桜の季節
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春だなーなんて、空を見上げて、その空が吸い込まれそうなほど晴天だった、ある日の話。
やっぱり春が一番!
桜の季節に心が踊るのは仕方がない事で、毎年ワクワクしちゃうのは私だけじゃないと思う。
寺田屋の縁側に腰掛け、満開の桜を見上げていた。
その鮮やかな桜の色を際立たせるように、更に上空には綺麗な青空が広がっていた。
今日龍馬さん達は、みんなお出かけで私はお留守番。
いつも頑張っているみんなに、少しでも何かの役に立ちたい。
寺田屋の皆さんにも、少しでもお礼が出来たらなと、お掃除やお使いなど、自分で出来ることはお手伝いさせて頂いている。
さくら…かぁ。
龍馬さん達もこの桜見てるのかな…。
あ、そう言えば、入学式にお母さんやお父さんに、初めて手作りのお味噌汁を作って、感謝の手紙を送った事があったっけ…。
お味噌汁は出汁がうまく取れなくて、味噌を大量に消費したのを覚えている。
それでも、お父さんなんか成長したなって、泣いちゃって…。
お母さんからは、それからお味噌汁を毎日の様に教えてくれたっけ…。
…
…
……
お父さん、お母さん、今私は、大切な人達に囲まれて、大事にされて、幸せな日々を送ってるよ。
だから…心配しないでね…。
目を閉じて、そう心の中で呟いた。
少しだけ目頭が熱くなった。
桜はやっぱりいいな。
まるで心が洗われるようだって、大人の人は言うけど、こう言うことを言うんだろうな。
よし!!!
今日はまだお昼過ぎだから、お登勢さんにお願いして、お台所借りよう!!
寺田屋の皆さんや龍馬さん、慎ちゃん、以蔵に武市さんが笑顔になって貰えるよう、特製のお味噌汁を作って、感謝の気持ちを送ろう!
あと、高杉さんや桂さん、大久保さんみーんなで食べられる事が出来たら、もっともっと仲良くなれるんだろーな!
私は、勢いよく立ち上がり、お登勢さんを探し始めたのだった。
お登勢さんに会い、私の意志を伝え協力を申し出てみた。
とても緊張したけど、快く協力してくれる事になり、せっかくならお味噌から拘りなさいと、お味噌が沢山あるお店の名前や、お野菜を購入する為のお小遣いを貰った。
お小遣いは大丈夫と言ったが、少ないけどと協力してくれたお登勢さんは、今ではお母さん変わりだ。
お登勢さんも。本当の娘の様に接してくれることが嬉しかった。
さくら「本当にありがとうございます!!お登勢さんに出来れば一番最初に、食べてもらいたいです!」
お登勢「あらほんま?それじゃ、楽しみにしてるわ。困ったら声かけてね?」
さくら「はいっ。」
それから寺田屋を出て、お味噌と野菜とお豆腐をゲットした。あと鶏肉!!必要なものを揃えて、寺田屋に戻ろうとした。
その時だ。
「おい!小娘!!」
背中から声がして振り向くと、そこには大久保さんが立っていた。
さくら「大久保さん!!こんにちは。」
大久保「小娘、お使いか?」
さくら「…さくらです。お使いというか、お買い物です。」
大久保「また訳のわからない事を。主語を使え、主語を。」
さくら「ごめんなさい。あ、そうだ!大久保さん、後でお邪魔しようと思っていたんですが、よろしいでしょうか?」
大久保「ほー、ついに寺田屋を出て薩摩藩邸に来るというのだな。仕方ない。部屋は用意しておいてやる。」
さくら「ち、ちがいます。実は…」
私は事の経緯を話した。
大久保さんは腕を組み見下ろしながら、表情変えず私の話を聞いていた。
そして、説明し終わると、一つため息を零し、私の抱える荷物に手をかけると、そのまま持って歩き出したのだった。
さくら「え!?大久保さん??」
大久保「何をしている小娘。早くしろ。私の時間を無駄にするな。」
さくら「え?え?」
大久保「寺田屋に戻るのだろう?さっさとしないと日が暮れるぞ。」
さくら「え?大久保さん。寺田屋まで送って下さるんですか?」
大久保「自惚れるな!私の時間を無駄にしないためだ。」
いつも大久保さんってこんな感じ。
悪い人ではないけど、やっぱり意地悪だよ。でも…。
大久保「それに、寺田屋の後に、高杉君の所へ行き、その後私の所へ来るつもりだったのだろう?料理を作り終え、帰るとしたら夜だ。そんな時間に一人で来るつもりだったのか?」
さくら「あ…その、ごめんなさい。」
やっぱり、大久保さんは意地悪だけど、私をいつも心配してくれてる優しい人だよね。
そんな事を考えていたら大久保さんが振り返り、私の顎を持ち上げた。
顔が近くて、驚いた私は一気に顔が熱くなるのがわかった。
大久保「ま、私の所にそんな夜更けに来る覚悟があるのなら、迎えてやらんこともない。その時は…覚悟しておけ。」
顔が更に近くなり、更に熱くなった。変な汗も出てきちゃって、心臓がバクバク言ってるのがわかった。
私が声に出せない間に、大久保さんは離れて言った。
大久保「ふん。小娘何を赤くなっている。」
さくら「…あ、そ、の。あ!!さくらです!からかわないでください!」
大久保「さくら。いくぞ。」
もう、こんな時だけ名前なんてずるい!
訂正!!やっぱり大久保さんは意地悪です!!
