2-4の教育実習
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「おねぇちゃん〜!」
「舞衣〜!どうだった?」
私の癒し、妹の舞衣が駆け寄ってくる
ほんっとうにかわいい…
ハーフみたいな顔立ちに、色素の薄い髪
小学2年生ながらに、美貌が磨き上げられている
「たのしかったぁ〜!やさしいおにぃちゃんがね、いっぱい教えてくれたの!」
「そっかぁ、よかったね」
給料日当日だけど、行かせてみてよかったな
舞衣は踊ることが好きで、小さい頃の好きな遊びはアイドルごっこ
いつも家で踊ってるのを見て、ちゃんと習わせてあげたいなぁ〜って思ってね
評判がいいダンススクールに体験レッスン参加させてもらったら、「やりたい!」
って素直に言ってきてくれてね
私も、体験の時点で、習わせる気でいたからそう言われるのも想定内で
お金貯めるはちょっと苦労したけど、元々、家の生活費は私が3分の2ぐらい稼いでやりくりしてるし
最近は学校も怠いしね
「瑠璃川さんですね?舞衣ちゃんすごく楽しいそうに踊ってくれて、一回体験に来てくれただけなのに、技術面も他の子と比べて劣ってなくて、この子は才能あるなって思います」
「ありがとうございます。ご迷惑かけてしまうかも知れませんが、今後ともよろしくお願いします」
舞衣が褒められて、単純に嬉しい
胸がジーンとする
母が入院して、早3年
お祖母ちゃんがいるとはいえ、私が親代わりになっていた部分もあったからか、舞衣に対しては、どこか母性が湧いてくる気がする
舞衣にとっては、お祖母ちゃんがお母さんで、私がお父さんなんだそう
普段お世話してくれる母と、家のために稼いで来て、休日はたっぷり甘やかしてくれるパパ
そんな存在に、慣れてたらいいなぁ…
「じゃあ、この誓約書にサインしてもらって…あれ?ペンがないっ!ちょっとラウールくん!ペン持ってきてー!」
「はーい!」
ラウール…?
外人さんみたいな名前だなぁ
しかも、声からして男?
差別するつもりじゃないけど、男子でダンスって珍しいなぁ…
「どうぞ〜…って、あれ?」
「あ、なんか見たことある」
ペンを持ってきた高身長男、ラウールという男は、なんか見覚えがあった
何だっけな…
どこかで見た気がするんだけど…
「瑠璃川さん…だよね?」
視線を合わせるようにしゃがみながら、おずおずと尋ねられる
「………はい?…あっ、教育実習生の人だ!」
胃膨らませてた人じゃない?!
そうだ、いたわこんな人
外人っぽい、胃膨らませてた人
「おねぇちゃんもおともだちー?」
「ううん。違うよ?」
「はっきり言うねぇ、瑠璃川さん」
はっきりもなにも、友達じゃないし
かといって、どういう関係?聞かれても困るけど…
「もしかして、姉妹?」
「そうですが何か?」
「何でそんな喧嘩腰なの…」
つい警戒心を張ってしまう
教育実習生だってわかったからかな
ここでも普段のことを口うるさく言われるんじゃないかって思ってしまう
うん、さっさとサインして出よう
「ラウールくんと瑠璃川さん、お知り合い?姉妹揃って仲良さそうね〜」
「仲良くはないです。学校の教育実習生ってだけです」
「瑠璃川さん冷たいな…、もうちょっとラフになっていんだよ?」
なれるかよ
確かにこの人ほとんど関わったことないけど、私の噂はきっと聞いてるだろうし
校外でまで説教くらってたまるか
「はい、おっけ〜!じゃあまた来週から、よろしくお願いします〜」
「ありがとうございます。それでは」
颯爽と逃げるように外へ出る
……つもりだった
「あ、ちょっと待ってよ〜」
「ラウール〜!」
追いかけてきた長身男に抱きつきにいく舞衣
ちょっと、うちの舞衣を誑かさないでもらえる?
