DbD短編
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「やぁ。いい夜だね」
森で夜風に当たっていると、すぐ真後ろで声がした。
振り返るよりも早く、後ろから真っ黒な腕が伸びてきて抱き竦められた。
ネムリは振り向くこともなく首にまとわりつく両腕と、ひらひらと舞う黒い紐をみて、鬱陶しそうにため息を吐いた。
「何の用?ゴーストフェイス?」
「えー。つれないなぁ。わざわざ会いに来てあげたんじゃないか」
いい子いい子と黒い革手袋がネムリの頭を撫でる。
「儀式中でもあるまいし。わざわざ来てどうするのよ?今わたしを殺しても1BPも入んないよ?」
「んー!ダメだ!ダメだよネムリ!そーんな殺伐とした事しか言えないなんて」
ぱっとゴスフェが離れ、わざとらしくやれやれと肩をすくめるジェスチャーをする。
「じゃあ何?」
片手でこめかみを抑えつつ、またため息が溢れた。
「俺君が好きなんだよね。俺のものになってくんない?」
ねぇ、いいでしょ?
と、真っ白な仮面が囁く。
黒い革手袋を嵌めた手が真っ直ぐネムリを指差す。
「はっ…?…今度は一体何の冗談?」
いつも通り冷たく返す。が、内心ではすこし動揺してしまった。
いつも儀式中も急に現れて抱きついてきたかと思いきや、攻撃される事なく追いかけ回された事だってある。
殺さないのかと思いきや、ナイフで滅多刺しにされて、死ぬ直前に写真を撮られたら、肉フックの前でわたしが連れて行かれるまで座り込んで見つめてくることもあった。
他のキラーも大概ではあるが、ネムリはゴーストフェイスが一番よくわからないキラーだった。
音もなく忍び寄る姿やひらひらとたなびく衣装にカッコいいなんて思ったこともあった。
いつもこちらをからかって翻弄してくるような雰囲気に、ネムリは何度も飲まれまいと自分を律し続けてきた。
この男は自分が何を言っているのかわかっているのだろうか?
「冗談なんてひどいなぁ。俺常にネムリには真剣なのに」
ククッと喉を鳴らしてゴスフェが笑う。
ネムリの両頬を黒い手袋が、包み込み、音もなくスッと顔を寄せてきた。
ネムリは思わず息を飲む。
もうほんの目と鼻の先で、叫び出しそうな白い仮面がこちらを見つめる。
「ゲームをしよう。ネムリが俺に堕ちるか、俺がネムリを堕とすか」
一瞬だった。
一瞬、仮面の下からニヤリと口元を歪めた薄い唇が見えたと思ったら、ネムリの唇は熱い熱に包まれていた。
固まるネムリの唇が啄むように食まれ、こじ開けるように熱い舌が唇の隙間から雪崩れ込んでくる。
咄嗟に逃れようと身体を逸らそうとするも、後頭部に回されたゴスフェの手が身動き一つ取らせてはくれなかった。
「んっんんっ!!ん!」
胸を押し返そうにも全く歯が立たない。
ネムリの身体とゴスフェの身体に挟まれた腕は、力なくゴスフェの胸元に置かれているだけ。
最後の抵抗とばかりに、口内で無遠慮に暴れる舌に歯を立てようとする。が、
「ンッ!?んむっ…アッ…んん」
ざらり、と舌が上顎を撫で回す。
途端に走る抗えない快楽に、ネムリはなすがまま、力なくゴスフェの腕に身を委ねるしかなかった。
ぴちゃ、と水音を残して、ゴスフェが離れる。
力なく、自身の腕の中でくたりと横たわったままのネムリを眺め、仮面の下では満足げな笑みを浮かべていた。
「で?結果はどうだい?」
荒い呼吸のまま、ネムリはゴーストフェイスを睨みつける。
もっとも、蒸気した頬と潤んだ瞳、力なく開いたままの唇から赤い舌を覗かせた、そんな顔で睨まれた所で、強請られているようにしか見えないが。
「俺に堕ちた?それとも、堕とされた?」
じっと顔を眺めていると、ネムリは俯いて顔を隠してしまった。
照れているであろう顔を覗き込んでやろうと思っていると…
「…引き分け、で…」
消えそうなか細い声が聞こえた。
参ったなぁ…。
どうやら俺の負けらしい。
仮面の下、顔に広がる熱に苦笑しつつ、ゴーストフェイスはネムリを抱き上げ、暗い森の奥、自身の住処へと衣装をはためかせて歩き出した。
森で夜風に当たっていると、すぐ真後ろで声がした。
振り返るよりも早く、後ろから真っ黒な腕が伸びてきて抱き竦められた。
ネムリは振り向くこともなく首にまとわりつく両腕と、ひらひらと舞う黒い紐をみて、鬱陶しそうにため息を吐いた。
「何の用?ゴーストフェイス?」
「えー。つれないなぁ。わざわざ会いに来てあげたんじゃないか」
いい子いい子と黒い革手袋がネムリの頭を撫でる。
「儀式中でもあるまいし。わざわざ来てどうするのよ?今わたしを殺しても1BPも入んないよ?」
「んー!ダメだ!ダメだよネムリ!そーんな殺伐とした事しか言えないなんて」
ぱっとゴスフェが離れ、わざとらしくやれやれと肩をすくめるジェスチャーをする。
「じゃあ何?」
片手でこめかみを抑えつつ、またため息が溢れた。
「俺君が好きなんだよね。俺のものになってくんない?」
ねぇ、いいでしょ?
