3-4の教育実習
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おかしい…
この状況が明らかにおかしい…
「腹空いた」
「どっか寄って行きます?」
「や、遅くさせるわけにはいかないし、後で涼太になんか作ってもらう」
「本当に仲良いですよね」
なんて事のないように進む会話と車
そう、車
隣で渡辺先生がハンドルを握っている
なんでかって?
こっちが聞きたいわ
「お前らも、なんかいつの間に仲良くなってんじゃん」
「そうですか…?お二人の仲には及びませんよ」
私はそれよりこの状況に理解が追いつかないんですよ
もう既に10分ぐらい走らせてるけど訳わかないんです
楽屋から出て来て、帰るんだろうな、とは思いました
私は電車、渡辺先生は宮舘先生と車で来てたから、てっきりバイバイするかと思ってたんですよ
なのに…
「涼太はアイツと帰るだろ。ほら、涼川早く乗れ」
はぁ?
えっ、どゆこと?
コレ私がおかしいの?
そんな事ないよね?!
マジで意味わかなんない
どういう事…?
「まぁ、アイツとのことでだろうけど…前も言ったけど、惚れんなよ?」
渡辺先生が前を見たままそう言う
やっぱり、教育実習生と生徒とじゃ、望みなんてないよね…
わかっているはずなのに、渡辺先生に改めて言われたことによって重く受け止める
「えっ…、まじ?」
「何がですか?」
ギョッとした目を私に向けないでもらえます?
何か変な事言いましたか…?
「マジで涼太のこと好きなの?」
「はい?そんなわけ……」
だから何でそうなるんですか?
私が好きなのは渡辺先生何ですけど…?!
「だってお前、黙り込むから。マジなのかなって…」
「違いますよ…それより前見てください。信号変わってますよ」
「うわっ、やっべ」
何で宮舘先生との仲を疑われるのかがわからない
アレだけ宮舘先生がお姉ちゃんに真っ直ぐなのに、どうして私を疑うのだろうか?
私がお姉ちゃんの邪魔するような真似をする訳ないのに…
「てかさ、涼川はアイツから聞いてたの?涼太とのこと」
「お姉ちゃんからは一切聞いてないです。でも、宮舘先生との会話で何となく気づいちゃって…」
最初は訳わかんなかったんだけどね
“涼太”呼びも渡辺先生に対する強い当たりも
ていうか、渡辺先生のことに関しては、今でも何にも知らないんだけど…
「俺さ、高校ん時アイツから嫌われてたの」
「あぁ、何となくそうかなとは…」
とにかく当たりが強いもんね
何か因縁でもあるのかな?
「高校時代、すっげーイキってて、色んな人と付き合っててさ」
「えっ…」
「アイツの親友とも付き合ってた。でも、俺は本気じゃなくて、そしたらアイツにぶたれた」
「お姉ちゃんがっ…?」
渡辺先生の高校時代の事実や、お姉ちゃんが手をあげたことにびっくりする
遊んでたってこと?
お姉ちゃんの親友さんとも?
それで、お姉ちゃん…
「今思えば、涼太のことが好きで、自分自身も恋をしていたからかなって思うけど、あの時は訳わかんなくて、俺もブチギレて、手が出そうになったんだよ」
「そんなことが…」
「その場は涼太によって収められたんだけど、そういうこともあって、俺はアイツから嫌われてんだ」
今の話を聞いてる限り、当時は結構な問題児だったんだろうな…
そういえばお姉ちゃんもびっくりしてたもんね
本当に教師を目指してんの!?って…
「荒れてたんですね…」
「あぁ、顧問の如月先生、わかるだろ?俺の3年の時の担任でもあって、めちゃくちゃ迷惑かけたんだよ。今じゃ頭が上がんねぇ」
「如月先生って怒ったら怖いですもんね…」
外見は綺麗なお姉さんって感じだけど、怒鳴り声が聞こえてくることも少なくない
私は仕事ができるカッコいい女性だなって思って密かに憧れてるけど
「自分で言うのもだけど、よくあんなことしてたやつが教師目指してるよなって思ってるよ」
私もさっき思いました
お姉ちゃんも凄くびっくりしてたし…
「何かきっかけでもあったんですか?」
「まぁ、きっかけっていうか、アイツかな」
アイツってお姉ちゃんのことだよね?
