3-3の教育実習
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「ふっか!!」
「照!いた?」
「いや……」
校内、校外、女の先生に手伝ってもらってトイレの中まで
照や、他の実習メンバーと探し回ったけど…
「どこいんだよ…!」
ダンっ...!と近くの壁に拳を打ちつける
いってぇ…
「ふっか、落ち着け」
照に宥められる
落ち着けるわけ、ねぇよ
大事な生徒が、大事な部員が、何処にいるかわからない状態で…
「ふっかさん!」
「ふっかー」
「深澤辰哉ー!」
バタバタと走ってくる目黒、翔太、そして瑠璃川さん
「涼川とさっき会って、電話かけてもらっただけど出なかった」
「マジか…」
音信不通ともなると、本格的にやばい
「ねぇ、コレ大事になってるんじゃないの?実習生以外の先生何してんの!」
瑠璃川さんの言うことは最もだ
ただ…
「梅田ってやつが、家に向かってる。そこにいなかったら職員の先生達も動いてくれるようになってる」
「なんで?もう皆んな動けば良いじゃん!」
「青海が大事にしたくないかもだろ…!」
「それは…」
俺だって、今すぐに総出で探して欲しいよ
でも、伊達にこの2週間、青海を見て来たわけじゃない
もちろん、情報は現段階で、全ての先生が把握している
だけど、青海が今、どこにいるかわからない状態で総出は…
「瑠璃川、落ち着け」
「…うっさい」
目黒が瑠璃川を落ち着かせる
重苦しい空気
酸素が薄い気がする
もう頼みは、梅田の連絡のみ
どうか、家にいてくれ…!
📱ブーブーっ
📱ブーブーっ
「梅田っ!」
『ふっか先生……』
着信音が鳴り、すぐさま出る
スピーカーにし、皆んなが俺の周りに集まり、梅田の声をまつ
しかし、それは…
力が抜けているような声だった
空気が張り詰め、皆んなが息を潜める
青海が無事なら、もう何でも良い…!
『仁那、家にいました』
「本当か…!?マジで?青海は無事なんだな!?」
「青海さん…よかった…」
「マジ焦った〜」
「仁那…!」
「心臓に悪い…」
俺に続き、照、翔太、瑠璃川、目黒が声を発する
家にいてくれてよかった…
『でも…』
電話口の声が震える
「どうした?」
嫌な予感がする
『仁那とは、直接会えてないんです。家に行ったら、おばさんと白石さんがいて…』
「白石…?」
何で、白石が?
青海を心配して?
確かにありえるけど…
『おばさんは、仁那は体調崩してるって、本当かはわかんないけど…』
「そういえば、確かに、体育の時も体調悪いって白石さんが言ってた…てっきり、俺らから離すためかと思ってたけど…」
体調不良…
本当か否かはわからないが、実際よくズル休みとかで使われる手段だしな…
「昼休み水ぶっかけられてたんだろ?それじゃね?」
そうなんだよなぁ…
佐久間はすぐ着替えさせたし大丈夫!って言ってたけど…
「はぁ?水ぶっかけられたぁ?昭和かよ!脳みそ腐ってんの?」
「瑠璃川、口が悪い」
『瑠璃川さん……何で?』
瑠璃川のキレかかった声と目黒の咎めに反応する梅田
恐らくいることに気づいてなかったのだろう
「梅田さん?だっけ。私、麗美と仲良くて。それで仁那とも知りあーい」
『仁那、やっぱり人脈広すぎ……』
それは俺も思う
瑠璃川とも知り合いってこと知ったの、ついさっきだけど、学年も違う上に、問題児とも仲良くなれるってすげぇよ…
「てかさぁ、なんか、噂?あんじゃん。それも麗美から知ったんだけど〜あんたが原因じゃないの?」
『はぁ?てか、先輩に向かって口の聞き方…!』
携帯を隔てて始まる喧嘩
ちょっと待ってよ?
なんでこうなる……
「梅田さん、ごめん。俺のコイツの教育不足です。あとでしっかり言い聞かせます」
「うっせぇ、めぐれん」
「マジでお前いい加減にしろ」
首根っこを掴まれ強制退場する瑠璃川
『でも…あながち間違いじゃないです』
「梅田?」
『白石さんにも似たようなこと言われて…裏切った癖に、友達面すんなって…』
白石が…?
