2-4の教育実習
夢小説設定
「瑠璃川舞衣です!雪岡小学校の2年生です!」
「挨拶できてえらいね。俺はこの学校の教師、諸橋と申します」
普段は滅多に見ることのない笑顔で舞衣の頭を撫でながら自己紹介するのは例の生指担当
きっもち悪っ!
うちの舞衣に気安く触んな!
お前に懐かせるために連れてきたんじゃねーよ!
「舞衣ちゃん、正直に教えてくれる?この髪の毛の色は元々なのかな?」
「うん!生まれた時からずっとお姉ちゃんとお揃い〜!」
ニッコニコ笑顔で答える舞衣
子供の素直さを使おうとしたんだろうけど、マジでガチで染めてないんだからお前が思うような結果はでてこねぇんだよ!
「……わかった。じゃあ、お姉ちゃんの髪の毛の色が変わったことは今までなかった?」
「ない!お姉ちゃんと私、ずっとお揃いだもん!」
いいぞ、もっと言ってやれ
奴の表情がどんどん崩れていくのをみて、思わず少し鼻で笑ってしまう
「笑い事じゃないぞ!大体な、普段からお前が…ext」
「舞衣、付き合わせちゃってごめんね?」
「お姉ちゃんの学校広〜い!冒険したい!」
「話を聞けぇぇぇぇ!」
「落ち着いてください、諸橋先生…」
もう良くない?地毛って証明十分できたでしょ?
もはや認める気ないでしょ?訴えてやろうか…
「ラウール先生からも言ってやってくださいよ!ハーフでしょう?!」
「ハーフですけど…、国によって髪色も全然違いますし、それに、子供の頃は金髪だけど、大人になるにつれて黒くなるなんてよくある話ですよ」
「しかし、そもそもこの姉妹が血が繋がってる保証もありませんし…」
おい、今余計なこと言ったな
それはそうだけど、母親は間違えなく一緒だし!
何より利紅と比べたら全然舞衣の方が私と似てるわ!
まぁ、容姿だけだけど
「血が繋がっていてもなくても、姉妹には変わりないですよね?この子はお姉ちゃんである瑠璃川さんが大好きで、何より素直な子です。それに、阿部先生もおっしゃってました。家族事情を知らないから、決定的なことは言えないけど、瑠璃川さんと妹さんはそれぞれハーフだと思うって」
「阿部先生まで……。ラウール先生の言いたいことはわかるし、俺だって正直本当に地毛何だろうなって思いましたよ。でも、証拠がないとちゃんと処理できないのです。それが学校の決まりですから」
「証拠、ですか……」
なんかすっごいラウール先生が奮闘してくれてる
何で?こんな面倒見いい先生だっけ?
ていうか阿部先生って誰だ?
これまた教育実習生かなんかか?
「瑠璃川さん、一つ聞いてもいいかな?君のお祖父様のお名前は?」
「瑠璃川伝吉だけど…、なんで?」
「やっぱり。諸橋先生、証拠とまではいきませんが、これを見て頂きたいのです。瑠璃川さんも」
「はぁ」
「何?」
突然差し出されたスマホには、家系図のようなものが
「これは僕の家の家系図です。途中で途絶えてますが、ここに、彼女のお祖父様、瑠璃川伝吉さんのお名前が」
「え?」
「ガチじゃん」
「おじいちゃん〜?」
ちょっと待てよこれ
何でこの人の家系図にうちのお祖父ちゃんがいるんよ
瑠璃川って、珍しいし、同姓同名にも思えない…
「これによると、僕の祖父と、瑠璃川の祖父が従兄弟同士、つまり僕と瑠璃川さん、そして妹さんとはみいとこにあたるわけです」
「「みいとこ?」」
舞衣と声が揃う
みいとこ?何じゃそりゃ
初耳なんだが
てかそんだけ離れてたらもう血の繋がりないでしょ
「んなバカな…だからってこれがなんの証拠に」
「見ての通り、この家系図は伝吉さんで途絶えてます。なので今、きちんと調べているところです。しかしほぼ間違いないと言っていいでしょう。そして大事なのは、瑠璃川さんの祖父がクオーターということです」
「そういえば昔そんなこと言ってたかも」
「クオーターってなぁに?」
「な、なるほど。ラウール先生の言いたいことはわかりました…。クオーターである祖父を持った上に、父親までも海外の方だとすると…普通のハーフより海外の血が濃い」
「そうです。とは言え金髪は劣勢遺伝。確実ではありませんし、それでも確率的には低いですが…可能性はあると思います」
おお、なんか凄いことになってきたぞ?
