3-3の教育実習
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日が差し込み、照らされる室内
チュンチュンっと鳴く小鳥
あ〜あ、朝がきちゃったぁ…
重怠い身体を起こしリビングへ向かう
「仁那、おはよう。熱測りなさい」
「お母さんおはよう。ありがとう、体温計」
受け取った体温計で熱を測る
まぁ、あるわけないんだけど…
昨日適当についた嘘だし
本当に寝込んではいたけど…
「よかった。平熱ね。昨日ずっと寝てたものね」
「うん。心配かけてごめんね」
「いいのよ。さ、早く準備して来なさい」
「はーい」
洗面所に向かい、顔を洗う
スキンケアして、軽くメイクして、ヘアセットして…
ひたすら、無心で
余計なことを考えないように…
「お母さん、食欲ないからご飯いいや」
「そう…病み上がりだものね」
「うん。じゃあ行ってきまーす」
鞄を肩にかけて、ローファー履いて
ドア開けて…
「え?」
「仁那、おはよう」
「おはよー!仁那ちゃん!」
怜と結ちゃん…?
何で?
怜はともかく、結ちゃんと朝一緒に行くことは今までなかったのに…
「仁那、話があるの」
「怜…?」
真面目なトーンで、真剣な表情を私に向ける怜
「仁那ちゃん、嫌なら聞く必要ないと思うよ?」
「結ちゃん…」
いつものようにニッコリ笑いながらも、目の奥に冷たさを感じる結ちゃん
何が起こってるの?
そもそもこの2人が一緒なことが珍しい
それに、2人の間には火花が見えるような気がして…
って、今はそんなこと思ってる暇じゃない
怜からの話って、この間のやつ?
噂に関してかなって思ってたけど…
「結ちゃん、大丈夫だよ」
いつもの結ちゃんのように微笑みを返す
怜が何を話そうとしているかわからないけど
やっぱり、私も怜と話したい
「怜、聞かせて?私も怜と話たかった」
「仁那…、ごめんっ!本当に、ごめんね…!」
怜はそう言いながら、涙を流し始めた
「私ね、仁那に嫉妬してたの。私にとって、仁那は憧れで、大好きな存在だった。なのに、いつの間にかそれが嫉妬になった。ふっか先生のことも。私、ふっか先生のこと、恋愛として好きなんじゃなかった。仁那と仲良くするふっか先生に妬いてた。その上、仁那に酷いこと言って…」
嫉妬……?
憧れで、大好きな存在…
「サイテー…」
ボソッとそう言い放ったのは結ちゃん
「白石さんの言う通りだよ。昨日のことも、今までのことも。私が仁那を傷つけた。仁那を、裏切るような真似をした。でも、だからってここで逃げたくないっ…!」
怜……
確かに、私は傷ついた
裏切られたように思った
でもね…
「怜、私ね、ずっと怜と話したかったの」
「仁那…?」
「あの日から、もう一度怜と話したいって思ってた。深澤先生に近づきすぎてごめんねって。でも本当に先生と生徒という関係でしかないんだよって」
「うん。私も、わかったのに、あんなこと言ってごめん」
互いに謝り合う
よかった、ちゃんと話せて
でも、一つ気になることが…
「怜、本当に深澤先生のこと恋愛として好きじゃないの?」
「うん。恋愛じゃなくて、推し。それに、私には入る隙無さそうだし」
「どういうこと?」
「仁那は知らなくていいよ。それと…」
怜が今は空気を読んで黙ってくれている結ちゃんと向き合う
「白石さん、私を怒ってくれてありがとう。仁那を守ってくれてありがとう」
「え……」
結ちゃんが目を見開く
私にはよくわからないが、この2人の間に何かあったのだろう
今朝2人でここにいるのも未だ何故なのかわかってないし……
「白石さんが、私と仁那を近づけないようにしてたのって仁那を守るためだったんだよね?私がまた、仁那に危害を加え兼ないって…もちろんそんなつもりはなかったけど、仁那の近くに、仁那を思ってくれる人がいてよかったなって思ってる」
うん、本当にそうだよ
結ちゃんが、私と怜を離そうとする理由は何となくわかってたし、それが結ちゃんの思いやりってことも気づいてたよ
「……私は、仁那ちゃんを守れてない。噂のことも、昨日のことも、私はただ、仁那ちゃんのそばにいただけ。ただ、それだけだよ」
違う……
違うよ?結ちゃん
「そばにいるだけっていうのが、私にとっては支えだったよ。結ちゃんは、私を守ってくれてた…!」
「仁那ちゃん…」
「白石さん、私が言える立場じゃないけど、本当にありがとう」
私も、怜も、結ちゃんに感謝してるんだよ
だから、自分を責めないで…
「梅田さん、私こそごめん。仁那ちゃんを守ろうとするあまり、勝手に梅田さんが仁那ちゃんに危害を加えるんじゃないかと思ってた……ちゃんと、話を聞いとけばよかったね…」
「ううん。白石さんにそう思われても仕方ないことを仁那にしたし、白石さんの行動は合ってたと思う」
「そうなのかな…でも、梅田さんのことを決めつけてたし…」
……なんか、平行線?
