ひだまりの人
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はぁ…はぁ。
暗い!…何ここっ…。
お母さん…。
お父さん…。
カナちゃんっ皆…どこにいるの?
私は暗く冷たい、何も無い場所をひたすら走ったていた。
はぁはぁ…。
どれだけ走ったのだろう。
私は膝に手をつき、荒れた息が整うのを待った。
顔をあげ、辺りを見わたすが、暗闇が全てを包み込んでいる。
恐怖に負けそうになるが、なんとか涙を堪え、私は一歩踏み出そうとした。
「ッ?!」
ガクリと膝から崩れ落ちるように、足を取られた。
見れば私の足は暗闇に呑まれ、どんどん沈んで行く。
「や…やだっ。誰かっ…助け?!」
もがけばもがくほど、沈んでしまう。
「やだっ。こ、怖い。っ助けて!誰か!イヤーーっ‼」
私は暗闇にめいっぱい腕を伸ばして、もがき、叫んだ!
視界が開け、荒い息を整えながら、頭を整理した。
天井…あ…、ゆ…夢だったの?
頬には涙が流れた後があり、私は涙を拭った。
落ち着いた私の耳には、虫の鳴く音が静かに聞こえてきて、その音にホッと胸を撫で下ろした。
私夢で叫んじゃったけど、本当に叫んでないよね。
みんなには聞こえていないよね。
夢見て叫んでみんなを起こしちゃった、ごめんなさいじゃ、本当に申し訳ないしね…。
…今…何時だろう…。
この時代には時計なんてなくて、何時かなんてわからないけど、あたりがまだ暗く静まりかえっている事から、まだ夜が明けるにはだいぶ早いのだろうと思った。
夜中の2時ってところかな?なんて思いながら、布団に包まる。
目を閉じると、急にさっきの夢が脳裏に浮かび怖くなってしまい、私は身体を起こした。
部屋を月明かりが照らしている。
その優しく包んでくれる月の明りに、自然と笑みがこぼれた。
私は襖を明け、少し肌寒い私は布団を引っ張り包まったまま、月を眺めてた。
「お母さん…」
私はしばらく、月を眺めていた。
どのくらい経ったのだろう。
私は結局頭が冴えてしまい、眠気なんてなくなってしまい、そのまま、月を眺めていた。
私は、これからどうなるのか。
優しくて親切なみんなに出会えて、こうやって、ご飯も食べられて、布団で眠れている。
もし出会わなければ、野宿確定。
餓死覚悟もしなくちゃいけなかったのかもしれない。
てか餓死は言い過ぎかも知れないけど…。
ご飯が食べられないより、寂しくて不安でそっちのほうが、私にはたえらんないよ…。
みんなに出会って、笑っている私がいる。
みんなのおかげで、毎日楽しく過ごしている自分がいた。
だって、たまにあっちの世界を忘れて、龍馬さん達が無事に帰ってきますようにと、ずっと心配している。
自分よりもみんなが、無事に帰ってきてくれることを願っている。
だって私…みんながいないと笑顔でいられないんだよ?
みんなが私を笑顔にしてくれるんだよ?
だから、無事に、そしてみんなの願いが叶いますように…。
私は姿勢をただし、正座をして、丸い満月様に、両手の平をきちんと合わせ、目を閉じ、お願いをした。
みんなが今日も、これからも無事に帰ってきますように。
みんなの願いが叶いますように。
満月様、どうかみんなを、お守りください。
心の中でお願いをしていると、みんなの笑った顔が浮かんできて、なんだか暖かくなって笑みがこぼれた。
そして私は、ゆっくりと閉じていた目を開いた。
「!!?」
息をが止まるほど驚いてしまい、声も出なかった。
目を開けたらそこには、月の光を背に浴びながら、私を見る龍馬さんの姿があったからだ。
優しくて大きな瞳、整った顔、逆行を背に立つ龍馬さんに胸がドキンと、大きく跳ねた。
「りょ、龍馬さんっ、どどどどうしたんでしゅか!!?」
「ぷはっ」
「!っ。」
おもいっきり動揺した私は上手く言葉が出てこなくて、あまりの恥ずかしさから手で口元を覆った。
しゅとか言っちゃった!!
はっ恥ずかしすぎる!!
龍馬さんは真っ赤な顔で、涙目になって笑っている。
それを見て私は上気していた頬だけではなく、全身が沸騰してしまうんじゃないかと思うくらい身体が熱くなった。
もう!!穴があったら入りたいってまさにこれ!!
今!今を言うのよ!!もうヤダ!
「いや~、まっことさくらはかわいいのう!照れちょる姿もたまらん!!」
うう…恥ずかしい。
「それに驚かそうとはしちょらんかったぜよ。おまんの横顔があまりにも綺麗じゃきぃ、見入ってしまったがじゃ!」
「~か、からかわないでくだい。も~恥ずかしくて死んじゃう…。」
私は両手で顔を覆った。
「死んじゃう~か。あははっ、さくらはまっこと可愛いのう。からかってなんぞおらんがじゃ。ほんとのことじゃき。そじゃから顔をあげてはくれんかのう。」
いつの間にか部屋に入って来たらしい龍馬さんの優しい声が、頭の上から降り注ぐ。
龍馬さんは私の頭を撫でながら、私の名前を呼ぶ。
私は、恥ずかしさに耐えながら、ゆっくりと両手をどけて、龍馬さんの顔を伺う。
「~~ッッ我慢の限界じゃ!さくら、おまんはまっこと…っ!!」
そう言って龍馬さんは顔をそらしてしまって、あまり見えなかったけど、次に向けられたのは、月より綺麗な笑顔だった。
にしし!と笑う龍馬さんに、私もつられて笑ってしまっていた。
.
