V DAY 〜Another story〜
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残す対戦は坂本、高杉の二人となった。
不敵に笑う二人に、ただの遊びがまるで今後を決めるかの様な空気になっていた。
真剣な面持ちに遊びと言う事も忘れてしまう。
高杉「坂本と勝負か。楽しみだな。」
坂本「負ける気はありません。いくら高杉さんでも、さくらに関しては譲れませんからのぉ。」
高杉「…ふっ、いい目だな。」
準備も整い、いざ勝負という正にその時だった。
スパンと勢いよく襖が開いたのだ。
その場にいた全員が襖を向き振り向いた。
大久保「何をしている?客人を待たせるとは何事だ。」
坂本「大久保さん……あ!!しまったぁー!」
高杉「なーー!!クソ!これは無効だー!!」
高杉、坂本2名も首を動かしてしまい、軽快な音を立て、ポッキーは綺麗に真っ二つに、あっけなく折れてしまったのだった。
大久保は意味がわからないと、顔をしかめていた。
大久保「なんの話をしている?」
さくら「大久保さん、こんにちは。今極渋のお茶を淹れてきますね。」
大久保「おい小娘、その手に持っているものは何だ?どうせこの騒動もお前の仕業だろう?」
さくら「え?…は、はい。」
高杉「大久保さん、オレ様の嫁に何か用か?」
大久保「小娘に用がある訳ではない。小娘が私に近づいてきたのだ。」
高杉「何っ!?」
さくら「え?」
大久保「私のために極渋の茶を淹れてきてくれるのだろう?」
さくら「いってきます。」
さくらがお茶を淹れてきている間に、事の起こりを中岡から聞いた大久保は、深い溜息をはいた。
大久保「……大の大人が皆して何をやっている。呆れて物も言えんわ。」
その時襖があき、さくらが中へ入ってきた。
お茶を配り終わると、茶菓子として用意した残りのポッキーを綺麗にお皿に盛り付け一人づつに配ったのだった。
大久保はお茶を一口飲み、さくらを呼びつけた。
大久保「おい、小娘。ちょっと来い。菓子の説明をしろ」
さくら「あ、はい。…この細い菓子がポッキーで、こちらがチョコレートです。」
大久保の前にある数本のポッキーとチョコレートを手で指しながら説明をしていく。
大久保「お前の生まれた故郷では、菓子を使い遊ぶのか?」
さくら「えっと、今回のポッキーのみ特別です。普段お菓子で遊びません。…今回のは話しの流れで、友達のカナちゃんと遊んだ事を思い出したので、それで…みんなでやったら楽しいかな?っと思ったんです。」
大久保「その友人以外とこの菓子で遊んだことはあるのか?」
さくら「いえ、親友のカナちゃんと1回賭け事で遊んだだけです。」
大久保「はぁ。小娘。やはり無知も程々にしろ。…では他と戯れたらどうなるかこの私が教えてやろう。」
さくら「え?」
さくらは大久保が何を言っているのか分からず首をかしげた。
大久保は手にしたポッキーをさくらの口元にやり、条件反射で美味しそうに咥えたさくらを見やると、ニヤリと妖艶に微笑んだ。
先端を大久保が加えると同時に、驚きのあまりさくらは逃げようとした。
しかし大久保からガッシリと後頭部に手をあてられ逃げれないように固定されていて、成すすべがなく、弱い抵抗をしてみせた。
さくら「むー!!んっ、んーん!!」
大久保は一気に食していき、距離をどんどん詰めていき、鼻先が当たるところまできた。
座っているが、大久保のほうが身長の分座高が高く、上を向いた状態になっている。
両手で大久保の胸を押し返すが、全く力では叶わなかった。
さくらは真っ赤になりながら、どうしたら良いものか、思考回路はグルグルとなり訳がわからなくなる。
目を開けていると、大久保の整った顔がどんどん近づいきて、これ以上は耐えられないと、目を閉じた。
後頭部の、手はとても強く逃げれない。
時がとても長く感じた。
さくら「んっ!ふっ、んー!」
口がくっつく、その時!
