3-4の教育実習
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「ていうことで、みんなはいつも通りパート練習に移ってください。渡辺が、色んなパートに散歩しにくると思うけど、あんまり話しすぎないように交流を深めてください。以上!」
「はい!」(吹奏楽部一同)
「お!皆んないい返事ー!」
渡辺先生が盛り上げるようにそう言う
推しのイケメンと同じ空間にいる…
クラスも担当してもらえて、部活もなんて、ここで運を使い果たしたのかもしれない…
「花凛、めっちゃご機嫌じゃん」
「わかる?渡辺先生推しなの」
「あー、花凛面食いだもんね」
「面食いで何が悪い!」
本日数回目のやりとりを同じ3年生のフルートパートの子と交わす
「花凛先輩、渡辺先生推し何ですか?私、目黒先生推しです」
「私は向井先生〜」
「うちは佐久間先生かな〜」
私達に会話に便乗し、推しの先生紹介が始まる
「ちょっともう!推し先生の話したいのはわかるけど、今はパート練習中なんだから!」
「そういう先輩は誰なんですか!?」
「いや、話聞いてた…?花凛も、パートリーダーなんだからしっかりしてよ…」
「それはごめん!でも私も知りたいな〜」
パートリーダーなのに調子に乗りやすいのは申し訳ない
ただ、フルートパートって皆んな仲良いし、ノリがいいからつい…
「も〜、言えばいいんでしょ?私は深澤先生。はい、言ったから練習始めるよ〜」
そう、彼女が言った瞬間…
「あれ?今から?」
「渡辺先生!」
音を立てることなく入ってきた渡辺先生
「も〜、皆んなが喋ってばっかいるから渡辺先生来ちゃったじゃん」
「まぁまぁ、喋りたくなるのもわかるよね。てか、俺らの話してた?」
「そーです!実習生の中で誰推しなのか話してました!ちなみに私は渡辺す!」
「まじ?普通に嬉しいわ」
自ら話に入ってくる渡辺先生
素直に推しと伝えてみたら口元に手を当て、口が緩むのが見えた
「もう、渡辺先生まで乗らないでくださよ…」
「ごめんごめん、深澤先生推しさん」
「ちょっ…!その呼び方やめて下さい!
「深澤先生推し先輩ー!」
「だからやめてよー!」
渡辺先生を含む、多数の笑い声がその場に広がる
なんか、可愛いなぁ
クールそうに見えて、ノリが良くて
おもっきり笑う横顔がめちゃくちゃ綺麗で
「フルートパートって仲良いね〜じゃ、その仲の良い演奏を聞かせてもらってもいいかな?」
「もちろんです!」
皆んながその言葉に反応し、手にフルートを持つ
手に冷んやりと伝わる感触
その温度を、唇に当てようとし…
「あ、せっかくだし、花凛はピッコロにしたら?」
「確かに!そうしよっかな」
「あー、涼川さんピッコロと兼任してるんだ?」
「そうです!」
実は私、元々フルート経験者なんだよね〜
お母さんがヤ◯ハ音楽教室のピアノの先生で、昔から音楽が身の回りにあるのが当たり前で
お父さんは普通のサラリーマンだけど、趣味は歌とギター
私とお姉ちゃんは、一緒に、ヤ◯ハで小さい頃からピアノをやっていて(先生は母さんではない)
お姉ちゃんは、高校受験を機にピアノをやめちゃって、高校では吹奏楽部に入らずしばらく音楽とは離れていたんだけど、大学でバンドに誘われて、今はキーボードをやってる
私がフルートを初めて触ったのは、小学校6年生の時
お母さんが昔使っていたフルートを発見したのだ
どうやら昔、私がお腹にいた時に暇潰しで習っていたらしい
いや、育休中にフルート習う奴がいるかよ!って感じだけど…
私、お腹の中からフルートの音聞いてたってことだよねぇ
まぁ、それもあってなのかわからないが、自分も興味を持ち、お母さんに教えてもらって吹けるようになったというわけだ
それで高校ではフルート担当してるんだけど、どこからか顧問の耳に私がフルート経験者だと入ったらしく、半ば強制的にピッコロ兼任を命じられたのだ
