大切な時間
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「お腹…すいた…。」
「おっ、じゃなんか食う?」
ボソッと独り言にもとれる声で言ったセリフに、オレがセリフを返したら、ゆかは本当?っと嬉しそうな顔でオレを見上げてきた。
可愛いなぁ、と思った瞬間、ゆかは顔を曇らせた。
「どうしたっ?」
「だって…梓…いつも野球で疲れてるでしょ?だからミーティングで早く帰れる時ぐらい、ゆっくり休んだ方が…。」
「いやっ気にしなくて良いから。」
「でも…」
「今日は花井キャプテンが、ミーティング終わるの待っててくれたゆかちゃんに、どーんと奢ってあげよう」
自慢気に言ったら彼女は、ぷっと吹き出し、それからオレの大好きな笑顔で返してくれた。
「本当ですか?花井キャプテンっ」
「おおっ、どんと任せろ」
「あははっ、かっこいい~」
良かった…お金持って来てて…なんて思いながら、彼女の手をとり何が食べたい?とか話ながら歩いた。
結局近くのファミレスに入った。
ぐぅぅぅ…
可愛い音の鳴った方を見たら、真っ赤になったゆかが、下を向いていた。
お腹をさすって、お腹…なっちゃった、なんて可愛く言うもんだから、抱き締めたい衝動にかられる。
代わりに頭を撫で回してやりたいとも思ったが、ここはファミレスだ、と自分に言い聞かせ席に着く。
「さっ、可愛いお腹の音がまた聞こえる前に何か頼もうぜっ。腹減ったなぁ~」
「むぅ…いじわる。」
「苛めてなんてねーだろ」
「顔が笑ってるっ」
そんな、他愛もない会話や時間が、幸せだと感じさせてくれる。
彼女には迷惑をかけている。野球ばっかで甘えさせてもやれねぇし、こうやって、2人でデートなんてもっての他だ。
「なぁ…ゆか。」
「む?」
「ごめんな…」
「えっ?ど、どうしたの?」
オレの言葉に驚いたのか、大きな目をくりくりさせ、覗き込んでくる。
「いや…いつも寂しい思いさせて。」
彼女の食べる手が止まった。
「…そんな事ないよ?」
「オレ、思ったんだ。野球は大切だ。だから…このままで良いのかなっ、ゆかはこのままで良いのかって」
「………うん。」
「だから…」
うおっゆかが真っ直ぐオレを見てる。
そんな見つめられたら顔、見れねぇ…。
オレは今から話す内容の緊張を隠すように一度、呼吸した。
「だからさ、毎週水曜日お昼一緒に…食べないか?」
「えっ?」
「だから…野球は大切だ。だから、いつも寂しい思いさせてるってわかってる。一緒にいてやりてぇし…一緒に…いたい。だから毎週水曜日は、昼休みゆっくり取れるんだ。それ以外は…基本、部誌やクラスの事で忙しくて…昼ゆっくりいてられねーし…だから、水曜日の昼の時間、俺にくれねーか?…ダメ…かな?」
緊張がバレないように、畳み掛けるように一気に話し終え、視線を彼女に目を向ける。
すると、彼女の目からポロリと一筋の涙が流れたのを確認し、オレはギョッとなってしまった。
「ど、どうした!?」
「だって…驚いちゃって。気が緩んだら…。」
「え?え?」
慌てふためくオレに小さくゴメンね?とつぶやいた後、ゆかは、今日一番の笑顔をオレにくれた。
「…別れようとか…言われるのかなって、身構えちゃった。」
「えっ!?」
「雰囲気や…話方がねっ、ちょっとだけ」
うわっオレ、考えてなかった。
話すので、いっぱいいっぱいだったっ。
「ご、ごめんっ。オレちゃんと…ゆかの事好きだから」
「私もっ梓大好きっ。…久しぶりに言われたっ。あははっ、梓…顔真っ赤、可愛いっ」
「……………うるせーよ。」
「ふふ。水曜日、楽しみにしてるね?」
「…おう。」
二人して真っ赤な顔で笑いあった。
とりあえず、来週から水曜日が楽しみだっ。
