3-4の教育実習
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「じゃあ、今から配るアンケートに記入してね」
教室に漂う薔薇色の空気
なんて事のない動作なのに気品溢れる佇まい
そして…
「めっちゃ上手い!」
「星5つ!」
「味だけじゃなくて、見た目も綺麗…」
「てかこのマスコットめっちゃ可愛いんだけど」
「これさ、どこかで見た気が…」
「え?この間岩本先生のリュックに着いてやつじゃない?」
一口サイズのチョコケーキに、羊毛フェルトで作られたひよこ
あ、何か今もう一つ出て来た…
「コレ、涼太に作ってもらったやつ」
そう言い出てきたのは、シナモン柄の可愛らしい小物入れ
「え、可愛い〜!」
「しょっぴーがコレ使ってるってのが可愛い」
「先生をつけろ」
「シナモンかっわいい〜」
いや、なんでシナモン?
めっちゃ可愛いけどさ?
誰かさんの言う通り、それを渡辺先生が使ってるってのも可愛いんだけどさ!?
「阿部先生がね?すぐ鍵を無くすの。それで同じようなの作ってあげたんだけど、翔太が“俺も欲しい”って…」
「ばっか、涼太言うなよ!」
阿部先生がすぐに鍵を無くす?
マジで?
あんまり関わりないけど、あの先生、めっちゃしっかりしてそうなんだけど…
「で、なんでシナモンなのかね」
「ね、気になる」
一緒にいた2人もシナモンに疑問を持っているよう
まぁ普通思うわな
イケメン×可愛いはダメだって
「深澤先生がね?酔っ払ったときに、“翔太ってシナモンに似てるよね〜”って言ってたの思い出して、俺が勝手にシナモンにしたの」
「ふっかゆるさん」
「その割には気に入ってるみたいじゃん」
「まー、使い心地いいし…」
なんか、空気感が……
「めっちゃ仲良いね、先生達」
「なんか、噂だと生まれた病院からずっと一緒らしいよ」
「何それ、尊いんだけど」
イケメン×イケメンの絡みなんてこの上なくありがたいんだけど!
おまけに生まれた病院から一緒!?
え、何?次は結婚ですか?
いや、現時点で付き合ってたり…
「その名も“ゆり組”だとか」
「ゆり組!?」
「花凛、腐が出てる」
実は私、にわか腐女子といいますか…
腐女子ってほどじゃないけど、
イケメン×イケメン=尊い
っていう方程式がありまして
そういう漫画を読んだりはしないんだけど、実世界でそういうの起こるのは大歓迎といいますか
2次元じゃなくて3次元を求めてるっていうか…
「花凛、戻ってこーい」
「さっさとアンケート答えなよ…」
そう促され、目線をアンケートの紙に落とす
そこには、裁縫、料理、座学の3つ選択肢
3週間しかない実習期間の間で、何をやるかというアンケートだ
家庭科は副教科だから、週に一回しか無くて、今日はレク兼アンケートみたいなもんだから、実質二回な訳だ
「2人はもう答えたの?」
「うん、私料理」
「私は裁縫ー!」
まぁ、正直2択だよね
宮舘先生の座学も、ちょっと興味はあるけど…
その瞬間、後ろに気配を感じ、影が落ちる
「涼川は何にすんの?」
「わ、渡辺先生!?」
上を向けばそこには綺麗に整った顔面
自分の顔がボッと赤くなるがわかる
「渡辺先生、なんでいるんですか?」
「真面目にそこめっちゃ疑問」
そんな私をよそに他2人は渡辺先生に質問を投げる
「いやぁ〜、見学っていうか?おんなじ副教科だし?丁度暇だったし…」
暇だからって理由だけで他の授業に参加していいもんなのかね?
私的には嬉しいけど…
「で?涼川は何にすんの?」
「え〜っと…どうしよっかなぁ」
渡辺先生から微かに香る薔薇の匂い
そのくらい距離が今近い
待って、なんで?
心臓バックバク鳴ってるんだけど
これ私のせいじゃないよね?
渡辺先生が悪いよね!?
「花凛、料理できたっけ?」
「あんまり得意じゃない…」
「そーなの?」
そーなの?じゃないです
顔覗き込まないでください!
てかこの距離で見ても肌が綺麗!
毛穴1つない卵肌なんだけど!
「じゃ、裁縫にしよ〜よ。私裁縫したい〜!」
「そうしようかなっ!」
高鳴る心臓が必死に落ち着かせてなんとか会話を成り立たせようとする
「涼川料理苦手なんだ〜弱点発見ー!」
ニヤニヤと渡辺先生が私を見つめてくる
そんな姿にすら、心拍数が上がるのは気のせいだろうか
「こら、翔太。涼川さんを揶揄わない」
「だってさ、コイツ、フルート吹いて、ピッコロ吹いて、歌もうまいらしいぜ?なんでも出来るんかよって思ってたやつに、苦手な所あるのおもしろくね?」
「今授業中だから。それに生徒をコイツって呼ばない。揶揄わない」
宮舘先生が渡辺先生を目の前で咎める
「親に怒られる息子みたい」
「わかる」
「誰が息子だ」
そんな姿にすらキュンとしてしまう私は、おかしいのかもしれない
「翔太、先生の歯向かわない」
「ごめんって…」
「謝るのは彼女達にね?」
「すみませんでした!」
その場にいた人達も含めて、皆んな爆笑するが…
私だけは、自分の中で蠢く感覚を飲み込むのに必死だったー
教室に漂う薔薇色の空気
なんて事のない動作なのに気品溢れる佇まい
そして…
「めっちゃ上手い!」
「星5つ!」
「味だけじゃなくて、見た目も綺麗…」
「てかこのマスコットめっちゃ可愛いんだけど」
「これさ、どこかで見た気が…」
「え?この間岩本先生のリュックに着いてやつじゃない?」
一口サイズのチョコケーキに、羊毛フェルトで作られたひよこ
あ、何か今もう一つ出て来た…
「コレ、涼太に作ってもらったやつ」
そう言い出てきたのは、シナモン柄の可愛らしい小物入れ
「え、可愛い〜!」
「しょっぴーがコレ使ってるってのが可愛い」
「先生をつけろ」
「シナモンかっわいい〜」
いや、なんでシナモン?