「それでは、今練習している曲、『宝島』です。どうぞ!」
私の合図に皆んなが呼吸を合わせる
🎶〜
「すっげぇ!噂に聞いた通りだわ!」
曲が終わってすぐ、渡辺先生が目をまんまるにして褒めてくれる
「噂?何ですかそれ」
「フルートパートが1番実力者の集まりって、他のパートから聞いた」
「まぁ、否定はできないかもっ」
「そこは否定しろ〜!」
まぁね、事実ではあるかも
私だけでなく、フルートパートは皆んな音楽経験者だし
フルートって毎年人気だから、必然的に実力ある人をとっていくよねって話
「お喋りが多いのかと思ったけど、そんなこともなかったわ」
「いや、そんなこともあります」
「え、何?天才達の集まりってこと?」
「そうかも?」
「そうだな、フルートパートの練習事項に謙遜ってものを入れるべきかな」
「渡辺先生面白い〜!」
こういうときに、パートリーダーとして渡辺先生を助けるべきなんだろうね
でも…
「その場合、渡辺先生に指導をお願いしたいです!」
「お前らなぁ〜?」
そう言いながらも渡辺先生は、迷惑そうな顔をせず、むしろ楽しそうな表情を浮かべる
すると“もぉ〜”と隣で呟くのが聞こえる
いつものことながらも、私がリーダーシップ発揮することもなく、渡辺先生もわりとノリノリのこの状況に半ば呆れつつあるようだ
「あ、やべ。そろそろ次のパート行かないと」
「えぇ〜」
「俺にも予定ってもんがあんの」
「ほら、みんな引き止めない」
「またお喋りしようね!渡辺先生!」
「練習もしろよ?」
じゃあな、と手を振り出て行く姿を皆んなで眺める
「あ〜あ、行っちゃった」
「渡辺先生面白かったね〜」
「もう、殆どお喋りだったじゃない…」
あ〜、渡辺先生カッコよかったなぁ…
カッコいいだけじゃなくて面白いし
それに、なんか可愛いんだよね
「もう!いい加減練習するよ!」
「はーい」
今日は部活でしか話せなかったけど、明日からはクラス担当でもあるし、もっと喋れたらいいなぁ…
「はい!」(吹奏楽部一同)
「お!皆んないい返事ー!」
渡辺先生が盛り上げるようにそう言う
推しのイケメンと同じ空間にいる…
クラスも担当してもらえて、部活もなんて、ここで運を使い果たしたのかもしれない…
「花凛、めっちゃご機嫌じゃん」
「わかる?渡辺先生推しなの」
「あー、花凛面食いだもんね」
「面食いで何が悪い!」
本日数回目のやりとりを同じ3年生のフルートパートの子と交わす
「花凛先輩、渡辺先生推し何ですか?私、目黒先生推しです」
「私は向井先生〜」
「うちは佐久間先生かな〜」
私達に会話に便乗し、推しの先生紹介が始まる
「ちょっともう!推し先生の話したいのはわかるけど、今はパート練習中なんだから!」
「そういう先輩は誰なんですか!?」
「いや、話聞いてた…?花凛も、パートリーダーなんだからしっかりしてよ…」
「それはごめん!でも私も知りたいな〜」
パートリーダーなのに調子に乗りやすいのは申し訳ない
ただ、フルートパートって皆んな仲良いし、ノリがいいからつい…
「も〜、言えばいいんでしょ?私は深澤先生。はい、言ったから練習始めるよ〜」
そう、彼女が言った瞬間…
「あれ?今から?」
「渡辺先生!」
音を立てることなく入ってきた渡辺先生
「も〜、皆んなが喋ってばっかいるから渡辺先生来ちゃったじゃん」
「まぁまぁ、喋りたくなるのもわかるよね。てか、俺らの話してた?」
「そーです!実習生の中で誰推しなのか話してました!ちなみに私は渡辺す!」
「まじ?普通に嬉しいわ」
自ら話に入ってくる渡辺先生
素直に推しと伝えてみたら口元に手を当て、口が緩むのが見えた
「もう、渡辺先生まで乗らないでくださよ…」
「ごめんごめん、深澤先生推しさん」
「ちょっ…!その呼び方やめて下さい!