ポキッと軽快な音がし、その音に目をあけた。
その時は後頭部も身体も全て解放された後だった。
中岡「ね、姉さん大丈夫っスか?…ッ!」
真っ赤な顔で恥ずかしくなり、驚きから涙目になり中岡の胸元に顔を埋めた。
坂本「大久保さん、ちくと冗談が過ぎるぜよ。」
怒声から、静かな怒りを感じた。
岡田は刀に手をかけており、大久保とさくらの距離をとった。
桂と武市は大久保の間で殺気にも近い面持ちを向けている。
しかし、大久保は素知らぬ顔で皿の上のポッキーを食べながら、呆れ顔で話しかけた。
大久保「ふん。小娘。無邪気に戯れるのもいいが、同世代の女遊びを、飢えた狼達に与えるとは身の程をしれ。もっと遊びたければ、私が直々に時間を割いてやろう。」
高杉「大久保さん……。」
大久保「高杉君、破天荒で知られる君が、今回は楽しみを後にしたのが間違いだったな。先にやったもの勝ちだ。……さくら!!!」
さくら「はっはい!」
大久保「ふん、良い顔をするな。…馳走になった。
これは貰っていくぞ。」
大久保はチョコレートを受け取り、立ち上がった。
大久保「会合は狼のみでまとめてこい。中岡君、まとめて報告する様に。」
中岡「承知。」
大久保「全く面白いものが見れた。」
さくら「大久保さん!」
立ち去ろうとする大久保へさくらが声をかけた。
中岡の胸元に顔を埋めていたが、その熱はまだ癒えず、真っ赤のまま大久保を見据えた。
さくら「あの、さっきのは無しですけど、…ハッピーバレンタイン。いつも感謝しています。」
そう言い頭を下げた。
これには他の志士達も怒りを忘れ、愛しさが募るのだった。
それは大久保も例外ではなく、目を見開いた。
大久保「ふん。お前のそう言い素直なところは嫌いではない。…本命のハート型と言うのは楽しみに待っていよう。」
中岡から聞いていたバレンタインの意味をすでに知っていた大久保は、微笑み去っていった。
残された志士達は大久保の言葉に、恋敵が多いと正直不安を覚えたが、真っ赤な顔で俯くさくらと過ごした愛しく甘い、初のバレンタインとなったのだった。
完
不敵に笑う二人に、ただの遊びがまるで今後を決めるかの様な空気になっていた。
真剣な面持ちに遊びと言う事も忘れてしまう。
高杉「坂本と勝負か。楽しみだな。」
坂本「負ける気はありません。いくら高杉さんでも、さくらに関しては譲れませんからのぉ。」
高杉「…ふっ、いい目だな。」
準備も整い、いざ勝負という正にその時だった。
スパンと勢いよく襖が開いたのだ。
その場にいた全員が襖を向き振り向いた。
大久保「何をしている?客人を待たせるとは何事だ。」
坂本「大久保さん……あ!!しまったぁー!」
高杉「なーー!!クソ!これは無効だー!!」
高杉、坂本2名も首を動かしてしまい、軽快な音を立て、ポッキーは綺麗に真っ二つに、あっけなく折れてしまったのだった。
大久保は意味がわからないと、顔をしかめていた。
大久保「なんの話をしている?」
さくら「大久保さん、こんにちは。今極渋のお茶を淹れてきますね。」
大久保「おい小娘、その手に持っているものは何だ?どうせこの騒動もお前の仕業だろう?」
さくら「え?…は、はい。」
高杉「大久保さん、オレ様の嫁に何か用か?」
大久保「小娘に用がある訳ではない。小娘が私に近づいてきたのだ。」
高杉「何っ!?」
さくら「え?」
大久保「私のために極渋の茶を淹れてきてくれるのだろう?」
さくら「いってきます。」
さくらがお茶を淹れてきている間に、事の起こりを中岡から聞いた大久保は、深い溜息をはいた。
大久保「……大の大人が皆して何をやっている。呆れて物も言えんわ。」
その時襖があき、さくらが中へ入ってきた。
お茶を配り終わると、茶菓子として用意した残りのポッキーを綺麗にお皿に盛り付け一人づつに配ったのだった。
大久保はお茶を一口飲み、さくらを呼びつけた。
大久保「おい、小娘。ちょっと来い。菓子の説明をしろ」