「舞衣ちゃん、また待ってるからね」
「うん!またラウールと踊りたい!」
キャッキャし始める2人を横目に見ながら息を一つ吐く
まさか、教育実習生とはいえ、学校の人がいるとは…
舞衣はすごく楽しそうだし、それは嬉しいんだけどさぁ
「瑠璃川さん、俺は学校の外でまで、どうこういうつもりはないよ?それに、家も大変そうだし…むしろ頼って欲しいんだよね」
「はぁ?どうこういうつもりないなら人の家庭に口出すなよ」
「そういうことじゃなくてさぁ…」
ポリポリと後頭部を書く長身男
てかスタイルバカ良すぎん?
この人って結局外人なの?
「ところで瑠璃川さん、舞衣ちゃんのこの髪、地毛?」
そう言いながら舞衣の髪を梳く長身男
手懐けてる…
なんだか姉として複雑…
「そうだけど?」
「おねぇちゃんとお揃いー!」
お揃い、ねぇ…
だいぶ明るい茶髪の舞衣と、舞衣よりは明るくないけど、しっかりした茶髪の私
これはお揃いになるのか?
まぁ、舞衣が嬉しそうだからそういうことにしといていいけど…
「もしかして2人ってさ、ハーフ?」
その瞬間、心臓がドクンと跳ね上がった気がした
何、この人
何が言いたいの…
「はーふってなぁに?」
「ハーフっていうのはね、お母さんかお父さんが外国人のことだよ。俺のお父さんも外国人で、俺はハーフなんだ〜」
お前がハーフなんかよ…
だいぶ外国の血が濃い気がするけどな
でも、確かに髪は黒いし…
「お姉ちゃん、お父さん外国人ー??」
「……知らない」
自分でもびっくりするくらい低い声が出る
その私の様子に、舞衣はビビるし、長身男も何か言いたげだ
知らないもんは、知らないもん
そもそも、私と舞衣の血が繋がってる可能性すら低いのに…
「おなかすいたぁ〜」
舞衣が空気を読んだのか読んでないのか、マイペースな発言をする
「そうだねぇ、帰ろっか」
「あっ…、また待ってるからね!瑠璃川さんも!」
そんな言葉を後にして、今度こそ出ていく
あんまり、深掘りしないで欲しいんだけどなぁ…
「舞衣〜!どうだった?」
私の癒し、妹の舞衣が駆け寄ってくる
ほんっとうにかわいい…
ハーフみたいな顔立ちに、色素の薄い髪
小学2年生ながらに、美貌が磨き上げられている
「たのしかったぁ〜!やさしいおにぃちゃんがね、いっぱい教えてくれたの!」
「そっかぁ、よかったね」
給料日当日だけど、行かせてみてよかったな
舞衣は踊ることが好きで、小さい頃の好きな遊びはアイドルごっこ
いつも家で踊ってるのを見て、ちゃんと習わせてあげたいなぁ〜って思ってね
評判がいいダンススクールに体験レッスン参加させてもらったら、「やりたい!」
って素直に言ってきてくれてね
私も、体験の時点で、習わせる気でいたからそう言われるのも想定内で
お金貯めるはちょっと苦労したけど、元々、家の生活費は私が3分の2ぐらい稼いでやりくりしてるし
最近は学校も怠いしね
「瑠璃川さんですね?舞衣ちゃんすごく楽しいそうに踊ってくれて、一回体験に来てくれただけなのに、技術面も他の子と比べて劣ってなくて、この子は才能あるなって思います」
「ありがとうございます。ご迷惑かけてしまうかも知れませんが、今後ともよろしくお願いします」
舞衣が褒められて、単純に嬉しい
胸がジーンとする
母が入院して、早3年
お祖母ちゃんがいるとはいえ、私が親代わりになっていた部分もあったからか、舞衣に対しては、どこか母性が湧いてくる気がする
舞衣にとっては、お祖母ちゃんがお母さんで、私がお父さんなんだそう
普段お世話してくれる母と、家のために稼いで来て、休日はたっぷり甘やかしてくれるパパ
そんな存在に、慣れてたらいいなぁ…
「じゃあ、この誓約書にサインしてもらって…あれ?ペンがないっ!ちょっとラウールくん!ペン持ってきてー!」
「はーい!」
ラウール…?
外人さんみたいな名前だなぁ
しかも、声からして男?