「深澤先生推し先輩ー!」
「だからやめてよー!」
渡辺先生を含む、多数の笑い声がその場に広がる
なんか、可愛いなぁ
クールそうに見えて、ノリが良くて
おもっきり笑う横顔がめちゃくちゃ綺麗で
「フルートパートって仲良いね〜じゃ、その仲の良い演奏を聞かせてもらってもいいかな?」
「もちろんです!」
皆んながその言葉に反応し、手にフルートを持つ
手に冷んやりと伝わる感触
その温度を、唇に当てようとし…
「あ、せっかくだし、花凛はピッコロにしたら?」
「確かに!そうしよっかな」
「あー、涼川さんピッコロと兼任してるんだ?」
「そうです!」
実は私、元々フルート経験者なんだよね〜
お母さんがヤ◯ハ音楽教室のピアノの先生で、昔から音楽が身の回りにあるのが当たり前で
お父さんは普通のサラリーマンだけど、趣味は歌とギター
私とお姉ちゃんは、一緒に、ヤ◯ハで小さい頃からピアノをやっていて(先生は母さんではない)
お姉ちゃんは、高校受験を機にピアノをやめちゃって、高校では吹奏楽部に入らずしばらく音楽とは離れていたんだけど、大学でバンドに誘われて、今はキーボードをやってる
私がフルートを初めて触ったのは、小学校6年生の時
お母さんが昔使っていたフルートを発見したのだ
どうやら昔、私がお腹にいた時に暇潰しで習っていたらしい
いや、育休中にフルート習う奴がいるかよ!って感じだけど…
私、お腹の中からフルートの音聞いてたってことだよねぇ
まぁ、それもあってなのかわからないが、自分も興味を持ち、お母さんに教えてもらって吹けるようになったというわけだ
それで高校ではフルート担当してるんだけど、どこからか顧問の耳に私がフルート経験者だと入ったらしく、半ば強制的にピッコロ兼任を命じられたのだ
「それでは、今練習している曲、『宝島』です。どうぞ!」
私の合図に皆んなが呼吸を合わせる
🎶〜
「すっげぇ!噂に聞いた通りだわ!」
曲が終わってすぐ、渡辺先生が目をまんまるにして褒めてくれる
「噂?何ですかそれ」
「フルートパートが1番実力者の集まりって、他のパートから聞いた」
「まぁ、否定はできないかもっ」
「そこは否定しろ〜!」
まぁね、事実ではあるかも
私だけでなく、フルートパートは皆んな音楽経験者だし
フルートって毎年人気だから、必然的に実力ある人をとっていくよねって話
「お喋りが多いのかと思ったけど、そんなこともなかったわ」
「いや、そんなこともあります」
「え、何?天才達の集まりってこと?」
「そうかも?」
「そうだな、フルートパートの練習事項に謙遜ってものを入れるべきかな」
「渡辺先生面白い〜!」
こういうときに、パートリーダーとして渡辺先生を助けるべきなんだろうね
でも…
「その場合、渡辺先生に指導をお願いしたいです!」
「お前らなぁ〜?」
そう言いながらも渡辺先生は、迷惑そうな顔をせず、むしろ楽しそうな表情を浮かべる
すると“もぉ〜”と隣で呟くのが聞こえる
いつものことながらも、私がリーダーシップ発揮することもなく、渡辺先生もわりとノリノリのこの状況に半ば呆れつつあるようだ
「あ、やべ。そろそろ次のパート行かないと」
「えぇ〜」
「俺にも予定ってもんがあんの」
「ほら、みんな引き止めない」
「またお喋りしようね!渡辺先生!」
「練習もしろよ?」
じゃあな、と手を振り出て行く姿を皆んなで眺める
「あ〜あ、行っちゃった」
「渡辺先生面白かったね〜」
「もう、殆どお喋りだったじゃない…」
あ〜、渡辺先生カッコよかったなぁ…
カッコいいだけじゃなくて面白いし
それに、なんか可愛いんだよね
「もう!いい加減練習するよ!」
「はーい」
今日は部活でしか話せなかったけど、明日からはクラス担当でもあるし、もっと喋れたらいいなぁ…