3-4の教育実習 ~another story ~
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「あのね、相談があるんだけど…」
なんだかんだあって、新学期から約一カ月
馴染めないかも…と思っていたのも杞憂に過ぎ、未久という親友もできた
元気な人達が多いなぁとは思うけど、意外と皆んなフレンドリーで、良い人達だ
「どうしたの?」
伏し目となっている目がまつ毛の長さを感じさせる
黒髪のストレートヘア
平均的な身長
おとなしめではあるけど、気があって、仲良くなるとよく喋る子だ
どうしたんだろう、何かあったのかな…?
「あのね、私、好きな人できたかも…!」
「えっ!?」
そう言った未久は、頬を少し火照らせている
好きな人かぁ…
いいなぁ、私は男の子苦手だから無縁だなぁ
「応援するよ!相手誰?」
自分は恋愛なんて縁のない話だと思ってるけど、興味はあるっていうか
人の恋路を手助けできるほどではないけど、リアルな話を共有できたらなぁ
なんて思ってた私がバカなのかな
未久の口から出た人物に、耳を疑った
「渡辺翔太くん、何だけど…」
「……え?」
わたなべしょうた……
渡辺翔太!?
「あの、2トップのっ!?」
「うん。無謀な恋だとはわかってるんだけど…」
……確かに、無謀かも
ていうか、私が渡辺翔太に未久のこと解かすな!言いたいところなんだけど…
「あの人、あんまり良い噂聞かないよ?」
「うん。わかってる」
クラスは違えど、毎日耳に入ってくる名前
同じ2トップの宮舘くんと仲が良いみたいで、よくこのクラスにも来て、見かけたことはあるけど…
正直、チンピラにしか見えない
制服はいつも着崩してるし、まともな姿を見たことがない
宮舘くんはともかく、何でみんなキャーキャー言ってるのかわからない…
「この間の体育の時にね、バスケやってたでしょ?私ボーッとしてて、ボールに当たりそうになっちゃって…その時に庇ってくれたの」
「そうなんだ…」
そんな優しさがあるんだ?
ちょっと意外だな
「その後、渡辺くんのプレーとか見ててカッコいいなぁって…日常的にも見かけるだけで胸が疼いて、これって恋かなって…」
「そっかぁ…」
そんなことがあったんだね
この間の体育の日、私休んでちゃってたから知らなかったな…
意外といいところもあるのかも知れない
でも…
「私もわかってる。渡辺くんが、私何かに興味ないって。叶う可能性なんて、1%もないって」
「未久…」
「でも、この気持ちに嘘つきたくない。叶わなくてもいい。想うだけ、許して欲しいなって…」
少し震えている身体
自分でも痛いくらいにわかってるんだろうな…
未久の真剣な目に、私はつい息を呑む
「未久、私にいつでも話してくれていいから…嬉しいことも、辛いことも…」
未久の決意を、私がどうこう言うのはおかしいし
何より、私は未久の1番の味方でいたい
「ありがとう、莉音…!」
未久の顔に、笑顔の花が咲く
渡辺翔太、この花を枯らしたら、私許さないからね…
と、こんな伏線を易々と回収しやがったな、アイツ
「阿部ちゃん!生徒会長の権限使って渡辺翔太を消しましょう!」
「まぁまぁ、落ち着きなよ、莉音」
「翔太もわざとじゃないんだ。アレが通常運転で…」
「アレが通常運転なのがおかしいんだよ!」
あれからさらに一か月
どうやら渡辺翔太は未久のことを認識していたらしい
鈍臭い子って
おい!って感じだけど、そこは一旦置いといて
体育の時間になるたびに、渡辺翔太は、未久に構うようになって…
私からしてみたら鬱陶しくてたまんないんだけど
ちょっかいかけたり、ボールの投げ合いしたり、私まで巻き込まれたりして…
いい感じじゃん!ってなるじゃん!?
ワンチャンにかけて告ったんだよ!
そしたら頷いたんだよ!?アイツ
彼氏彼女になったの!
未久には悪いけど、正直私もびっくりだよ!
あんな噂もあったから、コイツ本気?って疑ってしまう部分もあって…
それが的中してしまったよねって
「『未久は初心で可愛いし、構いたくなるんだけど、ヤらせてくんないからなー』って!?ふっざけんじゃねぇよ!んで、本人には『飽きたから別れてほしい』って?一発殴らないと気が済まない!」
未久が事実を知らないだけまだいいものの…
よくない勘が働いて、問い詰めたらこうだよ
未久、あの日からずっと泣いてるんだよ?
叶わないと思っていた恋が実って、あんなに喜んでたのに…
まじでアイツ許さん
「渡辺翔太ねぇ。俺もあんまり知らないからなんともいえないけど…」
「翔太が荒れ始めたのは、高校入ってからだね。思春期特有のっていうか…」
「そんなんどーでもいい。署名集めて退学させよ?」
絶対他にも被害者いるって
ポイ捨て常習犯ってこないだ先輩達が話してる聞いたぞ
出てけ、この学校から
「無茶言うんじゃないよ、莉音」
「ごめんな、阿部、うちの莉音が…」
「宮舘くん保護者ずらしないで?!てかなんでいんの!」
「それ今更すぎない?」
生徒会室での私の絶叫は、数分後、聞きつけた先生により強制終了されるー
なんだかんだあって、新学期から約一カ月
馴染めないかも…と思っていたのも杞憂に過ぎ、未久という親友もできた
元気な人達が多いなぁとは思うけど、意外と皆んなフレンドリーで、良い人達だ
「どうしたの?」
伏し目となっている目がまつ毛の長さを感じさせる
黒髪のストレートヘア
平均的な身長
おとなしめではあるけど、気があって、仲良くなるとよく喋る子だ
どうしたんだろう、何かあったのかな…?
