか、びくりびくりと痙攣し、足の付け根の筋肉も蠢いていた。
指先で愛でていた可愛い肉の芽が硬く芯を持つようになっている。
彼女が何を恐れているか、なんとなくわかった。
自分の手で最上の快楽へと彼女を導く興奮に、マイケルは目眩がしそうになった。
これ以上はだめっ!!
何か、くるっ!出ちゃうっ!!
尿意にも似た抑えようもない快感の爆発がすぐ側まで迫っている気がした。
必死に堪えてマイケルを止めようと、秘所に置かれた手をつかもうと指を伸ばす。
その指をマイケルは秘所に乗せている手とは反対の手で優しく握り返した。
マイケルが耳元へと口元を寄せる。
ー大丈夫。怖くない。ー
ーネムリがイクところ全部見せてー
囁きと同時にマイケルが秘芽を軽く押し潰すようにして転がした。
途端、頭に快楽の痺れが突き刺さり、堪えようもない絶頂の奔流が秘所から溢れ出した。
「アッああ!!っんやぁああっ!!」
下着越しに勢いよく、透明な飛沫が溢れた。
腹部から快感が飛び出すように、尚もまだ下着越しに溢れてくる。
「はぁあっ…やぁ…みないれぇ…」
今までよりも、さらに抗えない快楽にネムリはなす術もなく翻弄されていた。
秘所の奥が強い快感を生み出しながら何度も収縮を繰り返す毎に、ぷしぷしと恥ずかしい音を立てて蜜を流してしまう。
恥ずかし過ぎて死にそうっ…
快楽の蜜を吹き上げながら力なく横たわるネムリの額に、マイケルはそっと口付け頭を撫でた。
逝き疲れた身体に掌の温もりが心地良く染みた。
うっとりとした様子で、ネムリが僕の掌に頭をすり寄せている。
頬も身体全体も熱く桃色に染まっているネムリを見て、ごくりと喉が鳴った。
マイケルの視線の先、下着で覆われた秘所の奥から目が離せない。
早くこの中に入ってネムリと一つになりたい。
欲望に突き動かされ、ネムリの下着の隙間へと指を差し込んだ。
「あっああ!!」
突然身体が跳ねた。くちゅり、と嫌らしい水音もする。
身体を貫くような、強い快楽に視線をやると、マイケルの指先が、下着の隙間から秘所に潜り込んでいた。
「あっあッ…だめぇ」
声は拒むものの、その音色は甘くねだるようだった。マイケルの指がずぷりと音を立てて秘所に入ってくる。
指だけでもかなりの圧迫感がする。
頭ではダメと思いながらも、ネムリの身体は更なる快感を求めるようにマイケルの指を締め付けてしまう。
反射的に指を締め上げる度に、腹部の奥からまた止めどなく蜜が溢れ、腰が勝手に蠢いてしまう。
欲しい…
もっと、もっと…
欲しくて仕方ない…
も、だめ…
ぷつん、とネムリの中で何かが切れた。
「あッうぅん…まいけるぅ…」
ネムリが今までで一番蕩けた顔で僕の名を呼んだ。
秘所に入れた指を動かす前から、そこは物欲しげに僕の指を何度も何度も締め付けていた。
蠢くネムリの中で、指先が一瞬ザラっとした壁をかすった。
「ぁあああっ!!!」
びくりとまたネムリが震える。
一瞬身を硬らせ、ゆっくりと力が抜けていく。
くたりと身体を横たわらせながらも、中はまるで離さないというように、僕の指を強く締め付けてた。
「ま、いけるぅ…イィ…いいよぉ…」
ネムリが腰をくねらせる。
今までの、身体の快楽に踊らされるまま動くのではなく、自ら快楽を貪るように、淫らに腰をくねらせていた。
「まいけるっ、ほっしい…ほしいよぉ…」
堪らず指で締め付けてくる壁を押し上げるように触ると、蕩けた嬌声を上げてネムリがまた絶頂する。
「あぁああっ!!マイケルっもっと、もっとぉ!き…もちよくぅ…してぇ」
最高に妖艶でいやらしい極上の笑みを浮かべて、蕩けきった目が僕の顔を写す。
あぁ、堪らない…
僕だけが知る、僕だけが見るネムリの艶姿
とうの昔に硬く立ち上がった自身を取り出すと、グッショリと濡れたネムリの下着を投げ捨て、強く奥まで自身を突き刺した。
「あっ!…くっん!ふぁあ!!やッ…すごいぃ」
凄まじい熱と圧迫感がネムリの中を満たす。
目の奥でチカチカと火花が散るような明滅を繰り返す。
硬く太いマイケルの肉棒が、胎内を満たし、時折ビクビクと跳ね回る。
その動きすら、身体は貪欲に快感に変えていく。
マイケルはネムリの背中へと両腕を回し、強く強く抱きしめた。
完全に一つとなった愛しい人の身体を抱きしめる幸福を、マイケルは目を閉じて噛み締めた。
「まいけるぅ…んっ!あ…おなか、くるしいよぉ」
胸元に置かれたネムリの手が、蠱惑的に爪先で引っ掻いてくる。
縋るように背に手を回された瞬間、マイケルはもう自分を抑えることができなくなった。
ぐちゅぐちゅとイヤらしい水音を響かせながら、荒々しく熱い肉棒がネムリの中をかき乱す。
引き抜かれた後にズン!と強く奥を突かれると堪らない快感にネムリはガクガクと震える。
抗い難い快楽の衝撃に、ネムリはマイケルの背に爪を立てる。
背中でガリッと音がした。
驚異的な身体能力をもつマイケルからすると、文字通り痛くも痒くもないのだが、ネムリによって付けられた跡に喜びが抑えられる訳がなかった。
ネムリの腰を両手で押さえ、何度も何度も胎の奥、口付けるようにマイケルの先端に吸い付く最奥を突き上げる。
その度にネムリは涙とよだれで顔をぐしゃぐしゃにして、喘ぐ。
「あっあああっ!!」
「ッ…ハッ……ッ!」
二人の荒い息遣いと、ギシギシとベッドが激しく軋む音が部屋を満たす。
汗ばんだ身体が互いに吸い付くように隙間なく密着していた。
互いの背に手を回し、強く抱きしめ合う。
「あっああ!!ま、マイケルっ!!もぅ、だめェ!!」
ネムリの中が激しく収縮を繰り返す。
「っ…!!… ネムリっ!!」
マイケルも低く掠れた声でネムリの名を呼ぶと、叩きつけるように激しく腰を打ち付けて、白濁を奥へと注ぎ込んだ。
マイケルの腕の中で、ネムリがすーすーと寝息を立てている。
ネムリの汗ばんだ額に纏わり付いた髪を指先で払う。
先程まで乱れてたのが嘘のように、とても穏やかな寝顔だ。
愛しい寝顔を眺めながら、マイケルはマスクを外し傍に置くと、腕の中の宝物を守るように、しっかりとネムリを抱きしめ、目を閉じた。