3-4の教育実習
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「今回のフルートソロは、涼川。よろしくね」
「はい!」
2ヶ月先に迫ってきた吹奏楽大会
1年生にとっては、初めての大会で、私達3年生にとっても、負けたらここで終わり
せいしきでは、文化祭で引退ではあるが、この大会で引退する人も多い
これが、最後の大会
そんな大切な場面での、ソロを任された
ソロは初めてじゃないし、不安とかもないけど…
今は、ちょっと気持ちが乗らないんだよなぁ…
渡辺先生にバレそうになって、宮舘先生にバレかけて
単純な宮舘先生とお姉ちゃんの心配もある
もちろん、任されたからには、完璧なものを演奏したいと思っているけど…
「花凛先輩、今日、元気ありません?」
「え?そんなことないよ!」
「確かに、いつも喋ってばっかりいるのに、今日は口数少なめだね」
「気のせいだよっ!」
やばい、パートメンバーにバレてる
部活はちゃんとやろうと思ってたのに…
「一回休憩挟みます?お菓子持ってるんで食べません?」
「そんな、悪いよ。私は大丈夫だよ!」
「花凛、一回休みな。一旦休憩!皆お菓子食べていいよ!」
やったー!と早速お菓子をカバンから出し始める後輩達
あー、みんなに気使わせちゃってる
何やってるんだろう、私…
なんて思っていたからなのかな
背後から、近づいてくる人影に一切気づかなかったのは
「涼川、ちょっといい?」
「えっ、渡辺先生!?」
数時間ぶりの渡辺先生の再登場
さっきあんな感じになっちゃったし、ちょっと気まずいんだけど…
「ごめん、ちょっと涼川借りるな」
「え?」
借りるな、ってどういうこと…
私はものじゃないです
なんて思っているのも束の間
「え〜!?なんでですか?」
「いいですよ。ご自由にどうぞ」
「花凛先輩羨ましい〜!」
次々と黄色い声が上がる
ちょ、何してるんですか、渡辺先生!
そういう少女漫画みたいなセリフ何でもないような顔でサラッと言わないでくださいよ!
「ほら、行くぞ涼川」
「ま、待ってください!」
渡辺先生に腕を掴まれて連れ去られる
大きくて、白く、綺麗な手から渡辺先生の体温が伝わってくる
少し癖っ毛な髪は少しだけだけど、ふわふわと揺れている
腕まくりされているシャツからは、少し筋肉質の腕が伸びていて、その男らしさに改めてドキッとしてしまう
柔軟剤のような匂いと、宮舘先生から香る匂いも混ざって、私の鼻をくすぐる
ねぇ、渡辺先生…
好きって言ったら、ダメですか…?
先生への想いが、もう溢れ出そうです
それ以上は求めません
私、渡辺先生のことが、大好きです…
「ごめん、急に。腕も掴んで。痛くない?」
「全然、大丈夫です…」
そんなに優しくしないで
そんなに柔らかい表情をしないで…
「昼間は、ごめんな。涼川が心配で、やな感じになってたよな…」
「いえ…。そんなつもりじゃないっていうのはわかってましたから」
「だとしても、生徒のあんな風に当たるなんて…だっせぇ」
頭を抱えてうずくまる渡辺先生
確かに、びっくりはしたし、少し怖かった
でも、渡辺先生の素が見れたような気がして、私は嬉しかった
「私は全然気にしてません。私先生のことも、ファンの子達のことも」
「いや、ファンのことはちょっと気にして欲しいんだわ」
ジッと真剣な顔をして見つめてくる渡辺先生
その鋭く刺すような目に、自分の気持ちを見透かされているような気がして、思わず目を逸らしてしまう
「涼川、俺は頼りないとは思う。でも、それを身過ごすのはもっと嫌なんだよ」
「先生…」
「もちろん、俺じゃなくて、他の先生でもいい。涼太とかも、よくお前のこと気にかけてるし…」
「……わかりました」
渡辺先生の真剣な訴えに素直に頷いてしまう
渡辺先生は、私を生徒として、心配してくれてるんだよね…?