ほぼないとはいえまさかの血の繋がりを発見したことで、謎が判明したわ
正直自分の父親知らないんだけど、でもその話聞いてるとやっぱり自分ハーフな気がするなぁ
「わかった、とりあえずコレは地毛だと認めよう。ラウール先生、調査が明らかになったらまた教えてください」
や〜っと終わった…
長かったなぁ
「とはいえな、そもそもお前の普段の素行が悪いからこうやって疑われて…ext」
「あ〜、はいはい」
くそっ、また始まったよ
やっと終わったと思ったのに
「ラウール!クオーターってなぁに?」
「クオーターっていうのはねぇ〜、自分のおじいちゃんかおばあちゃんが外人さんのことだよ?」
「ラウール物知り〜!」
「えへへ〜」
さっきまでの諸橋先生への奮闘ぶりとは打って変わって舞衣にデレデレするラウール先生
でも……そっか
なんか、腑に落ちたかも
前にダンススクールであったときも、今も、この2人の雰囲気がな〜んか似てるなぁって思ってたんだよねぇ
ほぼないとはいえ、血が繋がってるからか
それに、私自身も、なんだかラウール先生だと調子狂うっていうか、なんていうか…
「瑠璃川!聞いてんのか!?」
「はいは〜い」
「ったくお前は…教育実習生の方達にもあんまり迷惑かけるんじゃない!お前の家が色々あるとはいえ、だからって何でもしていいわけじゃないんだぞ!」
「でも所詮世の中金じゃん?」
「お前なぁ〜?!」
いや待ってよ、何でそんなに怒るのさ
ぶっちゃけそうよ?
金なかったら何にもできないわけよ
家の金は私が稼ぐしかないし、私だけならともかく、おばあちゃんも、舞衣も、利紅もいるんだから、お金は必要なのよ
「落ち着いてください、諸橋先生!瑠璃川さんも、言いたいことはわかるけどね、ここに在学しているからには、学校にくる義務があるんだよ」
「はいはい、来れるときは来ま〜す」
ラウール先生も形式上“先生”だもんねぇ
ちょっと気緩んじゃうけど、そう言われるとなぁ…
「毎日来い!それと…
本当に困ることがあれば、学校に相談しろ。お前は嫌でもここの生徒なんだ。つまり、俺たち教員はお前の面倒を見る義務がある。ちゃんと学校来させて、学ばせて、健康な生活を送らせる義務があるんだよ」
「……何それ、先生達の自己満じゃん」
急に真面目に語ってこないでよ
さらに調子狂うって
「お前ならそう言うと思ったよ…ただな、これだけはわかってくれ。
俺や、他の先生達がこうやって口酸っぱくして指導するのにはな、お前が道を踏み外して欲しくないからなんだよ。もちろん、他の生徒に対してもだが、お前は特にな」
道を踏み外さない、ねぇ…
「……反面教師なら間に合ってます」
「あんなのと二度と再開するんじゃない」
再開なんて、するもんか
不思議な顔をするラウール先生を無視し、私は舞衣を連れその場を去った…
「挨拶できてえらいね。俺はこの学校の教師、諸橋と申します」
普段は滅多に見ることのない笑顔で舞衣の頭を撫でながら自己紹介するのは例の生指担当
きっもち悪っ!
うちの舞衣に気安く触んな!
お前に懐かせるために連れてきたんじゃねーよ!
「舞衣ちゃん、正直に教えてくれる?この髪の毛の色は元々なのかな?」
「うん!生まれた時からずっとお姉ちゃんとお揃い〜!」
ニッコニコ笑顔で答える舞衣
子供の素直さを使おうとしたんだろうけど、マジでガチで染めてないんだからお前が思うような結果はでてこねぇんだよ!
「……わかった。じゃあ、お姉ちゃんの髪の毛の色が変わったことは今までなかった?」
「ない!お姉ちゃんと私、ずっとお揃いだもん!」
いいぞ、もっと言ってやれ
奴の表情がどんどん崩れていくのをみて、思わず少し鼻で笑ってしまう
「笑い事じゃないぞ!大体な、普段からお前が…ext」
「舞衣、付き合わせちゃってごめんね?」
「お姉ちゃんの学校広〜い!冒険したい!」
「話を聞けぇぇぇぇ!」
「落ち着いてください、諸橋先生…」
もう良くない?地毛って証明十分できたでしょ?
もはや認める気ないでしょ?訴えてやろうか…
「ラウール先生からも言ってやってくださいよ!ハーフでしょう?!」
「ハーフですけど…、国によって髪色も全然違いますし、それに、子供の頃は金髪だけど、大人になるにつれて黒くなるなんてよくある話ですよ」
「しかし、そもそもこの姉妹が血が繋がってる保証もありませんし…」
おい、今余計なこと言ったな
それはそうだけど、母親は間違えなく一緒だし!
何より利紅と比べたら全然舞衣の方が私と似てるわ!
まぁ、容姿だけだけど
「血が繋がっていてもなくても、姉妹には変わりないですよね?この子はお姉ちゃんである瑠璃川さんが大好きで、何より素直な子です。それに、阿部先生もおっしゃってました。家族事情を知らないから、決定的なことは言えないけど、瑠璃川さんと妹さんはそれぞれハーフだと思うって」
「阿部先生まで……。ラウール先生の言いたいことはわかるし、俺だって正直本当に地毛何だろうなって思いましたよ。でも、証拠がないとちゃんと処理できないのです。それが学校の決まりですから」
「証拠、ですか……」
なんかすっごいラウール先生が奮闘してくれてる
何で?こんな面倒見いい先生だっけ?
