「やぁ〜、買った買った」

「掘り出しもんあったねぇ〜」

カラオケの後、ショッピングセンターに行って買い物を楽しんだ私達
たまたまセールやっててよかった〜
おかげで財布が軽いけど！

「芽依、あとどんだけ残ってる？」

「あと千円ぐらいかなぁ」

「やば！使いすぎ！」

「美玲に言われたくない！」

ギャアギャア言いながらも足が進んでいる先はゲームセンター
足が勝手にね〜
お金ないのにねぇ〜

「あ、これ可愛い」

「美玲、とって」

「取れたらおそろね」

「もちろん」

よし！と気合を入れながら小銭を入れ込む美玲
こりゃ破産だな
まぁ、もうすぐ給料日だし
経済回さないとね〜

「待って！？おっしぃ！」

「次いけるよ！」

「よっしまかせろ！」

ゲーセンの一角騒ぎ始める私達
周りからの視線が集まるのがわかる
でもそんなのどうでもいい
美玲とこうやって馬鹿騒ぎするのが楽しいから…

「おい…！」

「っげ」

「芽依？あ」

そんなことを思っているも束の間
声の方を向けば見覚えのあるイケメンが

「お前らだな、問題児ーズは」

「えぇ？何のことですかー？」

睨みを効かせながら言われるがとぼける
問題児ーズって何？ダッサ
てか、睨んでても面が良い
実は芸能人とかなんじゃない？

「今日のHRいなかったな？初日からバックレられて強く印象に残ってるよ」

「え？気のせいじゃないですか？」

「ていうか、初日なのに私達の顔と名前、ちゃんと一致してんの？」

はぁ〜…っと深くため息をつく目黒蓮

「めめ、落ち着いて……、君たちも、何時だと思ってんの」

「ねぇ、なんでそんなに色白いの？飲む日焼け止めとか飲んでる？」

「話を聞いてくれるかな〜？」

「なんか塗ってる？てか手もめちゃくちゃ綺麗だよ！」

「本当だ！色白の腕にギラッギラしたのつけたら絶対映えるよ！！」

「そぉ？俺腕時計集めるのが趣味でねぇ〜」

「ふっかさん！」

あーあ、せっかく話盛り上がりそうだったのに
真面目かよ、うざっ
てかこの色白先生ノリいいじゃん
こっちが担任がよかったなぁ〜？

「君たちさ、今何時だと思ってんの？もう23時回ってんだけど」

「え？本当じゃん〜」

「芽依といると時間感覚バグるわ」

2人してとぼけるけど、まぁ、気づいてたっちゃあ気づいてたよねぇ
それに、今に始まったことじゃないし

「親御さんも心配してんだろ。さっさと帰れ。で、明日ちゃんと学校来ること！」

「……はぁ？」

ギロっと睨まれながらも言われるが、負けじと睨み返す
何も知らないくせに、口出ししてくんじゃねーよ
この面だけ人間が

「教育実習生ってそんなに偉いの？大して年変わんないくせに説教してくんじゃねーよ！」

「お前なっ…！」

「めめっ！落ち着いて」

ちょっとしか年変わんないくせに、うるさいんだよ
教育実習生って、要は大学生でしょ？
学校外でまで先生ぶんなよ！

「めんどくっさ、帰ろ？芽依」

「それな」

「あ、おい待てっ！」

「めめぇ〜！」

あーあ、せっかく楽しんでたのに気分害されたわ〜
明日絶対学校行ってやんねぇ