しかも、2人とも私のことを考えてのことでしょ?
「これって結局私が悪いんじゃ…」
「「そんなことない」」
…なんか、本当にこの2人仲良しになってるよね
数分前までは火花が見えてたのに…
こんなことある?
「でも確かに、誰が悪いってわけじゃないのかもね。仁那をハブったことに関しては私が悪いけど…」
「そーだね。私も梅田さんも仁那ちゃんを思っての行動だったし、仁那ちゃんに関しては本当に何もしてないもん…」
何もしてない……わけではないけど
ここでそこを突っ込んだら、永遠に平行線な気がする
せっかく終着しようとしてるのにね
だからさ…
「じゃあさ、もう全部パーにしよ?」
「そうだね」
「うん」
2人も納得し、笑顔が戻る
「ていうかさ、結って呼んでいい?」
「私も思った。白石さん、梅田さんってよそよそし過ぎない?」
「あ、私のことも、呼び捨てがいい」
実は私も思ってた
まぁ、普段はあんまり関わりないから仕方ないけど…
「じゃあ、仁那!怜!」
「いいじゃん!結!」
「怜と結、仲良くなるの一瞬すぎ!」
怜と結と喋っていたら、朝思っていたことなんてすっかりどっかにいってしまった
それに、久しぶりの怜との登校
和解して、結とも仲良くなった怜
全てが解決したわけではないけど、ここ最近で、1番清々しい朝だと感じたー
チュンチュンっと鳴く小鳥
あ〜あ、朝がきちゃったぁ…
重怠い身体を起こしリビングへ向かう
「仁那、おはよう。熱測りなさい」
「お母さんおはよう。ありがとう、体温計」
受け取った体温計で熱を測る
まぁ、あるわけないんだけど…
昨日適当についた嘘だし
本当に寝込んではいたけど…
「よかった。平熱ね。昨日ずっと寝てたものね」
「うん。心配かけてごめんね」
「いいのよ。さ、早く準備して来なさい」
「はーい」
洗面所に向かい、顔を洗う
スキンケアして、軽くメイクして、ヘアセットして…
ひたすら、無心で
余計なことを考えないように…
「お母さん、食欲ないからご飯いいや」
「そう…病み上がりだものね」
「うん。じゃあ行ってきまーす」
鞄を肩にかけて、ローファー履いて
ドア開けて…
「え?」
「仁那、おはよう」
「おはよー!仁那ちゃん!」
怜と結ちゃん…?
何で?
怜はともかく、結ちゃんと朝一緒に行くことは今までなかったのに…
「仁那、話があるの」
「怜…?」
真面目なトーンで、真剣な表情を私に向ける怜
「仁那ちゃん、嫌なら聞く必要ないと思うよ?」
「結ちゃん…」
いつものようにニッコリ笑いながらも、目の奥に冷たさを感じる結ちゃん
何が起こってるの?
そもそもこの2人が一緒なことが珍しい
それに、2人の間には火花が見えるような気がして…
って、今はそんなこと思ってる暇じゃない
怜からの話って、この間のやつ?
噂に関してかなって思ってたけど…
「結ちゃん、大丈夫だよ」
いつもの結ちゃんのように微笑みを返す
怜が何を話そうとしているかわからないけど
やっぱり、私も怜と話したい
「怜、聞かせて?私も怜と話たかった」
「仁那…、ごめんっ!本当に、ごめんね…!」
怜はそう言いながら、涙を流し始めた
「私ね、仁那に嫉妬してたの。私にとって、仁那は憧れで、大好きな存在だった。なのに、いつの間にかそれが嫉妬になった。ふっか先生のことも。私、ふっか先生のこと、恋愛として好きなんじゃなかった。仁那と仲良くするふっか先生に妬いてた。その上、仁那に酷いこと言って…」
嫉妬……?
