2-4の教育実習
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「何度言ったらわかるんだ!!」
「こっちのセリフだよ!!」
ざわざわとした廊下のど真ん中で起こる怒鳴り声
浴びるような沢山の視線
ヒソヒソと話す声
何もかもが鬱陶しい
「もし、これが本当に地毛だったとしても、お前も普段の行動からして、染めてると思うのが普通だ!」
「お前の普通を押し付けんなよ!」
何で面だけ先生といい、コイツといい、自分の考えを押し付けてくんのかなぁ…!
なんでも自分が正しいと思ってんの?
自分は神だとか思ってんの?
「とにかく、証拠となるものもってこい!それか黒染めしてくるんだな」
「うっせーなっ!」
証拠?んなもんねーよ
だって地毛だもん
どう証明すらばいいんだっつーの
「大体そんな明るい色が地毛なわけないだろう。ハーフじゃあるまいし!」
何?ハーフだったらいいの?
てか、舞衣はもっと明るいんですけど?
こいつウチの事情知ってるくせに何言ってんの?
「ラウール先生だって、ハーフでも黒髪だし…ってほら、ちょうどそこに」
コイツの指差す方向をチラッと見る
確かに高身長先生いるけど、それが何?
あの人がどこのハーフかも知らないし、金髪や茶髪劣性遺伝ってことは知ってるっつーの
「今週中に染めてこないと今度こそ退学だかんな」
「別にいいし」
退学になったら1日中稼げんじゃん
むしろそっちの方が良くね?
「良くないだろ」
「うわっ、出た」
気配なく突然現れたのは面だけ先生
またかよ
ただでさえ今めんどくさい状況なのに…
「ウチの生徒がすみません。俺からも言っときますので」
「目黒先生、頼みますよ?教育実習生ってだけで舐められがちなんだから…」
そう言いながらこっちをガン見される
何?私が舐めてるって言ってんの?
まぁ、否定はしないけど、教育実習生云々関係ないし
「おい、次は柊だ。どこだアイツは?」
「知らんし。私置いて逃げやがったもん」
強い口調でいうが、それはあえて
美玲に関しては、本当に染めてるからね
進んで私が囮になったわけさ
上手く逃げられてればいいんだけど…
「はぁ、ダメ元で校内放送かけるか…」
なんてブツブツ言いながらどっかにいくアイツ
マッジでうるさかった…
「で、コレ本当に地毛?」
「まだやんの、このやりとり」
本当、しつこい
そもそも地毛じゃなかったとして、何の問題があんだよ
誰にも迷惑かけてないし、いいじゃん
「ねぇめめ?瑠璃川さんのこの色は地毛じゃない?」
そう言いながらヒョコッと現れたのは高身長先生
も〜、次から次へと…
「いや明るすぎんだろ」
「この子の妹はもっと明るいよ?ね?」
「え?あ〜、うん」
突然話を振られてびっくりする
え何?もしかして、これ助けようとしてくれてる?
舞衣にも会ったことあるし、確かにこの人ならわかってくれそうでもなくもないけど…
「何でコイツの妹知ってんだよ」
「ダンススクール一緒なんだぁ〜!妹ちゃん本当に可愛くて〜!」
それ、遠回しに私は可愛くないって言ってます?
まぁ、自分でもそう思うけどさぁ…
「ラウール、写メとかないの?」
「写メじゃないけど、動画ならあるよ!ほら」
高身長の男2人が頭を寄せ合ってスマホの画面を見ている
何だこの光景…
今のうちに逃げよっかな
ん〜、でも、この人こっち側ついてくれそうだしなぁ…
「これ初回。キレキレでしょ?」
「初回っ!?すげぇな…」
微かに聞こえてくるアップテンポな曲調
時折先生の声のようなものも含まれている
「何それ、私も見たい」
「エアドロしてあげるねー!」
なんだか調子狂ってくるな
なんでこんなに能天気なんだこの人
身長バクなのに、愛嬌のある笑顔は、どこか舞衣を彷彿とさせる
「確かに、妹も髪明るいな…」
「でしょ?流石に妹ちゃんは髪染めてないでしょ?」
「うん。舞衣自身も気に入ってるみたいだし」
私とお揃い〜って
それに、まだ小さいしね
舞衣ほど明るいと、それこそ学校からなんか言われたり、友達から揶揄われたりしそうだけど…
「本当に地毛?」
「だからそう言ってるじゃないですか」
さっきよりも、弱い勢いで聞いてくる面だけ先生
お、信じてもらえそう?
意外とこの人ちょろい?
「今度さ、舞衣ちゃん連れてきたら?妹こんなに明るい髪ですけど!?って」
「でも、妹ちゃんも染めてるって思われるかもしれないよ?」
「そのときは俺が説得してあげる!」
「舞衣はマジで染めてない」
何だか、いい方向に進んでる?
