3-4の教育実習 ~another story ~
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「今帰り?莉音」
「あ、宮舘くん。そうだよ?」
学園祭も迫った放課後、私は生徒会の仕事で少し帰りが遅くなっていた
日はとっくに沈み、星が見え始めている
「もう遅いし、一緒にかえろう」
「いいけど…方向どっち?」
こっち、と宮舘くんが指差した方向は私の家と逆の方向
「逆だね。わざわざ大丈夫だよ?」
「こんな時間に女の子1人で帰すわけにいかないでしょ。それに、俺ん家はここから近いから大丈夫」
紳士だよなぁ宮舘くんって
2トップだからって、ビビってたときもあったけど、しっかりした子だよね
どうしよっかなぁ、素直にお言葉に甘えちゃおっかな…
「わかった。帰ろ?」
「やった。案内してくれる?」
嬉しいことがあった子供のように笑顔になる彼
普段はカッコいいのに、たまに可愛いところあるよね
「そういえばさ、阿部と中学一緒だったんだって?」
「うん。たまに話すぐらいだけど。でもそれで生徒会誘われて」
小学校、中学校も一緒で、その頃から相変わらず頭よかったんだよねぇ
いわゆる、幼馴染ってやつ?
めちゃくちゃ仲良いわけではないけど、実はロリコンっていうのを知ってるのは私ぐらいらしい
近所だからね、阿部ちゃんのお姫様を何度か見たことあるんだよねぇ…
「そうなんだ。あとさ、嫌だったら答えてくれなくてもいいんだけど…」
少し言いにくそうに言い淀む宮舘くん
ん?何だろう
阿部ちゃんが実はロリコンってこととか?
「男子が苦手って、本当…?」
眉を下げて、少し悲しそうな顔をする宮舘くん
控えめにだけど、こちらを伺うように顔を向ける
そのことか…
まぁ、別に隠してるわけじゃないけど…
「うん。本当だよ」
佐久間くんと、阿部ちゃんは大丈夫なんだけどね…
でも、宮舘くんに対しても、少しずつ苦手意識が無くなっている自覚がある
じゃなちゃ、一緒帰ったりもしないよ
「ごめん、俺知らなくて、今まで嫌な思いさせちゃったりしてないかな…?」
「嫌な思いではないけど…引き気味になってたなって自覚はある」
でも、最近はそれもだいぶマシだ
もしかしたら、宮舘くんのことも、佐久間くんや阿部ちゃんみたいに…って思っている
しかし、宮舘くんの口からは、真逆の言葉が出る
「今までごめんね。もうやめるから…」
少し泣きそうな目が、月の光に照らされてキラキラと輝く
やめるって…?
もう、話せなくなるの?
やっと、普通に話せるようになってきたのに
やっと、自分に素直になる勇気が持てたのに…
「やめないで…!」
咄嗟に宮舘くんの腕を掴んだ
強制的に歩みを止めさせる
私、こんな気持ち初めてで、自分でも時間がかかちゃったけど、でも…
でも…!