憧れで、大好きな存在…
「サイテー…」
ボソッとそう言い放ったのは結ちゃん
「白石さんの言う通りだよ。昨日のことも、今までのことも。私が仁那を傷つけた。仁那を、裏切るような真似をした。でも、だからってここで逃げたくないっ…!」
怜……
確かに、私は傷ついた
裏切られたように思った
でもね…
「怜、私ね、ずっと怜と話したかったの」
「仁那…?」
「あの日から、もう一度怜と話したいって思ってた。深澤先生に近づきすぎてごめんねって。でも本当に先生と生徒という関係でしかないんだよって」
「うん。私も、わかったのに、あんなこと言ってごめん」
互いに謝り合う
よかった、ちゃんと話せて
でも、一つ気になることが…
「怜、本当に深澤先生のこと恋愛として好きじゃないの?」
「うん。恋愛じゃなくて、推し。それに、私には入る隙無さそうだし」
「どういうこと?」
「仁那は知らなくていいよ。それと…」
怜が今は空気を読んで黙ってくれている結ちゃんと向き合う
「白石さん、私を怒ってくれてありがとう。仁那を守ってくれてありがとう」
「え……」
結ちゃんが目を見開く
私にはよくわからないが、この2人の間に何かあったのだろう
今朝2人でここにいるのも未だ何故なのかわかってないし……
「白石さんが、私と仁那を近づけないようにしてたのって仁那を守るためだったんだよね?私がまた、仁那に危害を加え兼ないって…もちろんそんなつもりはなかったけど、仁那の近くに、仁那を思ってくれる人がいてよかったなって思ってる」
うん、本当にそうだよ
結ちゃんが、私と怜を離そうとする理由は何となくわかってたし、それが結ちゃんの思いやりってことも気づいてたよ
「……私は、仁那ちゃんを守れてない。噂のことも、昨日のことも、私はただ、仁那ちゃんのそばにいただけ。ただ、それだけだよ」
違う……
違うよ?結ちゃん
「そばにいるだけっていうのが、私にとっては支えだったよ。結ちゃんは、私を守ってくれてた…!」
「仁那ちゃん…」
「白石さん、私が言える立場じゃないけど、本当にありがとう」
私も、怜も、結ちゃんに感謝してるんだよ
だから、自分を責めないで…
「梅田さん、私こそごめん。仁那ちゃんを守ろうとするあまり、勝手に梅田さんが仁那ちゃんに危害を加えるんじゃないかと思ってた……ちゃんと、話を聞いとけばよかったね…」
「ううん。白石さんにそう思われても仕方ないことを仁那にしたし、白石さんの行動は合ってたと思う」
「そうなのかな…でも、梅田さんのことを決めつけてたし…」
……なんか、平行線?
しかも、2人とも私のことを考えてのことでしょ?
「これって結局私が悪いんじゃ…」
「「そんなことない」」
…なんか、本当にこの2人仲良しになってるよね
数分前までは火花が見えてたのに…
こんなことある?
「でも確かに、誰が悪いってわけじゃないのかもね。仁那をハブったことに関しては私が悪いけど…」
「そーだね。私も梅田さんも仁那ちゃんを思っての行動だったし、仁那ちゃんに関しては本当に何もしてないもん…」
何もしてない……わけではないけど
ここでそこを突っ込んだら、永遠に平行線な気がする
せっかく終着しようとしてるのにね
だからさ…
「じゃあさ、もう全部パーにしよ?」
「そうだね」
「うん」
2人も納得し、笑顔が戻る
「ていうかさ、結って呼んでいい?」
「私も思った。白石さん、梅田さんってよそよそし過ぎない?」
「あ、私のことも、呼び捨てがいい」
実は私も思ってた
まぁ、普段はあんまり関わりないから仕方ないけど…
「じゃあ、仁那!怜!」
「いいじゃん!結!」
「怜と結、仲良くなるの一瞬すぎ!」
怜と結と喋っていたら、朝思っていたことなんてすっかりどっかにいってしまった
それに、久しぶりの怜との登校
和解して、結とも仲良くなった怜
全てが解決したわけではないけど、ここ最近で、1番清々しい朝だと感じたー