「こっわ白石さん。そんなこと言うんだ」
「ね。俺も意外」
翔太と照が顔を見合わせて言う
確かに、意外だ
白石の梅田を警戒する気持ちもわからなくもない
友達思いのいい奴だよ
でも…
『的確なところつかれたなって思ったんです。言ってることは正しいし、私は仁那を傷つけた。でも、ここで逃げたくない』
「梅田……」
『私、明日の朝、もう一回仁那の家に行きます。例え、白石さんがいたとしても、今度こそ、ちゃんと話す。そして、仁那を守る』
やっぱり、すげぇよ梅田は…
ちょっと道を踏み外しちゃっただけ
俺は元の道に戻すのに誘導しただけで、きちんと軌道修正したのは梅田自身
「わかった。頼むわ梅田」
「無理はしないでね」
『はい』
俺も、梅田に頼ってばっかにはいられねぇわ
「照、俺らも青海を見張るぞ」
「わかってるよ。ホンット青海さんのこと大好きだね」
「はぁ!?そんなんじゃねーよ!」
そんなんじゃない、はず
生徒として心配、なはず
そう自分に言い聞かせる
開きかけている、心の扉を無理やり押し締めるように…
「照!いた?」
「いや……」
校内、校外、女の先生に手伝ってもらってトイレの中まで
照や、他の実習メンバーと探し回ったけど…
「どこいんだよ…!」
ダンっ...!と近くの壁に拳を打ちつける
いってぇ…
「ふっか、落ち着け」
照に宥められる
落ち着けるわけ、ねぇよ
大事な生徒が、大事な部員が、何処にいるかわからない状態で…
「ふっかさん!」
「ふっかー」
「深澤辰哉ー!」
バタバタと走ってくる目黒、翔太、そして瑠璃川さん
「涼川とさっき会って、電話かけてもらっただけど出なかった」
「マジか…」
音信不通ともなると、本格的にやばい
「ねぇ、コレ大事になってるんじゃないの?実習生以外の先生何してんの!」
瑠璃川さんの言うことは最もだ
ただ…
「梅田ってやつが、家に向かってる。そこにいなかったら職員の先生達も動いてくれるようになってる」
「なんで?もう皆んな動けば良いじゃん!」
「青海が大事にしたくないかもだろ…!」
「それは…」
俺だって、今すぐに総出で探して欲しいよ
でも、伊達にこの2週間、青海を見て来たわけじゃない
もちろん、情報は現段階で、全ての先生が把握している
だけど、青海が今、どこにいるかわからない状態で総出は…
「瑠璃川、落ち着け」
「…うっさい」
目黒が瑠璃川を落ち着かせる
重苦しい空気
酸素が薄い気がする
もう頼みは、梅田の連絡のみ
どうか、家にいてくれ…!
📱ブーブーっ
📱ブーブーっ
「梅田っ!」
『ふっか先生……』
着信音が鳴り、すぐさま出る
スピーカーにし、皆んなが俺の周りに集まり、梅田の声をまつ
しかし、それは…
力が抜けているような声だった
空気が張り詰め、皆んなが息を潜める
青海が無事なら、もう何でも良い…!
『仁那、家にいました』
「本当か…!?マジで?青海は無事なんだな!?」
「青海さん…よかった…」
「マジ焦った〜」
「仁那…!」
「心臓に悪い…」
俺に続き、照、翔太、瑠璃川、目黒が声を発する
家にいてくれてよかった…
『でも…』
電話口の声が震える
「どうした?」
嫌な予感がする
『仁那とは、直接会えてないんです。家に行ったら、おばさんと白石さんがいて…』
「白石…?」
何で、白石が?
青海を心配して?
確かにありえるけど…
『おばさんは、仁那は体調崩してるって、本当かはわかんないけど…』
「そういえば、確かに、体育の時も体調悪いって白石さんが言ってた…てっきり、俺らから離すためかと思ってたけど…」
体調不良…
本当か否かはわからないが、実際よくズル休みとかで使われる手段だしな…
「昼休み水ぶっかけられてたんだろ?それじゃね?」
そうなんだよなぁ…
佐久間はすぐ着替えさせたし大丈夫!って言ってたけど…
「はぁ?水ぶっかけられたぁ?昭和かよ!脳みそ腐ってんの?」
「瑠璃川、口が悪い」
『瑠璃川さん……何で?』
瑠璃川のキレかかった声と目黒の咎めに反応する梅田
恐らくいることに気づいてなかったのだろう
「梅田さん?だっけ。私、麗美と仲良くて。それで仁那とも知りあーい」
『仁那、やっぱり人脈広すぎ……』
それは俺も思う
瑠璃川とも知り合いってこと知ったの、ついさっきだけど、学年も違う上に、問題児とも仲良くなれるってすげぇよ…
「てかさぁ、なんか、噂?あんじゃん。それも麗美から知ったんだけど〜あんたが原因じゃないの?」
『はぁ?てか、先輩に向かって口の聞き方…!』
携帯を隔てて始まる喧嘩
ちょっと待ってよ?
なんでこうなる……
「梅田さん、ごめん。俺のコイツの教育不足です。あとでしっかり言い聞かせます」
「うっせぇ、めぐれん」
「マジでお前いい加減にしろ」
首根っこを掴まれ強制退場する瑠璃川
『でも…あながち間違いじゃないです』
「梅田?」
『白石さんにも似たようなこと言われて…裏切った癖に、友達面すんなって…』
白石が…?
「こっわ白石さん。そんなこと言うんだ」
「ね。俺も意外」
翔太と照が顔を見合わせて言う
確かに、意外だ
白石の梅田を警戒する気持ちもわからなくもない
友達思いのいい奴だよ
でも…
『的確なところつかれたなって思ったんです。言ってることは正しいし、私は仁那を傷つけた。でも、ここで逃げたくない』
「梅田……」
『私、明日の朝、もう一回仁那の家に行きます。例え、白石さんがいたとしても、今度こそ、ちゃんと話す。そして、仁那を守る』
やっぱり、すげぇよ梅田は…
ちょっと道を踏み外しちゃっただけ
俺は元の道に戻すのに誘導しただけで、きちんと軌道修正したのは梅田自身
「わかった。頼むわ梅田」
「無理はしないでね」
『はい』
俺も、梅田に頼ってばっかにはいられねぇわ
「照、俺らも青海を見張るぞ」
「わかってるよ。ホンット青海さんのこと大好きだね」
「はぁ!?そんなんじゃねーよ!」
そんなんじゃない、はず
生徒として心配、なはず
そう自分に言い聞かせる
開きかけている、心の扉を無理やり押し締めるように…