暗い!…何ここっ…。
お母さん…。
お父さん…。
カナちゃんっ皆…どこにいるの?
私は暗く冷たい、何も無い場所をひたすら走ったていた。
はぁはぁ…。
どれだけ走ったのだろう。
私は膝に手をつき、荒れた息が整うのを待った。
顔をあげ、辺りを見わたすが、暗闇が全てを包み込んでいる。
恐怖に負けそうになるが、なんとか涙を堪え、私は一歩踏み出そうとした。
「ッ?!」
ガクリと膝から崩れ落ちるように、足を取られた。
見れば私の足は暗闇に呑まれ、どんどん沈んで行く。
「や…やだっ。誰かっ…助け?!」
もがけばもがくほど、沈んでしまう。
「やだっ。こ、怖い。っ助けて!誰か!イヤーーっ‼」
私は暗闇にめいっぱい腕を伸ばして、もがき、叫んだ!
視界が開け、荒い息を整えながら、頭を整理した。
天井…あ…、ゆ…夢だったの?
頬には涙が流れた後があり、私は涙を拭った。
落ち着いた私の耳には、虫の鳴く音が静かに聞こえてきて、その音にホッと胸を撫で下ろした。
私夢で叫んじゃったけど、本当に叫んでないよね。
みんなには聞こえていないよね。
夢見て叫んでみんなを起こしちゃった、ごめんなさいじゃ、本当に申し訳ないしね…。
…今…何時だろう…。
この時代には時計なんてなくて、何時かなんてわからないけど、あたりがまだ暗く静まりかえっている事から、まだ夜が明けるにはだいぶ早いのだろうと思った。
夜中の2時ってところかな?なんて思いながら、布団に包まる。
目を閉じると、急にさっきの夢が脳裏に浮かび怖くなってしまい、私は身体を起こした。
部屋を月明かりが照らしている。
その優しく包んでくれる月の明りに、自然と笑みがこぼれた。
私は襖を明け、少し肌寒い私は布団を引っ張り包まったまま、月を眺めてた。
「お母さん…」
私はしばらく、月を眺めていた。
どのくらい経ったのだろう。
私は結局頭が冴えてしまい、眠気なんてなくなってしまい、そのまま、月を眺めていた。
私は、これからどうなるのか。
優しくて親切なみんなに出会えて、こうやって、ご飯も食べられて、布団で眠れている。
もし出会わなければ、野宿確定。
餓死覚悟もしなくちゃいけなかったのかもしれない。
てか餓死は言い過ぎかも知れないけど…。
ご飯が食べられないより、寂しくて不安でそっちのほうが、私にはたえらんないよ…。
みんなに出会って、笑っている私がいる。
みんなのおかげで、毎日楽しく過ごしている自分がいた。
だって、たまにあっちの世界を忘れて、龍馬さん達が無事に帰ってきますようにと、ずっと心配している。
自分よりもみんなが、無事に帰ってきてくれることを願っている。
だって私…みんながいないと笑顔でいられないんだよ?
みんなが私を笑顔にしてくれるんだよ?
だから、無事に、そしてみんなの願いが叶いますように…。
私は姿勢をただし、正座をして、丸い満月様に、両手の平をきちんと合わせ、目を閉じ、お願いをした。
みんなが今日も、これからも無事に帰ってきますように。
みんなの願いが叶いますように。
満月様、どうかみんなを、お守りください。
心の中でお願いをしていると、みんなの笑った顔が浮かんできて、なんだか暖かくなって笑みがこぼれた。
そして私は、ゆっくりと閉じていた目を開いた。
「!!?」
息をが止まるほど驚いてしまい、声も出なかった。
目を開けたらそこには、月の光を背に浴びながら、私を見る龍馬さんの姿があったからだ。
優しくて大きな瞳、整った顔、逆行を背に立つ龍馬さんに胸がドキンと、大きく跳ねた。
「りょ、龍馬さんっ、どどどどうしたんでしゅか!!?」
「ぷはっ」
「!っ。」
おもいっきり動揺した私は上手く言葉が出てこなくて、あまりの恥ずかしさから手で口元を覆った。
しゅとか言っちゃった!!
はっ恥ずかしすぎる!!
龍馬さんは真っ赤な顔で、涙目になって笑っている。
それを見て私は上気していた頬だけではなく、全身が沸騰してしまうんじゃないかと思うくらい身体が熱くなった。
もう!!穴があったら入りたいってまさにこれ!!
今!今を言うのよ!!もうヤダ!
「いや~、まっことさくらはかわいいのう!照れちょる姿もたまらん!!」
うう…恥ずかしい。
「それに驚かそうとはしちょらんかったぜよ。おまんの横顔があまりにも綺麗じゃきぃ、見入ってしまったがじゃ!」
「~か、からかわないでくだい。も~恥ずかしくて死んじゃう…。」
私は両手で顔を覆った。
「死んじゃう~か。あははっ、さくらはまっこと可愛いのう。からかってなんぞおらんがじゃ。ほんとのことじゃき。そじゃから顔をあげてはくれんかのう。」
いつの間にか部屋に入って来たらしい龍馬さんの優しい声が、頭の上から降り注ぐ。
龍馬さんは私の頭を撫でながら、私の名前を呼ぶ。
私は、恥ずかしさに耐えながら、ゆっくりと両手をどけて、龍馬さんの顔を伺う。
「~~ッッ我慢の限界じゃ!さくら、おまんはまっこと…っ!!」
そう言って龍馬さんは顔をそらしてしまって、あまり見えなかったけど、次に向けられたのは、月より綺麗な笑顔だった。
にしし!と笑う龍馬さんに、私もつられて笑ってしまっていた。
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