頑なにお姉ちゃんのこと名前で呼ばないよね…
「涼太が教師を目指すようになったきっかけがアイツで、なんだかんだで、俺はそこについてこうと思ったって感じ?」
「そのなんだかんだが知りたいですね」
1番大事なところ端折らないでくださいよ
そこが気になるんですって
「なんだかんだっつーか…まぁ、如月先生に、進路真面目に考えろって怒られて?アイツにもなんか怒られて?んで涼太は教師目指すっつーから俺もーって」
「めちゃくちゃざっくりしすぎじゃないですか」
如月先生に怒られてるのはわかるけど、何で進路のことでお姉ちゃん怒ってたんだろう?
大事な説明が抜けている気がするんだけど…
「何?そんなに詳しく気になんの?」
ニヤリ、と笑う渡辺先生
その瞬間、顔に熱が集まるのがわかる
「……はい」
「じゃあまた今後な?もう着くし」
また今度……
話してくれるんだ?
また、喋れるんだ…!
学生時代の話とか、皆んなが知らなそうな話を共有してくれたことが、なんだか秘密を共有してくれたみたいに思えていまう
まぁ、内容が内容だから、実際あんまり話さないのだろうけど
お姉ちゃんのことがあるから、話してくれたのだろうけど、特別な話のように感じてしまう
私も、この話をペラペラ喋らないようにしなくちゃ
せっかく渡辺先生が正直に学生時代の話をしてくれたのだから、自分の胸に収めておこう…
あっ!お姉ちゃんならいいかな?
もしかしたらお姉ちゃんからも学生時代の渡辺先生のこと聞けるかも知れないし…
「はい、とうちゃ〜く!じゃ、また明日、涼川」
「ありがとうございました」
渡辺先生にお礼を言ってから車を降りる
私が家に入るのも待っているのだろうか、まだ出発する気配はない
ドアに手をかけ、家に入る直前にもう一回渡辺先生の方を見ると手を振ってくれる
かっわいい…!
私も手を振りかえして、今度こそ家の中へ入る
「色々あったけど、楽しかったな…」
まだ帰って来ていないお姉ちゃんの帰宅を待ちながら、余韻に浸ることにするー
この状況が明らかにおかしい…
「腹空いた」
「どっか寄って行きます?」
「や、遅くさせるわけにはいかないし、後で涼太になんか作ってもらう」
「本当に仲良いですよね」
なんて事のないように進む会話と車
そう、車
隣で渡辺先生がハンドルを握っている
なんでかって?
こっちが聞きたいわ
「お前らも、なんかいつの間に仲良くなってんじゃん」
「そうですか…?お二人の仲には及びませんよ」
私はそれよりこの状況に理解が追いつかないんですよ
もう既に10分ぐらい走らせてるけど訳わかないんです
楽屋から出て来て、帰るんだろうな、とは思いました
私は電車、渡辺先生は宮舘先生と車で来てたから、てっきりバイバイするかと思ってたんですよ
なのに…
「涼太はアイツと帰るだろ。ほら、涼川早く乗れ」
はぁ?
えっ、どゆこと?
コレ私がおかしいの?
そんな事ないよね?!
マジで意味わかなんない
どういう事…?
「まぁ、アイツとのことでだろうけど…前も言ったけど、惚れんなよ?」
渡辺先生が前を見たままそう言う
やっぱり、教育実習生と生徒とじゃ、望みなんてないよね…
わかっているはずなのに、渡辺先生に改めて言われたことによって重く受け止める
「えっ…、まじ?」
「何がですか?」
ギョッとした目を私に向けないでもらえます?
何か変な事言いましたか…?
「マジで涼太のこと好きなの?」
「はい?そんなわけ……」
だから何でそうなるんですか?
私が好きなのは渡辺先生何ですけど…?!
「だってお前、黙り込むから。マジなのかなって…」
「違いますよ…それより前見てください。信号変わってますよ」
「うわっ、やっべ」
何で宮舘先生との仲を疑われるのかがわからない
アレだけ宮舘先生がお姉ちゃんに真っ直ぐなのに、どうして私を疑うのだろうか?
