ワン!だふる事件簿
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次の日の朝、目が覚めたわしは手にある物を抱え、朝餉の席へ駆け込んだ。
中岡「あ、龍馬さん!おはようございますっ!ん?」
武市「昨夜と良い、今と良い、もう少し落ち着きを持て、龍馬。…!?それは。」
中岡も武市もわしが抱いている物を見て、言葉を止めた。
龍馬「武市!!中岡!!さくらが!さくらが!」
中岡「姉さんがどうかしたんスか?」
龍馬「い、い!い、ぃいぬ。犬になってしもうたがじゃーーー!!!!!!」
わしは抱き抱えていた、真っ白いふわふわな子犬を二人の前に見せた。
武市「龍馬。寝ぼけてないでその犬を外へ出して来い。全く朝から何を」
中岡「確かに、姉さんみたいっスね。綺麗でふわふわで真っ白いっス。へー珍しい犬っスすねー。」
二人共全くわしの言葉を信じちょらん様子で、笑いおうちょる。
龍馬「違う気に!まっことさくらなんじゃ。」
中岡「そう言えば姉さん遅いっスね」
中岡の声に足音が響く。
中岡「あ、以蔵君おはよう」
以蔵「あぁ、慎太。先生、おはようございます。あと、龍馬煩いぞ。外まで丸聞こえだ。」
龍馬「わしへの挨拶はなしか!」
武市「どうした以蔵、血相を変えて何かあったのか?」
以蔵「いえ。その、どこにもアイツの姿が居ないので寺田屋中探したのですが見当たらなくて」
中岡「えぇ!?」
武市「なに!?」
龍馬「そやから、言うたがじゃ。さくらは此処におるぜよ」
犬「くぅーん」
可愛らしい鳴き声を出してクルクルと回り、武市や中岡の顔を見据えながら小首を傾けている。
中岡「ま、まさか。確かにこの仕草姉さんっス」
そしてわしは昨夜の流星を話をした。
最初中岡も武市も呆れかえっておったが、話の辻褄が合ってからは、さくらとワシを交互に見合い、信じられんと腕を組んだり唸っちょった。
中岡「本当に…ね、姉さん?」
犬「くぅーん」
以蔵「女将も朝から見ていないと探していたしな。外に出た様子もない」
犬「ワンッ」
武市「この愛らしさは確かに、でもそんな事あるはずが…」
みんなが戸惑う中朝餉の支度が出来て、お膳が並べられたがじゃ。
ほいたら、さくら犬が、さくらの席へ当たり前のように座ったのを見て、全員その姿に息を飲んだ。
中岡「ね…姉さんっ…スか?」
龍馬「あーなしてこげなこつになったがじゃー」
以蔵「お、おい、お前なんだ、何か用か?」
さくら犬が、以蔵の手助けを借り膝の上によじ登り、朝餉のお膳を見ながら可愛らしい尻尾を振り続けていた。
くりくりした眼でお膳を眺めている姿がまっこと愛らしい。
以蔵「なんだお前、犬になっても食い意地が強いな」
以蔵が意地悪く笑みを浮かべ、さくら犬の頭を撫でると、嬉しそうに尻尾を振って喜びを表現している様じゃった。
中岡「あー!以蔵君!姉さんの頭をそんなぐりぐりしたらかわいそうだよ!!」
以蔵「な!!?こいつはさくらじゃなくて、犬だろーが!!」
中岡「違うね!今の以蔵君の顔は姉さんを見る顔そのものだよ!」
龍馬「そーじゃ!そーじゃ!!」
以蔵「な!!何をそんな!バカバカしい!」
真っ赤な顔をした以蔵に中岡もムキになって言い合いをしちょると、さくら犬がちょこちょこと武市の元へ歩みを進めた。
武市「ん?まったく、朝から騒々しい。君はどこから迷い込んで来たんだ?」
犬「ふぅーんくぅーん…ぺろっ」
「「「ああーーーーーっ!!!」」」
さくら犬が、小首を傾げたと思ったら武市の指先をペロリと舐めたのだ。
武市「これはさくらさんだ!!!僕への愛情を伝えようと必死なんだね。」
龍馬「なんじゃー!武市!おんしさっきと言うちょる事が間逆じゃき!ほんとスケベェじゃのー」
以蔵「龍馬!先生をバカにするな!」
