3-4の教育実習 ~another story ~
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…私、このクラス馴染めないかも
目の前の光景を見て、ついそう思ってしまう
飛び交う声
タンバリンやら、カスタネットやらのなる音
密室によってそれらが大きく響き渡る…
2年生に進学して初日
普通さ、初日に親睦会でカラオケくる?
まぁ、隠キャの私とは真反対の人達だからかも知れないけど…
ていうか、何よりこの、交わる様々な音階が…
「HEY!HEY!HEY!HEY!HEY!HEY!」
「HEY!HEY!HEY!HEY!HEY!HEY!」
音楽経験者の私からするとキツイ
高校受験を気にピアノを辞めたとはいえ、小さい頃からずっとやっていたし、何より、親が音楽の道の人だし…
こんな、様々な音階が飛び交うことってある?
カラオケって恐ろしい…
ダメだ、このクラスに馴染める自信がない
私達の学校は、3年生ではクラス替えがないから尚更だ…
「涼川さん?だよね。大丈夫?」
「あ…、大丈夫ですよ」
溢れ出る華やかなオーラ
きちんとセットされた髪
そして整った顔立ち…
「俺、飲み物買いに行くんだけど、一緒に行かない?」
「えぇ…?まぁ、いいけど」
多分、察してくれたんだろうなぁ
でも、私男の子にあんまり免疫がないんだよねぇ
ましてや、この人って学年人気2トップの人だよね?
女遊びが激しくない方
名前、何だっけ
「はい、どうぞ」
「え?」
手渡されたのは、某炭酸飲料、三ツ矢サイダー
何で…?
「間違えて押しちゃったの。今はコーラの気分だから、それは涼川さんが貰って?」
「じゃあ、お金払います。えっと、160円…」
「いいよわざわざ。その代わり、ちょっと話さない?」
「いいですけど…?」
お金払って貰ってしまってるから致し方ない
まぁ、女遊び激しくない方でよかったな…
って、こんな呼び方良くないよね
「ごめんなさい。名前なんでしたっけ?」
「俺は宮舘涼太。君は涼川莉音ちゃん、だよね?」
「はい。これから2年間、よろしくお願いします」
あの、2トップの人だと思うと、つい萎縮してしまう
同級生のはずなのに、怖い先輩のように感じてしまって…
「そんなに改まらないでよ?あと、クラスメイトなんだから、敬語もなしね」
「あ、うん…?」
横でプシュッと音が鳴る
ゴクゴクと飲む姿を横目で見ながら、絵になるなぁ
なんて、思ったりして
「涼川さんは、何か部活入ってるの?」
「部活は入ってませんけど…」
吹奏楽部に入ろうか迷ったときもあったんだけどね
普段から音楽に塗れた生活だからこそ、一回音楽から離れてみようかなって
別に嫌いになったとかじゃなくて
音楽から離れた世界を見てみたいって思ったっていうか…
そしたら、ちょうど阿部ちゃんに生徒会に誘われたんだよね
「一応、生徒会の庶務やってます」
「生徒会入ってるの…!?凄いね。頭いいんだ」
「そんなことないですよ。庶務なんて、誰でもできる仕事ですし」
現に、知らなかったでしょ?
そんなもんなのよ、庶務って
私も何でやってんだかよくわからない
「いや、少なくとも俺はできない」
キリッとした顔でそういう彼
そんな堂々として言わないでよ
つい、一つ息を吐いてしまう
「困らせちゃったかな?」
「そこまでではないですけど…」
よくわからないな、この人
流石2トップというか何というか…
📞プルルルルル
「ん?あ、俺だ。ちょっとごめんね」
立ち上がって向こうのほうへ向いて電話に出る
チラッと見えた画面には、同じクラスの名前一覧で見覚えのある名前
そりゃあ、2トップの1人がいなかったらすぐ気づかれるよね
私じゃそもそも来ていることすら気づかれてなさそうだけど
強制参加させといて、忘れ去れてるってこの上なく虚しいことよ…
もう帰ろっかなぁ
宮舘くんのこと待ってても仕方ないし…
目の前の光景を見て、ついそう思ってしまう
飛び交う声
タンバリンやら、カスタネットやらのなる音
密室によってそれらが大きく響き渡る…
2年生に進学して初日
普通さ、初日に親睦会でカラオケくる?