私がお姉ちゃんの邪魔するような真似をする訳ないのに…
「てかさ、涼川はアイツから聞いてたの?涼太とのこと」
「お姉ちゃんからは一切聞いてないです。でも、宮舘先生との会話で何となく気づいちゃって…」
最初は訳わかんなかったんだけどね
“涼太”呼びも渡辺先生に対する強い当たりも
ていうか、渡辺先生のことに関しては、今でも何にも知らないんだけど…
「俺さ、高校ん時アイツから嫌われてたの」
「あぁ、何となくそうかなとは…」
とにかく当たりが強いもんね
何か因縁でもあるのかな?
「高校時代、すっげーイキってて、色んな人と付き合っててさ」
「えっ…」
「アイツの親友とも付き合ってた。でも、俺は本気じゃなくて、そしたらアイツにぶたれた」
「お姉ちゃんがっ…?」
渡辺先生の高校時代の事実や、お姉ちゃんが手をあげたことにびっくりする
遊んでたってこと?
お姉ちゃんの親友さんとも?
それで、お姉ちゃん…
「今思えば、涼太のことが好きで、自分自身も恋をしていたからかなって思うけど、あの時は訳わかんなくて、俺もブチギレて、手が出そうになったんだよ」
「そんなことが…」
「その場は涼太によって収められたんだけど、そういうこともあって、俺はアイツから嫌われてんだ」
今の話を聞いてる限り、当時は結構な問題児だったんだろうな…
そういえばお姉ちゃんもびっくりしてたもんね
本当に教師を目指してんの!?って…
「荒れてたんですね…」
「あぁ、顧問の如月先生、わかるだろ?俺の3年の時の担任でもあって、めちゃくちゃ迷惑かけたんだよ。今じゃ頭が上がんねぇ」
「如月先生って怒ったら怖いですもんね…」
外見は綺麗なお姉さんって感じだけど、怒鳴り声が聞こえてくることも少なくない
私は仕事ができるカッコいい女性だなって思って密かに憧れてるけど
「自分で言うのもだけど、よくあんなことしてたやつが教師目指してるよなって思ってるよ」
私もさっき思いました
お姉ちゃんも凄くびっくりしてたし…
「何かきっかけでもあったんですか?」
「まぁ、きっかけっていうか、アイツかな」
アイツってお姉ちゃんのことだよね?
頑なにお姉ちゃんのこと名前で呼ばないよね…
「涼太が教師を目指すようになったきっかけがアイツで、なんだかんだで、俺はそこについてこうと思ったって感じ?」
「そのなんだかんだが知りたいですね」
1番大事なところ端折らないでくださいよ
そこが気になるんですって
「なんだかんだっつーか…まぁ、如月先生に、進路真面目に考えろって怒られて?アイツにもなんか怒られて?んで涼太は教師目指すっつーから俺もーって」
「めちゃくちゃざっくりしすぎじゃないですか」
如月先生に怒られてるのはわかるけど、何で進路のことでお姉ちゃん怒ってたんだろう?
大事な説明が抜けている気がするんだけど…
「何?そんなに詳しく気になんの?」
ニヤリ、と笑う渡辺先生
その瞬間、顔に熱が集まるのがわかる
「……はい」
「じゃあまた今後な?もう着くし」
また今度……
話してくれるんだ?
また、喋れるんだ…!
学生時代の話とか、皆んなが知らなそうな話を共有してくれたことが、なんだか秘密を共有してくれたみたいに思えていまう
まぁ、内容が内容だから、実際あんまり話さないのだろうけど
お姉ちゃんのことがあるから、話してくれたのだろうけど、特別な話のように感じてしまう
私も、この話をペラペラ喋らないようにしなくちゃ
せっかく渡辺先生が正直に学生時代の話をしてくれたのだから、自分の胸に収めておこう…
あっ!お姉ちゃんならいいかな?
もしかしたらお姉ちゃんからも学生時代の渡辺先生のこと聞けるかも知れないし…
「はい、とうちゃ〜く!じゃ、また明日、涼川」
「ありがとうございました」
渡辺先生にお礼を言ってから車を降りる
私が家に入るのも待っているのだろうか、まだ出発する気配はない
ドアに手をかけ、家に入る直前にもう一回渡辺先生の方を見ると手を振ってくれる
かっわいい…!
私も手を振りかえして、今度こそ家の中へ入る
「色々あったけど、楽しかったな…」
まだ帰って来ていないお姉ちゃんの帰宅を待ちながら、余韻に浸ることにするー