距離感
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とても晴れたいい天気の出来事の話。
この日、手隙になった私は出かける準備をしていた。
こんな晴れた晴天の日には、外に出かけたくなるのは、いつの時代でも同じ様だ。
最近は桂さんからも許可をもらえていた。
藩邸の方に声をかけ、いつもの場所へ向かった。
綺麗な晴天に京の街並みが見渡せるこの緑の丘は私のお気に入りだ。
ちょっとした秘密基地ができた様で、ここを見つけた時は嬉しくなった。
この場所を知ってるいるのは、私の他に高杉さんと桂さんだけ。
三人の秘密基地だ!
春風が髪を棚引かせ、頬を優しく撫でていく。
桜が咲く時期が私は一番好きだ。
今は初夏、桜が終わり緑の葉をつける木の根元にゴロンと寝転がると、柔らかい新芽のベットが私を支えてくれていた。
鼻に香る新芽の香りは息吹く命そのものだ。
私はいつの間にかうたた寝をしてしまっていた。
それからどのくらい経ったのか、柔らかい感覚と、とても気持ち良い感触にうっすらと意識が戻ってきたのが自分でもわかった。
それでもまだ目は閉じていたくて、その感覚をふわふわとした心地よさの中で楽しんでいた。
大きな優しい手が私の頭を撫でているように感じた。
その優しい手の主を見たくて、ゆっくりと目を開けた。
「…よ。起きたか。」
「……高杉さん…。おはようございます。」
私はやっぱりと思う気持ちでフフッと笑みをこぼした。
「っ。……」
高杉さんの目が少し開かれたと思ったら、その瞳の奥に真剣な、それでいて熱を帯びた瞳に、やっぱりカッコいいな…なんて、ボンヤリしている意識の中で改めて思いながら、高杉さんのその瞳からそらす事が出来ず見入ってしまっていた。
「なんだ?オレがかっこ良すぎて見惚れたか?」
私は無言のまま、その声すらも心地よくてそのまま眼を見つめていた。
今になって思ったが、その瞳がよく見えるのは普段からは想像がつかないほど近く、それでいて心地よい距離。
くすぐったく、もう少しでキス出来てしまいそうな、見つめ合える距離。
いつもなら、頭をぐしゃぐしゃとされて起こる顔に高杉さんの心地よい明るい声で「怒った顔も可愛いぞ!」なんて、弄られたりしている雰囲気や距離とは違う。
初めての距離感覚だ。
もっと見たくてゴロンと体制を変え、左頬を新芽にくっつけて、その熱のこもった瞳を見つめた。
高杉さんは元々右頬をくっつけた横向きだったから、これで左右は逆だが向き合う形になる。
するとそっと左手を出し、私の頬に手を添えたのだ。
高杉さんの手が少しだけくすぐったくて、 触られた方の片目をキュッと閉じた。
そのまま肌を撫でる高杉さんの手が気持ちいい。
頭を撫でたり、頬をなでたり、瞼を眉、耳、余すとこがない様にゆっくり触っていく。
触れる高杉さんの手がとても嬉しくて、頬へ下りた際に、その手のひらへ安心感から身体を預け瞳を閉じていた。
しばらくその感覚を楽しんでいると、高杉さんの綺麗な長い人差し指が、唇を優しく押し当てたのだった。
私の心臓がドクンと大きくはね、熱が顔へ一気に集中し、心音がどんどん早くなってくるのがわかった。
指はまだ唇に押し当て柔らかさを楽しむように、押したり離したりを繰り返している。
初めてのことに私はこそばゆい感覚の中どうしたら良いのかわからず、そのまま高杉さんから与えられる行為をそのまま受け入れていた。
恥かしくて目を閉じていたが、高杉さんが気になり、視線を彼へ向けた。
「っ!!!!」
そこには先ほどより熱のこもった瞳と会い、さらにドクンと心音が跳ねたのがわかった。
高杉さんと目が合うと、ゆっくり私の唇から自分の指を離した。
終わったことへ少しだけ寂しさも感じた。
でも唇なんて、誰にも触れさせた事がなかった私はまだ早音が身体中に響いていた。
「…ちゅ」
「!!!!???」
安堵したのもつかの間、私はまた自分の目を疑うことになったのだった。
なんと、高杉さんは私の唇に、触れていた人差し指をそのまま自分の口元へ当てがい、まるでキスをするように目を閉じ、私のその指を小さなリップ音とともに自分の唇を当てたのだ。
私は息を飲んだ。
その仕草があまりに妖艶で……キレイだったから。
いつもの明るくて破天荒な高杉さんと違う、一人の大人の男だと言う事を、私は全身で感じていた。
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この日、手隙になった私は出かける準備をしていた。
こんな晴れた晴天の日には、外に出かけたくなるのは、いつの時代でも同じ様だ。
最近は桂さんからも許可をもらえていた。
藩邸の方に声をかけ、いつもの場所へ向かった。
綺麗な晴天に京の街並みが見渡せるこの緑の丘は私のお気に入りだ。
ちょっとした秘密基地ができた様で、ここを見つけた時は嬉しくなった。
この場所を知ってるいるのは、私の他に高杉さんと桂さんだけ。
三人の秘密基地だ!