中岡「姉さーん。こっちー、こっちにおいでー?」
犬「!はっはっはっ。」
中岡の呼びかけに楽しそうに尻尾を振りながら、一心に中岡のところまで短い足をちょこちょこ動かし歩いていく。なんとも愛らしい。最後に中岡の両手へ飛び込むと、中岡は我慢出来ない様子で、さくら犬を抱きかかえ、頬擦りをした。
さくら犬も尻尾をバタつかせ、中岡の頬を数回舐め上げた。
みるみる内に中岡の顔が真っ赤になって行く。
中岡「~~~~ね、姉さんっ!」
以蔵「おい、慎太。顔が赤いぞ」
中岡「以蔵君に言われたくないね!」
以蔵「な!!俺のどこが赤い!!お前と一緒にするな!」
ぎゃいぎゃいと言い合い、朝から賑やかじゃ、でも、ワシもさくらさんの事となると譲りとーない。
すると黙って見ておった武市が一呼吸おいて、しゃべりだした。
武市「このままでは拉致があかない。さくらさん本人に決めてもらおう」
武市の言葉に部屋が一瞬静かになったが、すぐに目を光らせる。
武市「このままではせっかくの朝餉冷めてしまう。さくらさんもそれは望んでいないだろう。どうしてこんな姿になったかは後にして…どうだろう?選ばれた者がさくらさんの食事の手伝いをすると言うのは?」
中岡「しょ!食事の手伝いっすか?」
武市「そうだ。以蔵の膝の上に乗ったのも食べ物が見えず食べにくいからだろう。この小さな口では細かくしてやらねば、喉に詰まらせたら大変だからな」
岡田「流石先生!!」
龍馬「すけべえなだけじゃ!」
岡田「黙れ龍馬!」
中岡「姉さんはそれでいっスか?」
犬「わん!」
クリクリとした目で、見上げながら見つめるさくら犬に男共は揃いも揃って頬を高揚させた。
今日一日が今までにない幸福感いっぱいに過ごせるかもしれない!
仕事は何もかもうまく行きそうな気がする!
全てはさくらを膝に乗せ、朝餉を一緒に過ごす事から始まるのだ!
戦いの火蓋が今始まろうとしていた。
.
中岡「あ、龍馬さん!おはようございますっ!ん?」
武市「昨夜と良い、今と良い、もう少し落ち着きを持て、龍馬。…!?それは。」
中岡も武市もわしが抱いている物を見て、言葉を止めた。
龍馬「武市!!中岡!!さくらが!さくらが!」
中岡「姉さんがどうかしたんスか?」
龍馬「い、い!い、ぃいぬ。犬になってしもうたがじゃーーー!!!!!!」
わしは抱き抱えていた、真っ白いふわふわな子犬を二人の前に見せた。
武市「龍馬。寝ぼけてないでその犬を外へ出して来い。全く朝から何を」
中岡「確かに、姉さんみたいっスね。綺麗でふわふわで真っ白いっス。へー珍しい犬っスすねー。」
二人共全くわしの言葉を信じちょらん様子で、笑いおうちょる。
龍馬「違う気に!まっことさくらなんじゃ。」
中岡「そう言えば姉さん遅いっスね」
中岡の声に足音が響く。
中岡「あ、以蔵君おはよう」
以蔵「あぁ、慎太。先生、おはようございます。あと、龍馬煩いぞ。外まで丸聞こえだ。」
龍馬「わしへの挨拶はなしか!」
武市「どうした以蔵、血相を変えて何かあったのか?」
以蔵「いえ。その、どこにもアイツの姿が居ないので寺田屋中探したのですが見当たらなくて」
中岡「えぇ!?」
武市「なに!?」
龍馬「そやから、言うたがじゃ。さくらは此処におるぜよ」
犬「くぅーん」
可愛らしい鳴き声を出してクルクルと回り、武市や中岡の顔を見据えながら小首を傾けている。
中岡「ま、まさか。確かにこの仕草姉さんっス」
そしてわしは昨夜の流星を話をした。
最初中岡も武市も呆れかえっておったが、話の辻褄が合ってからは、さくらとワシを交互に見合い、信じられんと腕を組んだり唸っちょった。
中岡「本当に…ね、姉さん?」
犬「くぅーん」
以蔵「女将も朝から見ていないと探していたしな。外に出た様子もない」