こうして重たい荷物をさりげなく大久保さんが持ってくれて、そのまま二人で寺田屋に向かったのです。
やっぱり春が一番!
桜の季節に心が踊るのは仕方がない事で、毎年ワクワクしちゃうのは私だけじゃないと思う。
寺田屋の縁側に腰掛け、満開の桜を見上げていた。
その鮮やかな桜の色を際立たせるように、更に上空には綺麗な青空が広がっていた。
今日龍馬さん達は、みんなお出かけで私はお留守番。
いつも頑張っているみんなに、少しでも何かの役に立ちたい。
寺田屋の皆さんにも、少しでもお礼が出来たらなと、お掃除やお使いなど、自分で出来ることはお手伝いさせて頂いている。
さくら…かぁ。
龍馬さん達もこの桜見てるのかな…。
あ、そう言えば、入学式にお母さんやお父さんに、初めて手作りのお味噌汁を作って、感謝の手紙を送った事があったっけ…。
お味噌汁は出汁がうまく取れなくて、味噌を大量に消費したのを覚えている。
それでも、お父さんなんか成長したなって、泣いちゃって…。
お母さんからは、それからお味噌汁を毎日の様に教えてくれたっけ…。
…
…
……
お父さん、お母さん、今私は、大切な人達に囲まれて、大事にされて、幸せな日々を送ってるよ。
だから…心配しないでね…。
目を閉じて、そう心の中で呟いた。
少しだけ目頭が熱くなった。
桜はやっぱりいいな。
まるで心が洗われるようだって、大人の人は言うけど、こう言うことを言うんだろうな。
よし!!!
今日はまだお昼過ぎだから、お登勢さんにお願いして、お台所借りよう!!
寺田屋の皆さんや龍馬さん、慎ちゃん、以蔵に武市さんが笑顔になって貰えるよう、特製のお味噌汁を作って、感謝の気持ちを送ろう!
あと、高杉さんや桂さん、大久保さんみーんなで食べられる事が出来たら、もっともっと仲良くなれるんだろーな!
私は、勢いよく立ち上がり、お登勢さんを探し始めたのだった。
お登勢さんに会い、私の意志を伝え協力を申し出てみた。
とても緊張したけど、快く協力してくれる事になり、せっかくならお味噌から拘りなさいと、お味噌が沢山あるお店の名前や、お野菜を購入する為のお小遣いを貰った。
お小遣いは大丈夫と言ったが、少ないけどと協力してくれたお登勢さんは、今ではお母さん変わりだ。
お登勢さんも。本当の娘の様に接してくれることが嬉しかった。
さくら「本当にありがとうございます!!お登勢さんに出来れば一番最初に、食べてもらいたいです!」
お登勢「あらほんま?それじゃ、楽しみにしてるわ。困ったら声かけてね?」
さくら「はいっ。」
それから寺田屋を出て、お味噌と野菜とお豆腐をゲットした。あと鶏肉!!必要なものを揃えて、寺田屋に戻ろうとした。
その時だ。
「おい!小娘!!」
背中から声がして振り向くと、そこには大久保さんが立っていた。
さくら「大久保さん!!こんにちは。」
大久保「小娘、お使いか?」
さくら「…さくらです。お使いというか、お買い物です。」
大久保「また訳のわからない事を。主語を使え、主語を。」
さくら「ごめんなさい。あ、そうだ!大久保さん、後でお邪魔しようと思っていたんですが、よろしいでしょうか?」
大久保「ほー、ついに寺田屋を出て薩摩藩邸に来るというのだな。仕方ない。部屋は用意しておいてやる。」
さくら「ち、ちがいます。実は…」
私は事の経緯を話した。
大久保さんは腕を組み見下ろしながら、表情変えず私の話を聞いていた。
そして、説明し終わると、一つため息を零し、私の抱える荷物に手をかけると、そのまま持って歩き出したのだった。
さくら「え!?大久保さん??」
大久保「何をしている小娘。早くしろ。私の時間を無駄にするな。」
さくら「え?え?」
大久保「寺田屋に戻るのだろう?さっさとしないと日が暮れるぞ。」
さくら「え?大久保さん。寺田屋まで送って下さるんですか?」
大久保「自惚れるな!私の時間を無駄にしないためだ。」
いつも大久保さんってこんな感じ。
悪い人ではないけど、やっぱり意地悪だよ。でも…。
大久保「それに、寺田屋の後に、高杉君の所へ行き、その後私の所へ来るつもりだったのだろう?料理を作り終え、帰るとしたら夜だ。そんな時間に一人で来るつもりだったのか?」
さくら「あ…その、ごめんなさい。」
やっぱり、大久保さんは意地悪だけど、私をいつも心配してくれてる優しい人だよね。
そんな事を考えていたら大久保さんが振り返り、私の顎を持ち上げた。
顔が近くて、驚いた私は一気に顔が熱くなるのがわかった。
大久保「ま、私の所にそんな夜更けに来る覚悟があるのなら、迎えてやらんこともない。その時は…覚悟しておけ。」
顔が更に近くなり、更に熱くなった。変な汗も出てきちゃって、心臓がバクバク言ってるのがわかった。
私が声に出せない間に、大久保さんは離れて言った。
大久保「ふん。小娘何を赤くなっている。」
さくら「…あ、そ、の。あ!!さくらです!からかわないでください!」
大久保「さくら。いくぞ。」
もう、こんな時だけ名前なんてずるい!
訂正!!やっぱり大久保さんは意地悪です!!
こうして重たい荷物をさりげなく大久保さんが持ってくれて、そのまま二人で寺田屋に向かったのです。