この長身先生、意外と話通じるな…
舞衣も懐いてるし、面だけ先生みたいに正義を振り翳してるわけでもないみたいだし…
「明日の放課後、連れてくる」
「本当?ちょうど部活もないし、俺もついてくよ」
その言葉に、何だかホッとする感覚が起こる
にっこりと笑った顔は、やっぱりどこか舞衣に似ている
もしかしたら、もしかしたらだけど…
初めて、先生という存在に対して、少しだけ心を開けるかもしれない
そう思った瞬間だったー
「こっちのセリフだよ!!」
ざわざわとした廊下のど真ん中で起こる怒鳴り声
浴びるような沢山の視線
ヒソヒソと話す声
何もかもが鬱陶しい
「もし、これが本当に地毛だったとしても、お前も普段の行動からして、染めてると思うのが普通だ!」
「お前の普通を押し付けんなよ!」
何で面だけ先生といい、コイツといい、自分の考えを押し付けてくんのかなぁ…!
なんでも自分が正しいと思ってんの?
自分は神だとか思ってんの?
「とにかく、証拠となるものもってこい!それか黒染めしてくるんだな」
「うっせーなっ!」
証拠?んなもんねーよ
だって地毛だもん
どう証明すらばいいんだっつーの
「大体そんな明るい色が地毛なわけないだろう。ハーフじゃあるまいし!」
何?ハーフだったらいいの?
てか、舞衣はもっと明るいんですけど?
こいつウチの事情知ってるくせに何言ってんの?
「ラウール先生だって、ハーフでも黒髪だし…ってほら、ちょうどそこに」
コイツの指差す方向をチラッと見る
確かに高身長先生いるけど、それが何?
あの人がどこのハーフかも知らないし、金髪や茶髪劣性遺伝ってことは知ってるっつーの
「今週中に染めてこないと今度こそ退学だかんな」
「別にいいし」
退学になったら1日中稼げんじゃん
むしろそっちの方が良くね?
「良くないだろ」
「うわっ、出た」
気配なく突然現れたのは面だけ先生
またかよ
ただでさえ今めんどくさい状況なのに…
「ウチの生徒がすみません。俺からも言っときますので」
「目黒先生、頼みますよ?教育実習生ってだけで舐められがちなんだから…」
そう言いながらこっちをガン見される
何?私が舐めてるって言ってんの?
まぁ、否定はしないけど、教育実習生云々関係ないし
「おい、次は柊だ。どこだアイツは?」
「知らんし。私置いて逃げやがったもん」
強い口調でいうが、それはあえて
美玲に関しては、本当に染めてるからね
進んで私が囮になったわけさ
上手く逃げられてればいいんだけど…
「はぁ、ダメ元で校内放送かけるか…」
なんてブツブツ言いながらどっかにいくアイツ
マッジでうるさかった…
「で、コレ本当に地毛?」
「まだやんの、このやりとり」
本当、しつこい
そもそも地毛じゃなかったとして、何の問題があんだよ
誰にも迷惑かけてないし、いいじゃん
「ねぇめめ?瑠璃川さんのこの色は地毛じゃない?」
そう言いながらヒョコッと現れたのは高身長先生
も〜、次から次へと…
「いや明るすぎんだろ」
「この子の妹はもっと明るいよ?ね?」
「え?あ〜、うん」
突然話を振られてびっくりする
え何?もしかして、これ助けようとしてくれてる?
舞衣にも会ったことあるし、確かにこの人ならわかってくれそうでもなくもないけど…
「何でコイツの妹知ってんだよ」
「ダンススクール一緒なんだぁ〜!妹ちゃん本当に可愛くて〜!」
それ、遠回しに私は可愛くないって言ってます?
まぁ、自分でもそう思うけどさぁ…
「ラウール、写メとかないの?」
「写メじゃないけど、動画ならあるよ!ほら」
高身長の男2人が頭を寄せ合ってスマホの画面を見ている
何だこの光景…
今のうちに逃げよっかな
ん〜、でも、この人こっち側ついてくれそうだしなぁ…
「これ初回。キレキレでしょ?」
「初回っ!?すげぇな…」
微かに聞こえてくるアップテンポな曲調
時折先生の声のようなものも含まれている
「何それ、私も見たい」
「エアドロしてあげるねー!」
なんだか調子狂ってくるな
なんでこんなに能天気なんだこの人
身長バクなのに、愛嬌のある笑顔は、どこか舞衣を彷彿とさせる
「確かに、妹も髪明るいな…」
「でしょ?流石に妹ちゃんは髪染めてないでしょ?」
「うん。舞衣自身も気に入ってるみたいだし」
私とお揃い〜って
それに、まだ小さいしね
舞衣ほど明るいと、それこそ学校からなんか言われたり、友達から揶揄われたりしそうだけど…
「本当に地毛?」
「だからそう言ってるじゃないですか」
さっきよりも、弱い勢いで聞いてくる面だけ先生
お、信じてもらえそう?
意外とこの人ちょろい?
「今度さ、舞衣ちゃん連れてきたら?妹こんなに明るい髪ですけど!?って」
「でも、妹ちゃんも染めてるって思われるかもしれないよ?」
「そのときは俺が説得してあげる!」
「舞衣はマジで染めてない」
何だか、いい方向に進んでる?
この長身先生、意外と話通じるな…
舞衣も懐いてるし、面だけ先生みたいに正義を振り翳してるわけでもないみたいだし…
「明日の放課後、連れてくる」
「本当?ちょうど部活もないし、俺もついてくよ」
その言葉に、何だかホッとする感覚が起こる
にっこりと笑った顔は、やっぱりどこか舞衣に似ている
もしかしたら、もしかしたらだけど…
初めて、先生という存在に対して、少しだけ心を開けるかもしれない
そう思った瞬間だったー
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