その頃のメンバーと言うと…


武市「おい、龍馬。そわそわしすぎだ。落ち着け。」

龍馬「武市こそ、さっきから襖ん方ばっか見ちょるくせに。」

武市「っ！」

高杉「未来の料理が来るかもしれんぞ！！今から楽しみだ！」

大久保「また、高杉君は何を。」

以蔵「ちょっと様子を見てきましょう。」

中岡「あ！以蔵君！抜け駆けはなしだよ！」

以蔵「なっ、誰が抜け駆けだ！誰が！」

桂「おや、晋作、どこへ行くんだい？」

高杉「厠だ！」

桂「晋作。厠はそっちじゃないよ？」

高杉「ゔ。」


大の男達が、まだかまだかと、首を長くして来るのを待っているのをさくらは知る由もなかった。


浮き足立つのも無理がない。
ここにいる志士達はみなさくらが可愛くて仕方がないのだ。

また、急にご飯を作ると言い出した理由も気になる。
長州や薩摩にも出かけるとなると、ただ、料理をしたかっただけなのかと、気になって仕方がないのだった。
それも好きな女子の事だからなおさらだった。


そうこう騒いでいると、襖越しから可愛らしい声が聞こえ、一斉に何事もなかったかの様に、元いた場所に座ったのだった。