と、真っ白な仮面が囁く。
黒い革手袋を嵌めた手が真っ直ぐネムリを指差す。
「はっ…?…今度は一体何の冗談?」
いつも通り冷たく返す。が、内心ではすこし動揺してしまった。
いつも儀式中も急に現れて抱きついてきたかと思いきや、攻撃される事なく追いかけ回された事だってある。
殺さないのかと思いきや、ナイフで滅多刺しにされて、死ぬ直前に写真を撮られたら、肉フックの前でわたしが連れて行かれるまで座り込んで見つめてくることもあった。
他のキラーも大概ではあるが、ネムリはゴーストフェイスが一番よくわからないキラーだった。
音もなく忍び寄る姿やひらひらとたなびく衣装にカッコいいなんて思ったこともあった。
いつもこちらをからかって翻弄してくるような雰囲気に、ネムリは何度も飲まれまいと自分を律し続けてきた。
この男は自分が何を言っているのかわかっているのだろうか?
「冗談なんてひどいなぁ。俺常にネムリには真剣なのに」
ククッと喉を鳴らしてゴスフェが笑う。
ネムリの両頬を黒い手袋が、包み込み、音もなくスッと顔を寄せてきた。
ネムリは思わず息を飲む。
もうほんの目と鼻の先で、叫び出しそうな白い仮面がこちらを見つめる。
「ゲームをしよう。ネムリが俺に堕ちるか、俺がネムリを堕とすか」
一瞬だった。
一瞬、仮面の下からニヤリと口元を歪めた薄い唇が見えたと思ったら、ネムリの唇は熱い熱に包まれていた。
固まるネムリの唇が啄むように食まれ、こじ開けるように熱い舌が唇の隙間から雪崩れ込んでくる。
咄嗟に逃れようと身体を逸らそうとするも、後頭部に回されたゴスフェの手が身動き一つ取らせてはくれなかった。
「んっんんっ!!ん!」
胸を押し返そうにも全く歯が立たない。
ネムリの身体とゴスフェの身体に挟まれた腕は、力なくゴスフェの胸元に置かれているだけ。
最後の抵抗とばかりに、口内で無遠慮に暴れる舌に歯を立てようとする。が、
「ンッ!?んむっ…アッ…んん」
ざらり、と舌が上顎を撫で回す。
途端に走る抗えない快楽に、ネムリはなすがまま、力なくゴスフェの腕に身を委ねるしかなかった。
ぴちゃ、と水音を残して、ゴスフェが離れる。
力なく、自身の腕の中でくたりと横たわったままのネムリを眺め、仮面の下では満足げな笑みを浮かべていた。
「で?結果はどうだい?」
荒い呼吸のまま、ネムリはゴーストフェイスを睨みつける。
もっとも、蒸気した頬と潤んだ瞳、力なく開いたままの唇から赤い舌を覗かせた、そんな顔で睨まれた所で、強請られているようにしか見えないが。
「俺に堕ちた?それとも、堕とされた?」
じっと顔を眺めていると、ネムリは俯いて顔を隠してしまった。
照れているであろう顔を覗き込んでやろうと思っていると…
「…引き分け、で…」
消えそうなか細い声が聞こえた。
参ったなぁ…。
どうやら俺の負けらしい。
仮面の下、顔に広がる熱に苦笑しつつ、ゴーストフェイスはネムリを抱き上げ、暗い森の奥、自身の住処へと衣装をはためかせて歩き出した。