「あのね、私、好きな人できたかも…!」
「えっ!?」
そう言った未久は、頬を少し火照らせている
好きな人かぁ…
いいなぁ、私は男の子苦手だから無縁だなぁ
「応援するよ!相手誰?」
自分は恋愛なんて縁のない話だと思ってるけど、興味はあるっていうか
人の恋路を手助けできるほどではないけど、リアルな話を共有できたらなぁ
なんて思ってた私がバカなのかな
未久の口から出た人物に、耳を疑った
「渡辺翔太くん、何だけど…」
「……え?」
わたなべしょうた……
渡辺翔太!?
「あの、2トップのっ!?」
「うん。無謀な恋だとはわかってるんだけど…」
……確かに、無謀かも
ていうか、私が渡辺翔太に未久のこと解かすな!言いたいところなんだけど…
「あの人、あんまり良い噂聞かないよ?」
「うん。わかってる」
クラスは違えど、毎日耳に入ってくる名前
同じ2トップの宮舘くんと仲が良いみたいで、よくこのクラスにも来て、見かけたことはあるけど…
正直、チンピラにしか見えない
制服はいつも着崩してるし、まともな姿を見たことがない
宮舘くんはともかく、何でみんなキャーキャー言ってるのかわからない…
「この間の体育の時にね、バスケやってたでしょ?私ボーッとしてて、ボールに当たりそうになっちゃって…その時に庇ってくれたの」
「そうなんだ…」
そんな優しさがあるんだ?
ちょっと意外だな
「その後、渡辺くんのプレーとか見ててカッコいいなぁって…日常的にも見かけるだけで胸が疼いて、これって恋かなって…」
「そっかぁ…」
そんなことがあったんだね
この間の体育の日、私休んでちゃってたから知らなかったな…
意外といいところもあるのかも知れない
でも…
「私もわかってる。渡辺くんが、私何かに興味ないって。叶う可能性なんて、1%もないって」
「未久…」
「でも、この気持ちに嘘つきたくない。叶わなくてもいい。想うだけ、許して欲しいなって…」
少し震えている身体
自分でも痛いくらいにわかってるんだろうな…
未久の真剣な目に、私はつい息を呑む
「未久、私にいつでも話してくれていいから…嬉しいことも、辛いことも…」
未久の決意を、私がどうこう言うのはおかしいし
何より、私は未久の1番の味方でいたい
「ありがとう、莉音…!」
未久の顔に、笑顔の花が咲く
渡辺翔太、この花を枯らしたら、私許さないからね…
と、こんな伏線を易々と回収しやがったな、アイツ
「阿部ちゃん!生徒会長の権限使って渡辺翔太を消しましょう!」
「まぁまぁ、落ち着きなよ、莉音」
「翔太もわざとじゃないんだ。アレが通常運転で…」
「アレが通常運転なのがおかしいんだよ!」
あれからさらに一か月
どうやら渡辺翔太は未久のことを認識していたらしい
鈍臭い子って
おい!って感じだけど、そこは一旦置いといて
体育の時間になるたびに、渡辺翔太は、未久に構うようになって…
私からしてみたら鬱陶しくてたまんないんだけど
ちょっかいかけたり、ボールの投げ合いしたり、私まで巻き込まれたりして…
いい感じじゃん!ってなるじゃん!?
ワンチャンにかけて告ったんだよ!
そしたら頷いたんだよ!?アイツ
彼氏彼女になったの!
未久には悪いけど、正直私もびっくりだよ!
あんな噂もあったから、コイツ本気?って疑ってしまう部分もあって…
それが的中してしまったよねって
「『未久は初心で可愛いし、構いたくなるんだけど、ヤらせてくんないからなー』って!?ふっざけんじゃねぇよ!んで、本人には『飽きたから別れてほしい』って?一発殴らないと気が済まない!」
未久が事実を知らないだけまだいいものの…
よくない勘が働いて、問い詰めたらこうだよ
未久、あの日からずっと泣いてるんだよ?
叶わないと思っていた恋が実って、あんなに喜んでたのに…
まじでアイツ許さん
「渡辺翔太ねぇ。俺もあんまり知らないからなんともいえないけど…」
「翔太が荒れ始めたのは、高校入ってからだね。思春期特有のっていうか…」
「そんなんどーでもいい。署名集めて退学させよ?」
絶対他にも被害者いるって
ポイ捨て常習犯ってこないだ先輩達が話してる聞いたぞ
出てけ、この学校から
「無茶言うんじゃないよ、莉音」
「ごめんな、阿部、うちの莉音が…」
「宮舘くん保護者ずらしないで?!てかなんでいんの!」
「それ今更すぎない?」
生徒会室での私の絶叫は、数分後、聞きつけた先生により強制終了されるー