さくら「あ、はい。…この細い菓子がポッキーで、こちらがチョコレートです。」
大久保の前にある数本のポッキーとチョコレートを手で指しながら説明をしていく。
大久保「お前の生まれた故郷では、菓子を使い遊ぶのか?」
さくら「えっと、今回のポッキーのみ特別です。普段お菓子で遊びません。…今回のは話しの流れで、友達のカナちゃんと遊んだ事を思い出したので、それで…みんなでやったら楽しいかな?っと思ったんです。」
大久保「その友人以外とこの菓子で遊んだことはあるのか?」
さくら「いえ、親友のカナちゃんと1回賭け事で遊んだだけです。」
大久保「はぁ。小娘。やはり無知も程々にしろ。…では他と戯れたらどうなるかこの私が教えてやろう。」
さくら「え?」
さくらは大久保が何を言っているのか分からず首をかしげた。
大久保は手にしたポッキーをさくらの口元にやり、条件反射で美味しそうに咥えたさくらを見やると、ニヤリと妖艶に微笑んだ。
先端を大久保が加えると同時に、驚きのあまりさくらは逃げようとした。
しかし大久保からガッシリと後頭部に手をあてられ逃げれないように固定されていて、成すすべがなく、弱い抵抗をしてみせた。
さくら「むー!!んっ、んーん!!」
大久保は一気に食していき、距離をどんどん詰めていき、鼻先が当たるところまできた。
座っているが、大久保のほうが身長の分座高が高く、上を向いた状態になっている。
両手で大久保の胸を押し返すが、全く力では叶わなかった。
さくらは真っ赤になりながら、どうしたら良いものか、思考回路はグルグルとなり訳がわからなくなる。
目を開けていると、大久保の整った顔がどんどん近づいきて、これ以上は耐えられないと、目を閉じた。
後頭部の、手はとても強く逃げれない。
時がとても長く感じた。
さくら「んっ!ふっ、んー!」
口がくっつく、その時!
ポキッと軽快な音がし、その音に目をあけた。
その時は後頭部も身体も全て解放された後だった。
中岡「ね、姉さん大丈夫っスか?…ッ!」
真っ赤な顔で恥ずかしくなり、驚きから涙目になり中岡の胸元に顔を埋めた。
坂本「大久保さん、ちくと冗談が過ぎるぜよ。」
怒声から、静かな怒りを感じた。
岡田は刀に手をかけており、大久保とさくらの距離をとった。
桂と武市は大久保の間で殺気にも近い面持ちを向けている。
しかし、大久保は素知らぬ顔で皿の上のポッキーを食べながら、呆れ顔で話しかけた。
大久保「ふん。小娘。無邪気に戯れるのもいいが、同世代の女遊びを、飢えた狼達に与えるとは身の程をしれ。もっと遊びたければ、私が直々に時間を割いてやろう。」
高杉「大久保さん……。」
大久保「高杉君、破天荒で知られる君が、今回は楽しみを後にしたのが間違いだったな。先にやったもの勝ちだ。……さくら!!!」
さくら「はっはい!」
大久保「ふん、良い顔をするな。…馳走になった。
これは貰っていくぞ。」
大久保はチョコレートを受け取り、立ち上がった。
大久保「会合は狼のみでまとめてこい。中岡君、まとめて報告する様に。」
中岡「承知。」
大久保「全く面白いものが見れた。」
さくら「大久保さん!」
立ち去ろうとする大久保へさくらが声をかけた。
中岡の胸元に顔を埋めていたが、その熱はまだ癒えず、真っ赤のまま大久保を見据えた。
さくら「あの、さっきのは無しですけど、…ハッピーバレンタイン。いつも感謝しています。」
そう言い頭を下げた。
これには他の志士達も怒りを忘れ、愛しさが募るのだった。
それは大久保も例外ではなく、目を見開いた。
大久保「ふん。お前のそう言い素直なところは嫌いではない。…本命のハート型と言うのは楽しみに待っていよう。」
中岡から聞いていたバレンタインの意味をすでに知っていた大久保は、微笑み去っていった。
残された志士達は大久保の言葉に、恋敵が多いと正直不安を覚えたが、真っ赤な顔で俯くさくらと過ごした愛しく甘い、初のバレンタインとなったのだった。
完