まぁ、隠キャの私とは真反対の人達だからかも知れないけど…
ていうか、何よりこの、交わる様々な音階が…
「HEY!HEY!HEY!HEY!HEY!HEY!」
「HEY!HEY!HEY!HEY!HEY!HEY!」
音楽経験者の私からするとキツイ
高校受験を気にピアノを辞めたとはいえ、小さい頃からずっとやっていたし、何より、親が音楽の道の人だし…
こんな、様々な音階が飛び交うことってある?
カラオケって恐ろしい…
ダメだ、このクラスに馴染める自信がない
私達の学校は、3年生ではクラス替えがないから尚更だ…
「涼川さん?だよね。大丈夫?」
「あ…、大丈夫ですよ」
溢れ出る華やかなオーラ
きちんとセットされた髪
そして整った顔立ち…
「俺、飲み物買いに行くんだけど、一緒に行かない?」
「えぇ…?まぁ、いいけど」
多分、察してくれたんだろうなぁ
でも、私男の子にあんまり免疫がないんだよねぇ
ましてや、この人って学年人気2トップの人だよね?
女遊びが激しくない方
名前、何だっけ
「はい、どうぞ」
「え?」
手渡されたのは、某炭酸飲料、三ツ矢サイダー
何で…?
「間違えて押しちゃったの。今はコーラの気分だから、それは涼川さんが貰って?」
「じゃあ、お金払います。えっと、160円…」
「いいよわざわざ。その代わり、ちょっと話さない?」
「いいですけど…?」
お金払って貰ってしまってるから致し方ない
まぁ、女遊び激しくない方でよかったな…
って、こんな呼び方良くないよね
「ごめんなさい。名前なんでしたっけ?」
「俺は宮舘涼太。君は涼川莉音ちゃん、だよね?」
「はい。これから2年間、よろしくお願いします」
あの、2トップの人だと思うと、つい萎縮してしまう
同級生のはずなのに、怖い先輩のように感じてしまって…
「そんなに改まらないでよ?あと、クラスメイトなんだから、敬語もなしね」
「あ、うん…?」
横でプシュッと音が鳴る
ゴクゴクと飲む姿を横目で見ながら、絵になるなぁ
なんて、思ったりして
「涼川さんは、何か部活入ってるの?」
「部活は入ってませんけど…」
吹奏楽部に入ろうか迷ったときもあったんだけどね
普段から音楽に塗れた生活だからこそ、一回音楽から離れてみようかなって
別に嫌いになったとかじゃなくて
音楽から離れた世界を見てみたいって思ったっていうか…
そしたら、ちょうど阿部ちゃんに生徒会に誘われたんだよね
「一応、生徒会の庶務やってます」
「生徒会入ってるの…!?凄いね。頭いいんだ」
「そんなことないですよ。庶務なんて、誰でもできる仕事ですし」
現に、知らなかったでしょ?
そんなもんなのよ、庶務って
私も何でやってんだかよくわからない
「いや、少なくとも俺はできない」
キリッとした顔でそういう彼
そんな堂々として言わないでよ
つい、一つ息を吐いてしまう
「困らせちゃったかな?」
「そこまでではないですけど…」
よくわからないな、この人
流石2トップというか何というか…
📞プルルルルル
「ん?あ、俺だ。ちょっとごめんね」
立ち上がって向こうのほうへ向いて電話に出る
チラッと見えた画面には、同じクラスの名前一覧で見覚えのある名前
そりゃあ、2トップの1人がいなかったらすぐ気づかれるよね
私じゃそもそも来ていることすら気づかれてなさそうだけど
強制参加させといて、忘れ去れてるってこの上なく虚しいことよ…
もう帰ろっかなぁ
宮舘くんのこと待ってても仕方ないし…