3-3の教育実習
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「仁那ちゃ〜ん!」
「結ちゃん?どうしたの?」
小さい顔に、クリっとした大きい目
透明感のある白い肌に黒髪ボブが映える
華奢な身体つきで第一印象はお人形さん
そんなお人形さんは喋って見ると意外にも人間すぎた
普段の会話では絶妙なワードセンスで笑いを惹き、時々口が悪くなることも
本人曰く、仲良い人にだけ口が悪くなるらしい
何だそれ、仁那私のこと好きすぎじゃん
だけど、そんな彼女は人の輪が広く、他の人との親交も深い
例えば神崎麗美
中学が一緒だったらしく、意外と気が合うんだとか
それを聞いた時は、ふ〜ん、と流した
だけど、どこか気に食わない
仁那が人と関わることが好きなのは知っているし、別に悪いことだとは思っていない
誰とでも話せて、可愛くて、もちろんモッテモテ
まさに私にとって憧れだった
だけど…
「何アレ、自分友達多いですアピール?」
「それな〜。私達にハブられても問題ないですって顔しちゃって」
「男子も見る目ないよね」
いつからだろう、こんな気持ちになったのは
かつての“憧れ”はいつしか“嫉妬”へ変わり
いつしか“憎しみ”に変わってしまった
狡いんだよ
いつもいつも
友達はいっぱいいて、容姿も整っていて
たくさんの男子を虜にして、深澤先生にまで…
「梅田達、そこ邪魔」
「あー、ごめん」
サッとどいて通り過ぎていく男子クラスメイト
そう、彼もだ
彼も、かつて仁那のことが好きで…
「皆んなに愛想振り撒いて、まさに八方美人?」
「深澤先生も引っ掛からなくちゃいいけどね〜」
悪くいえば、天然男たらし
よくいえば誰とでも仲良くできる
言葉なんて紙一重であって、1つの言葉にはたくさんの意味がある
私が今までそこに隠してた意味なんて、仁那はきっと考えてもいなかったでしょ?
“憧れ”と“憎しみ”は紙一重
私は、仁那に“憧れる”と同時に
ずっと、“憎んで”いた
「純粋そうな顔しちゃって、本当は色んな人に手出してる癖に」
“ありのままの姿で、多くの人から好かれる仁那が羨ましい”
そんな私の本音は、誰にも気づいてもらえない中、私は仁那のいない生活を始めようとしていたー