春風が髪を棚引かせ、頬を優しく撫でていく。
桜が咲く時期が私は一番好きだ。
今は初夏、桜が終わり緑の葉をつける木の根元にゴロンと寝転がると、柔らかい新芽のベットが私を支えてくれていた。
鼻に香る新芽の香りは息吹く命そのものだ。
私はいつの間にかうたた寝をしてしまっていた。
それからどのくらい経ったのか、柔らかい感覚と、とても気持ち良い感触にうっすらと意識が戻ってきたのが自分でもわかった。
それでもまだ目は閉じていたくて、その感覚をふわふわとした心地よさの中で楽しんでいた。
大きな優しい手が私の頭を撫でているように感じた。
その優しい手の主を見たくて、ゆっくりと目を開けた。
「…よ。起きたか。」
「……高杉さん…。おはようございます。」
私はやっぱりと思う気持ちでフフッと笑みをこぼした。
「っ。……」
高杉さんの目が少し開かれたと思ったら、その瞳の奥に真剣な、それでいて熱を帯びた瞳に、やっぱりカッコいいな…なんて、ボンヤリしている意識の中で改めて思いながら、高杉さんのその瞳からそらす事が出来ず見入ってしまっていた。
「なんだ?オレがかっこ良すぎて見惚れたか?」
私は無言のまま、その声すらも心地よくてそのまま眼を見つめていた。
今になって思ったが、その瞳がよく見えるのは普段からは想像がつかないほど近く、それでいて心地よい距離。
くすぐったく、もう少しでキス出来てしまいそうな、見つめ合える距離。
いつもなら、頭をぐしゃぐしゃとされて起こる顔に高杉さんの心地よい明るい声で「怒った顔も可愛いぞ!」なんて、弄られたりしている雰囲気や距離とは違う。
初めての距離感覚だ。
もっと見たくてゴロンと体制を変え、左頬を新芽にくっつけて、その熱のこもった瞳を見つめた。
高杉さんは元々右頬をくっつけた横向きだったから、これで左右は逆だが向き合う形になる。
するとそっと左手を出し、私の頬に手を添えたのだ。
高杉さんの手が少しだけくすぐったくて、 触られた方の片目をキュッと閉じた。
そのまま肌を撫でる高杉さんの手が気持ちいい。
頭を撫でたり、頬をなでたり、瞼を眉、耳、余すとこがない様にゆっくり触っていく。
触れる高杉さんの手がとても嬉しくて、頬へ下りた際に、その手のひらへ安心感から身体を預け瞳を閉じていた。
しばらくその感覚を楽しんでいると、高杉さんの綺麗な長い人差し指が、唇を優しく押し当てたのだった。
私の心臓がドクンと大きくはね、熱が顔へ一気に集中し、心音がどんどん早くなってくるのがわかった。
指はまだ唇に押し当て柔らかさを楽しむように、押したり離したりを繰り返している。
初めてのことに私はこそばゆい感覚の中どうしたら良いのかわからず、そのまま高杉さんから与えられる行為をそのまま受け入れていた。
恥かしくて目を閉じていたが、高杉さんが気になり、視線を彼へ向けた。
「っ!!!!」
そこには先ほどより熱のこもった瞳と会い、さらにドクンと心音が跳ねたのがわかった。
高杉さんと目が合うと、ゆっくり私の唇から自分の指を離した。
終わったことへ少しだけ寂しさも感じた。
でも唇なんて、誰にも触れさせた事がなかった私はまだ早音が身体中に響いていた。
「…ちゅ」
「!!!!???」
安堵したのもつかの間、私はまた自分の目を疑うことになったのだった。
なんと、高杉さんは私の唇に、触れていた人差し指をそのまま自分の口元へ当てがい、まるでキスをするように目を閉じ、私のその指を小さなリップ音とともに自分の唇を当てたのだ。
私は息を飲んだ。
その仕草があまりに妖艶で……キレイだったから。
いつもの明るくて破天荒な高杉さんと違う、一人の大人の男だと言う事を、私は全身で感じていた。
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