差別するつもりじゃないけど、男子でダンスって珍しいなぁ…
「どうぞ〜…って、あれ?」
「あ、なんか見たことある」
ペンを持ってきた高身長男、ラウールという男は、なんか見覚えがあった
何だっけな…
どこかで見た気がするんだけど…
「瑠璃川さん…だよね?」
視線を合わせるようにしゃがみながら、おずおずと尋ねられる
「………はい?…あっ、教育実習生の人だ!」
胃膨らませてた人じゃない?!
そうだ、いたわこんな人
外人っぽい、胃膨らませてた人
「おねぇちゃんもおともだちー?」
「ううん。違うよ?」
「はっきり言うねぇ、瑠璃川さん」
はっきりもなにも、友達じゃないし
かといって、どういう関係?聞かれても困るけど…
「もしかして、姉妹?」
「そうですが何か?」
「何でそんな喧嘩腰なの…」
つい警戒心を張ってしまう
教育実習生だってわかったからかな
ここでも普段のことを口うるさく言われるんじゃないかって思ってしまう
うん、さっさとサインして出よう
「ラウールくんと瑠璃川さん、お知り合い?姉妹揃って仲良さそうね〜」
「仲良くはないです。学校の教育実習生ってだけです」
「瑠璃川さん冷たいな…、もうちょっとラフになっていんだよ?」
なれるかよ
確かにこの人ほとんど関わったことないけど、私の噂はきっと聞いてるだろうし
校外でまで説教くらってたまるか
「はい、おっけ〜!じゃあまた来週から、よろしくお願いします〜」
「ありがとうございます。それでは」
颯爽と逃げるように外へ出る
……つもりだった
「あ、ちょっと待ってよ〜」
「ラウール〜!」
追いかけてきた長身男に抱きつきにいく舞衣
ちょっと、うちの舞衣を誑かさないでもらえる?
「舞衣ちゃん、また待ってるからね」
「うん!またラウールと踊りたい!」
キャッキャし始める2人を横目に見ながら息を一つ吐く
まさか、教育実習生とはいえ、学校の人がいるとは…
舞衣はすごく楽しそうだし、それは嬉しいんだけどさぁ
「瑠璃川さん、俺は学校の外でまで、どうこういうつもりはないよ?それに、家も大変そうだし…むしろ頼って欲しいんだよね」
「はぁ?どうこういうつもりないなら人の家庭に口出すなよ」
「そういうことじゃなくてさぁ…」
ポリポリと後頭部を書く長身男
てかスタイルバカ良すぎん?
この人って結局外人なの?
「ところで瑠璃川さん、舞衣ちゃんのこの髪、地毛?」
そう言いながら舞衣の髪を梳く長身男
手懐けてる…
なんだか姉として複雑…
「そうだけど?」
「おねぇちゃんとお揃いー!」
お揃い、ねぇ…
だいぶ明るい茶髪の舞衣と、舞衣よりは明るくないけど、しっかりした茶髪の私
これはお揃いになるのか?
まぁ、舞衣が嬉しそうだからそういうことにしといていいけど…
「もしかして2人ってさ、ハーフ?」
その瞬間、心臓がドクンと跳ね上がった気がした
何、この人
何が言いたいの…
「はーふってなぁに?」
「ハーフっていうのはね、お母さんかお父さんが外国人のことだよ。俺のお父さんも外国人で、俺はハーフなんだ〜」
お前がハーフなんかよ…
だいぶ外国の血が濃い気がするけどな
でも、確かに髪は黒いし…
「お姉ちゃん、お父さん外国人ー??」
「……知らない」
自分でもびっくりするくらい低い声が出る
その私の様子に、舞衣はビビるし、長身男も何か言いたげだ
知らないもんは、知らないもん
そもそも、私と舞衣の血が繋がってる可能性すら低いのに…
「おなかすいたぁ〜」
舞衣が空気を読んだのか読んでないのか、マイペースな発言をする
「そうだねぇ、帰ろっか」
「あっ…、また待ってるからね!瑠璃川さんも!」
そんな言葉を後にして、今度こそ出ていく
あんまり、深掘りしないで欲しいんだけどなぁ…