めっちゃ可愛いけどさ?
誰かさんの言う通り、それを渡辺先生が使ってるってのも可愛いんだけどさ!?
「阿部先生がね?すぐ鍵を無くすの。それで同じようなの作ってあげたんだけど、翔太が“俺も欲しい”って…」
「ばっか、涼太言うなよ!」
阿部先生がすぐに鍵を無くす?
マジで?
あんまり関わりないけど、あの先生、めっちゃしっかりしてそうなんだけど…
「で、なんでシナモンなのかね」
「ね、気になる」
一緒にいた2人もシナモンに疑問を持っているよう
まぁ普通思うわな
イケメン×可愛いはダメだって
「深澤先生がね?酔っ払ったときに、“翔太ってシナモンに似てるよね〜”って言ってたの思い出して、俺が勝手にシナモンにしたの」
「ふっかゆるさん」
「その割には気に入ってるみたいじゃん」
「まー、使い心地いいし…」
なんか、空気感が……
「めっちゃ仲良いね、先生達」
「なんか、噂だと生まれた病院からずっと一緒らしいよ」
「何それ、尊いんだけど」
イケメン×イケメンの絡みなんてこの上なくありがたいんだけど!
おまけに生まれた病院から一緒!?
え、何?次は結婚ですか?
いや、現時点で付き合ってたり…
「その名も“ゆり組”だとか」
「ゆり組!?」
「花凛、腐が出てる」
実は私、にわか腐女子といいますか…
腐女子ってほどじゃないけど、
イケメン×イケメン=尊い
っていう方程式がありまして
そういう漫画を読んだりはしないんだけど、実世界でそういうの起こるのは大歓迎といいますか
2次元じゃなくて3次元を求めてるっていうか…
「花凛、戻ってこーい」
「さっさとアンケート答えなよ…」
そう促され、目線をアンケートの紙に落とす
そこには、裁縫、料理、座学の3つ選択肢
3週間しかない実習期間の間で、何をやるかというアンケートだ
家庭科は副教科だから、週に一回しか無くて、今日はレク兼アンケートみたいなもんだから、実質二回な訳だ
「2人はもう答えたの?」
「うん、私料理」
「私は裁縫ー!」
まぁ、正直2択だよね
宮舘先生の座学も、ちょっと興味はあるけど…
その瞬間、後ろに気配を感じ、影が落ちる
「涼川は何にすんの?」
「わ、渡辺先生!?」
上を向けばそこには綺麗に整った顔面
自分の顔がボッと赤くなるがわかる
「渡辺先生、なんでいるんですか?」
「真面目にそこめっちゃ疑問」
そんな私をよそに他2人は渡辺先生に質問を投げる
「いやぁ〜、見学っていうか?おんなじ副教科だし?丁度暇だったし…」
暇だからって理由だけで他の授業に参加していいもんなのかね?
私的には嬉しいけど…
「で?涼川は何にすんの?」
「え〜っと…どうしよっかなぁ」
渡辺先生から微かに香る薔薇の匂い
そのくらい距離が今近い
待って、なんで?
心臓バックバク鳴ってるんだけど
これ私のせいじゃないよね?
渡辺先生が悪いよね!?
「花凛、料理できたっけ?」
「あんまり得意じゃない…」
「そーなの?」
そーなの?じゃないです
顔覗き込まないでください!
てかこの距離で見ても肌が綺麗!
毛穴1つない卵肌なんだけど!
「じゃ、裁縫にしよ〜よ。私裁縫したい〜!」
「そうしようかなっ!」
高鳴る心臓が必死に落ち着かせてなんとか会話を成り立たせようとする
「涼川料理苦手なんだ〜弱点発見ー!」
ニヤニヤと渡辺先生が私を見つめてくる
そんな姿にすら、心拍数が上がるのは気のせいだろうか
「こら、翔太。涼川さんを揶揄わない」
「だってさ、コイツ、フルート吹いて、ピッコロ吹いて、歌もうまいらしいぜ?なんでも出来るんかよって思ってたやつに、苦手な所あるのおもしろくね?」
「今授業中だから。それに生徒をコイツって呼ばない。揶揄わない」
宮舘先生が渡辺先生を目の前で咎める
「親に怒られる息子みたい」
「わかる」
「誰が息子だ」
そんな姿にすらキュンとしてしまう私は、おかしいのかもしれない
「翔太、先生の歯向かわない」
「ごめんって…」
「謝るのは彼女達にね?」
「すみませんでした!」
その場にいた人達も含めて、皆んな爆笑するが…
私だけは、自分の中で蠢く感覚を飲み込むのに必死だったー