自分にそう言い聞かせて、必死に飲み込む
勝手に自惚れるようなことにだけはなりたくない
ていうか、宮舘先生が、気にかけてくれてるのって、別の意味もある気がするけれど…
「あとさ、涼太から聞いたんだけど、俺も、ライブ行っていいかな…?」
「えっ…、いいですけど…?」
私自身も、宮舘先生と渡辺先生をセットだと思っている節がありから、なんとなくそうなるんじゃないかとは思った
ただ、宮舘先生が言ってた言葉を思い出してしまって…
「どうした?やっぱ嫌?」
「全然!来てあげてください!」
学校外で渡辺先生に会えることになったのは、素直に嬉しい
けど、渡辺先生に、私の私服を見られてしまう…
宮舘先生、清楚カジュアルって言ってたよね…
普段から私服はカジュアル系が多いけど…
「俺もバンド組んでみてーなぁ」
「いいんじゃないんですか?歌上手いですし」
「お、涼川もそう思う!?」
子供のように喜ぶ渡辺先生の姿を見たら、自然と笑みが溢れた
不安もあるけど、今度のライブ、楽しみになってきたかも…
「はい!」
2ヶ月先に迫ってきた吹奏楽大会
1年生にとっては、初めての大会で、私達3年生にとっても、負けたらここで終わり
せいしきでは、文化祭で引退ではあるが、この大会で引退する人も多い
これが、最後の大会
そんな大切な場面での、ソロを任された
ソロは初めてじゃないし、不安とかもないけど…
今は、ちょっと気持ちが乗らないんだよなぁ…
渡辺先生にバレそうになって、宮舘先生にバレかけて
単純な宮舘先生とお姉ちゃんの心配もある
もちろん、任されたからには、完璧なものを演奏したいと思っているけど…
「花凛先輩、今日、元気ありません?」
「え?そんなことないよ!」
「確かに、いつも喋ってばっかりいるのに、今日は口数少なめだね」
「気のせいだよっ!」
やばい、パートメンバーにバレてる
部活はちゃんとやろうと思ってたのに…
「一回休憩挟みます?お菓子持ってるんで食べません?」
「そんな、悪いよ。私は大丈夫だよ!」
「花凛、一回休みな。一旦休憩!皆お菓子食べていいよ!」
やったー!と早速お菓子をカバンから出し始める後輩達
あー、みんなに気使わせちゃってる
何やってるんだろう、私…
なんて思っていたからなのかな
背後から、近づいてくる人影に一切気づかなかったのは
「涼川、ちょっといい?」
「えっ、渡辺先生!?」
数時間ぶりの渡辺先生の再登場
さっきあんな感じになっちゃったし、ちょっと気まずいんだけど…
「ごめん、ちょっと涼川借りるな」
「え?」
借りるな、ってどういうこと…
私はものじゃないです
なんて思っているのも束の間
「え〜!?なんでですか?」
「いいですよ。ご自由にどうぞ」
「花凛先輩羨ましい〜!」
次々と黄色い声が上がる
ちょ、何してるんですか、渡辺先生!
そういう少女漫画みたいなセリフ何でもないような顔でサラッと言わないでくださいよ!
「ほら、行くぞ涼川」
「ま、待ってください!」
渡辺先生に腕を掴まれて連れ去られる
大きくて、白く、綺麗な手から渡辺先生の体温が伝わってくる
少し癖っ毛な髪は少しだけだけど、ふわふわと揺れている
腕まくりされているシャツからは、少し筋肉質の腕が伸びていて、その男らしさに改めてドキッとしてしまう
柔軟剤のような匂いと、宮舘先生から香る匂いも混ざって、私の鼻をくすぐる
ねぇ、渡辺先生…
好きって言ったら、ダメですか…?
先生への想いが、もう溢れ出そうです
それ以上は求めません
私、渡辺先生のことが、大好きです…
「ごめん、急に。腕も掴んで。痛くない?」
「全然、大丈夫です…」
そんなに優しくしないで
そんなに柔らかい表情をしないで…
「昼間は、ごめんな。涼川が心配で、やな感じになってたよな…」
「いえ…。そんなつもりじゃないっていうのはわかってましたから」
「だとしても、生徒のあんな風に当たるなんて…だっせぇ」
頭を抱えてうずくまる渡辺先生
確かに、びっくりはしたし、少し怖かった
でも、渡辺先生の素が見れたような気がして、私は嬉しかった
「私は全然気にしてません。私先生のことも、ファンの子達のことも」
「いや、ファンのことはちょっと気にして欲しいんだわ」
ジッと真剣な顔をして見つめてくる渡辺先生
その鋭く刺すような目に、自分の気持ちを見透かされているような気がして、思わず目を逸らしてしまう
「涼川、俺は頼りないとは思う。でも、それを身過ごすのはもっと嫌なんだよ」
「先生…」
「もちろん、俺じゃなくて、他の先生でもいい。涼太とかも、よくお前のこと気にかけてるし…」
「……わかりました」
渡辺先生の真剣な訴えに素直に頷いてしまう
渡辺先生は、私を生徒として、心配してくれてるんだよね…?
自分にそう言い聞かせて、必死に飲み込む
勝手に自惚れるようなことにだけはなりたくない
ていうか、宮舘先生が、気にかけてくれてるのって、別の意味もある気がするけれど…
「あとさ、涼太から聞いたんだけど、俺も、ライブ行っていいかな…?」
「えっ…、いいですけど…?」
私自身も、宮舘先生と渡辺先生をセットだと思っている節がありから、なんとなくそうなるんじゃないかとは思った
ただ、宮舘先生が言ってた言葉を思い出してしまって…
「どうした?やっぱ嫌?」
「全然!来てあげてください!」
学校外で渡辺先生に会えることになったのは、素直に嬉しい
けど、渡辺先生に、私の私服を見られてしまう…
宮舘先生、清楚カジュアルって言ってたよね…
普段から私服はカジュアル系が多いけど…
「俺もバンド組んでみてーなぁ」
「いいんじゃないんですか?歌上手いですし」
「お、涼川もそう思う!?」
子供のように喜ぶ渡辺先生の姿を見たら、自然と笑みが溢れた
不安もあるけど、今度のライブ、楽しみになってきたかも…