END
「おっ、じゃなんか食う?」
ボソッと独り言にもとれる声で言ったセリフに、オレがセリフを返したら、ゆかは本当?っと嬉しそうな顔でオレを見上げてきた。
可愛いなぁ、と思った瞬間、ゆかは顔を曇らせた。
「どうしたっ?」
「だって…梓…いつも野球で疲れてるでしょ?だからミーティングで早く帰れる時ぐらい、ゆっくり休んだ方が…。」
「いやっ気にしなくて良いから。」
「でも…」
「今日は花井キャプテンが、ミーティング終わるの待っててくれたゆかちゃんに、どーんと奢ってあげよう」
自慢気に言ったら彼女は、ぷっと吹き出し、それからオレの大好きな笑顔で返してくれた。
「本当ですか?花井キャプテンっ」
「おおっ、どんと任せろ」
「あははっ、かっこいい~」
良かった…お金持って来てて…なんて思いながら、彼女の手をとり何が食べたい?とか話ながら歩いた。
結局近くのファミレスに入った。
ぐぅぅぅ…
可愛い音の鳴った方を見たら、真っ赤になったゆかが、下を向いていた。
お腹をさすって、お腹…なっちゃった、なんて可愛く言うもんだから、抱き締めたい衝動にかられる。
代わりに頭を撫で回してやりたいとも思ったが、ここはファミレスだ、と自分に言い聞かせ席に着く。
「さっ、可愛いお腹の音がまた聞こえる前に何か頼もうぜっ。腹減ったなぁ~」
「むぅ…いじわる。」
「苛めてなんてねーだろ」
「顔が笑ってるっ」
そんな、他愛もない会話や時間が、幸せだと感じさせてくれる。
彼女には迷惑をかけている。野球ばっかで甘えさせてもやれねぇし、こうやって、2人でデートなんてもっての他だ。
「なぁ…ゆか。」
「む?」
「ごめんな…」
「えっ?ど、どうしたの?」
オレの言葉に驚いたのか、大きな目をくりくりさせ、覗き込んでくる。
「いや…いつも寂しい思いさせて。」
彼女の食べる手が止まった。
「…そんな事ないよ?」
「オレ、思ったんだ。野球は大切だ。だから…このままで良いのかなっ、ゆかはこのままで良いのかって」
「………うん。」
「だから…」
うおっゆかが真っ直ぐオレを見てる。
そんな見つめられたら顔、見れねぇ…。
オレは今から話す内容の緊張を隠すように一度、呼吸した。
「だからさ、毎週水曜日お昼一緒に…食べないか?」
「えっ?」
「だから…野球は大切だ。だから、いつも寂しい思いさせてるってわかってる。一緒にいてやりてぇし…一緒に…いたい。だから毎週水曜日は、昼休みゆっくり取れるんだ。それ以外は…基本、部誌やクラスの事で忙しくて…昼ゆっくりいてられねーし…だから、水曜日の昼の時間、俺にくれねーか?…ダメ…かな?」
緊張がバレないように、畳み掛けるように一気に話し終え、視線を彼女に目を向ける。
すると、彼女の目からポロリと一筋の涙が流れたのを確認し、オレはギョッとなってしまった。
「ど、どうした!?」
「だって…驚いちゃって。気が緩んだら…。」
「え?え?」
慌てふためくオレに小さくゴメンね?とつぶやいた後、ゆかは、今日一番の笑顔をオレにくれた。
「…別れようとか…言われるのかなって、身構えちゃった。」
「えっ!?」
「雰囲気や…話方がねっ、ちょっとだけ」
うわっオレ、考えてなかった。
話すので、いっぱいいっぱいだったっ。
「ご、ごめんっ。オレちゃんと…ゆかの事好きだから」
「私もっ梓大好きっ。…久しぶりに言われたっ。あははっ、梓…顔真っ赤、可愛いっ」
「……………うるせーよ。」
「ふふ。水曜日、楽しみにしてるね?」
「…おう。」
二人して真っ赤な顔で笑いあった。
とりあえず、来週から水曜日が楽しみだっ。
END
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