犬「ワンッ」
武市「この愛らしさは確かに、でもそんな事あるはずが…」
みんなが戸惑う中朝餉の支度が出来て、お膳が並べられたがじゃ。
ほいたら、さくら犬が、さくらの席へ当たり前のように座ったのを見て、全員その姿に息を飲んだ。
中岡「ね…姉さんっ…スか?」
龍馬「あーなしてこげなこつになったがじゃー」
以蔵「お、おい、お前なんだ、何か用か?」
さくら犬が、以蔵の手助けを借り膝の上によじ登り、朝餉のお膳を見ながら可愛らしい尻尾を振り続けていた。
くりくりした眼でお膳を眺めている姿がまっこと愛らしい。
以蔵「なんだお前、犬になっても食い意地が強いな」
以蔵が意地悪く笑みを浮かべ、さくら犬の頭を撫でると、嬉しそうに尻尾を振って喜びを表現している様じゃった。
中岡「あー!以蔵君!姉さんの頭をそんなぐりぐりしたらかわいそうだよ!!」
以蔵「な!!?こいつはさくらじゃなくて、犬だろーが!!」
中岡「違うね!今の以蔵君の顔は姉さんを見る顔そのものだよ!」
龍馬「そーじゃ!そーじゃ!!」
以蔵「な!!何をそんな!バカバカしい!」
真っ赤な顔をした以蔵に中岡もムキになって言い合いをしちょると、さくら犬がちょこちょこと武市の元へ歩みを進めた。
武市「ん?まったく、朝から騒々しい。君はどこから迷い込んで来たんだ?」
犬「ふぅーんくぅーん…ぺろっ」
「「「ああーーーーーっ!!!」」」
さくら犬が、小首を傾げたと思ったら武市の指先をペロリと舐めたのだ。
武市「これはさくらさんだ!!!僕への愛情を伝えようと必死なんだね。」
龍馬「なんじゃー!武市!おんしさっきと言うちょる事が間逆じゃき!ほんとスケベェじゃのー」
以蔵「龍馬!先生をバカにするな!」
中岡「姉さーん。こっちー、こっちにおいでー?」
犬「!はっはっはっ。」
中岡の呼びかけに楽しそうに尻尾を振りながら、一心に中岡のところまで短い足をちょこちょこ動かし歩いていく。なんとも愛らしい。最後に中岡の両手へ飛び込むと、中岡は我慢出来ない様子で、さくら犬を抱きかかえ、頬擦りをした。
さくら犬も尻尾をバタつかせ、中岡の頬を数回舐め上げた。
みるみる内に中岡の顔が真っ赤になって行く。
中岡「~~~~ね、姉さんっ!」
以蔵「おい、慎太。顔が赤いぞ」
中岡「以蔵君に言われたくないね!」
以蔵「な!!俺のどこが赤い!!お前と一緒にするな!」
ぎゃいぎゃいと言い合い、朝から賑やかじゃ、でも、ワシもさくらさんの事となると譲りとーない。
すると黙って見ておった武市が一呼吸おいて、しゃべりだした。
武市「このままでは拉致があかない。さくらさん本人に決めてもらおう」
武市の言葉に部屋が一瞬静かになったが、すぐに目を光らせる。
武市「このままではせっかくの朝餉冷めてしまう。さくらさんもそれは望んでいないだろう。どうしてこんな姿になったかは後にして…どうだろう?選ばれた者がさくらさんの食事の手伝いをすると言うのは?」
中岡「しょ!食事の手伝いっすか?」
武市「そうだ。以蔵の膝の上に乗ったのも食べ物が見えず食べにくいからだろう。この小さな口では細かくしてやらねば、喉に詰まらせたら大変だからな」
岡田「流石先生!!」
龍馬「すけべえなだけじゃ!」
岡田「黙れ龍馬!」
中岡「姉さんはそれでいっスか?」
犬「わん!」
クリクリとした目で、見上げながら見つめるさくら犬に男共は揃いも揃って頬を高揚させた。
今日一日が今までにない幸福感いっぱいに過ごせるかもしれない!
仕事は何もかもうまく行きそうな気がする!
全てはさくらを膝に乗せ、朝餉を一緒に過ごす事から始まるのだ!
戦いの火蓋が今始まろうとしていた。
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