「私、宮舘くんのこと、苦手なんて思ってないよ。私は、宮舘くんのことが…」
「待って」
私の言葉を遮り、止められる
そして、掴んでいた腕から私の手を話、そのまま宮舘くんの大きな手で包み込まれる
「俺から言わせて…?俺、莉音が好きだよ。俺と付き合ってくれませんか…?」
一粒の涙が、溢れ落ちるのを感じた
繋がれた手のひらから、宮舘くんの体温を感じる
「もちろん…!私も、宮舘くんが好きです…!」
いつも話しかけてくれるたびに、心が温かくなるような気がして
他の子と喋っている姿を見ると、チクッと痛みを感じて
気づけば、君の姿を探してる…
「よかった…、もう、会えないかもと思ってた…」
バッと宮舘くんに包み込まれる
目の前の胸元に埋められるように
そっか、男の子苦手な私の為に、会わないようにするつもりだったんだ…
引き止めてよかった…
宮舘くんの気持ちに応えるように、背中の手を回し、ギュッと力を入れる
すると返すようにぎゅっとされた腕
月明かりが私達を照らす
この幸せが、永遠に続けばいいのにー
「あ、宮舘くん。そうだよ?」
学園祭も迫った放課後、私は生徒会の仕事で少し帰りが遅くなっていた
日はとっくに沈み、星が見え始めている
「もう遅いし、一緒にかえろう」
「いいけど…方向どっち?」
こっち、と宮舘くんが指差した方向は私の家と逆の方向
「逆だね。わざわざ大丈夫だよ?」
「こんな時間に女の子1人で帰すわけにいかないでしょ。それに、俺ん家はここから近いから大丈夫」
紳士だよなぁ宮舘くんって
2トップだからって、ビビってたときもあったけど、しっかりした子だよね
どうしよっかなぁ、素直にお言葉に甘えちゃおっかな…
「わかった。帰ろ?」
「やった。案内してくれる?」
嬉しいことがあった子供のように笑顔になる彼
普段はカッコいいのに、たまに可愛いところあるよね
「そういえばさ、阿部と中学一緒だったんだって?」
「うん。たまに話すぐらいだけど。でもそれで生徒会誘われて」
小学校、中学校も一緒で、その頃から相変わらず頭よかったんだよねぇ
いわゆる、幼馴染ってやつ?
めちゃくちゃ仲良いわけではないけど、実はロリコンっていうのを知ってるのは私ぐらいらしい
近所だからね、阿部ちゃんのお姫様を何度か見たことあるんだよねぇ…
「そうなんだ。あとさ、嫌だったら答えてくれなくてもいいんだけど…」
少し言いにくそうに言い淀む宮舘くん
ん?何だろう
阿部ちゃんが実はロリコンってこととか?
「男子が苦手って、本当…?」
眉を下げて、少し悲しそうな顔をする宮舘くん
控えめにだけど、こちらを伺うように顔を向ける
そのことか…
まぁ、別に隠してるわけじゃないけど…
「うん。本当だよ」
佐久間くんと、阿部ちゃんは大丈夫なんだけどね…
でも、宮舘くんに対しても、少しずつ苦手意識が無くなっている自覚がある
じゃなちゃ、一緒帰ったりもしないよ
「ごめん、俺知らなくて、今まで嫌な思いさせちゃったりしてないかな…?」
「嫌な思いではないけど…引き気味になってたなって自覚はある」
でも、最近はそれもだいぶマシだ
もしかしたら、宮舘くんのことも、佐久間くんや阿部ちゃんみたいに…って思っている
しかし、宮舘くんの口からは、真逆の言葉が出る
「今までごめんね。もうやめるから…」
少し泣きそうな目が、月の光に照らされてキラキラと輝く
やめるって…?
もう、話せなくなるの?
やっと、普通に話せるようになってきたのに
やっと、自分に素直になる勇気が持てたのに…
「やめないで…!」
咄嗟に宮舘くんの腕を掴んだ
強制的に歩みを止めさせる
私、こんな気持ち初めてで、自分でも時間がかかちゃったけど、でも…
でも…!
「私、宮舘くんのこと、苦手なんて思ってないよ。私は、宮舘くんのことが…」
「待って」
私の言葉を遮り、止められる
そして、掴んでいた腕から私の手を話、そのまま宮舘くんの大きな手で包み込まれる
「俺から言わせて…?俺、莉音が好きだよ。俺と付き合ってくれませんか…?」
一粒の涙が、溢れ落ちるのを感じた
繋がれた手のひらから、宮舘くんの体温を感じる
「もちろん…!私も、宮舘くんが好きです…!」
いつも話しかけてくれるたびに、心が温かくなるような気がして
他の子と喋っている姿を見ると、チクッと痛みを感じて
気づけば、君の姿を探してる…
「よかった…、もう、会えないかもと思ってた…」
バッと宮舘くんに包み込まれる
目の前の胸元に埋められるように
そっか、男の子苦手な私の為に、会わないようにするつもりだったんだ…
引き止めてよかった…
宮舘くんの気持ちに応えるように、背中の手を回し、ギュッと力を入れる
すると返すようにぎゅっとされた腕
月明かりが私達を照らす
この幸せが、永遠に続けばいいのにー