ていうか阿部先生って誰だ?
これまた教育実習生かなんかか?
「瑠璃川さん、一つ聞いてもいいかな?君のお祖父様のお名前は?」
「瑠璃川伝吉だけど…、なんで?」
「やっぱり。諸橋先生、証拠とまではいきませんが、これを見て頂きたいのです。瑠璃川さんも」
「はぁ」
「何?」
突然差し出されたスマホには、家系図のようなものが
「これは僕の家の家系図です。途中で途絶えてますが、ここに、彼女のお祖父様、瑠璃川伝吉さんのお名前が」
「え?」
「ガチじゃん」
「おじいちゃん〜?」
ちょっと待てよこれ
何でこの人の家系図にうちのお祖父ちゃんがいるんよ
瑠璃川って、珍しいし、同姓同名にも思えない…
「これによると、僕の祖父と、瑠璃川の祖父が従兄弟同士、つまり僕と瑠璃川さん、そして妹さんとはみいとこにあたるわけです」
「「みいとこ?」」
舞衣と声が揃う
みいとこ?何じゃそりゃ
初耳なんだが
てかそんだけ離れてたらもう血の繋がりないでしょ
「んなバカな…だからってこれがなんの証拠に」
「見ての通り、この家系図は伝吉さんで途絶えてます。なので今、きちんと調べているところです。しかしほぼ間違いないと言っていいでしょう。そして大事なのは、瑠璃川さんの祖父がクオーターということです」
「そういえば昔そんなこと言ってたかも」
「クオーターってなぁに?」
「な、なるほど。ラウール先生の言いたいことはわかりました…。クオーターである祖父を持った上に、父親までも海外の方だとすると…普通のハーフより海外の血が濃い」
「そうです。とは言え金髪は劣勢遺伝。確実ではありませんし、それでも確率的には低いですが…可能性はあると思います」
おお、なんか凄いことになってきたぞ?
ほぼないとはいえまさかの血の繋がりを発見したことで、謎が判明したわ
正直自分の父親知らないんだけど、でもその話聞いてるとやっぱり自分ハーフな気がするなぁ
「わかった、とりあえずコレは地毛だと認めよう。ラウール先生、調査が明らかになったらまた教えてください」
や〜っと終わった…
長かったなぁ
「とはいえな、そもそもお前の普段の素行が悪いからこうやって疑われて…ext」
「あ〜、はいはい」
くそっ、また始まったよ
やっと終わったと思ったのに
「ラウール!クオーターってなぁに?」
「クオーターっていうのはねぇ〜、自分のおじいちゃんかおばあちゃんが外人さんのことだよ?」
「ラウール物知り〜!」
「えへへ〜」
さっきまでの諸橋先生への奮闘ぶりとは打って変わって舞衣にデレデレするラウール先生
でも……そっか
なんか、腑に落ちたかも
前にダンススクールであったときも、今も、この2人の雰囲気がな〜んか似てるなぁって思ってたんだよねぇ
ほぼないとはいえ、血が繋がってるからか
それに、私自身も、なんだかラウール先生だと調子狂うっていうか、なんていうか…
「瑠璃川!聞いてんのか!?」
「はいは〜い」
「ったくお前は…教育実習生の方達にもあんまり迷惑かけるんじゃない!お前の家が色々あるとはいえ、だからって何でもしていいわけじゃないんだぞ!」
「でも所詮世の中金じゃん?」
「お前なぁ〜?!」
いや待ってよ、何でそんなに怒るのさ
ぶっちゃけそうよ?
金なかったら何にもできないわけよ
家の金は私が稼ぐしかないし、私だけならともかく、おばあちゃんも、舞衣も、利紅もいるんだから、お金は必要なのよ
「落ち着いてください、諸橋先生!瑠璃川さんも、言いたいことはわかるけどね、ここに在学しているからには、学校にくる義務があるんだよ」
「はいはい、来れるときは来ま〜す」
ラウール先生も形式上“先生”だもんねぇ
ちょっと気緩んじゃうけど、そう言われるとなぁ…
「毎日来い!それと…
本当に困ることがあれば、学校に相談しろ。お前は嫌でもここの生徒なんだ。つまり、俺たち教員はお前の面倒を見る義務がある。ちゃんと学校来させて、学ばせて、健康な生活を送らせる義務があるんだよ」
「……何それ、先生達の自己満じゃん」
急に真面目に語ってこないでよ
さらに調子狂うって
「お前ならそう言うと思ったよ…ただな、これだけはわかってくれ。
俺や、他の先生達がこうやって口酸っぱくして指導するのにはな、お前が道を踏み外して欲しくないからなんだよ。もちろん、他の生徒に対してもだが、お前は特にな」
道を踏み外さない、ねぇ…
「……反面教師なら間に合ってます」
「あんなのと二度と再開するんじゃない」
再開なんて、するもんか
不思議な顔をするラウール先生を無視し、私は舞衣を連れその場を去った…