3-3の教育実習
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「青海、今日も頑張るね〜」
昼間よりスーツを着崩して、気怠げそうに入ってくる深澤先生
「大会前なので。それより無駄に毎日来るんだったらちゃんと私の朗読聴いてください」
「いやぁ、つい寝ちゃうんだよね〜子守唄的な?」
「人の朗読を勝手に子守唄にしないでください」
毎日毎日来る割にはいつも気づいたら寝ているのだ
最初は毎日付き合ってもらっちゃって悪いなとか思っていたけれど…
本当に何しに来ているんだろう
私に抑揚がないのかも、と思ったこともあったが、この間、本顧問に見てもらったところ、抑揚はバッチリと言ってもらえてた
と、いうことは本格的に何しに来ているのかわからない
「深澤先生、寝るんだったら他行ってください」
「えぇ〜、ココ居心地いいんだもん〜」
「私は良くありません」
何より、最近の怜見ていると申し訳なく思ってくる
怜が本当に深澤先生のことを、恋愛対象としてみているならの話だけど
今日の夜、聞いてみようかな
どうせ今日もグル通あるんだろうし…
「ん〜、青海甘い匂いする」
すんすん、と犬のように鼻を嗅ぎたてて近いてくる
「犬ですか?」
「わん!」
イタイって…
「ちょ、そんな顔すんなよ〜」
「元々こんな顔です」
「違うでしょ〜?青海は普段もぉっとかぁいいじゃん」
「は?」
可愛い?
んなわけないじゃん
ていうか逆に、何でこの人こんなに甘い顔してるの?
「先生、コンタクトの度数合ってます?」
「合ってるわ!!」
「じゃあ、脳…?」
「正常だわ!」
素直に受け取ればいいのに〜、なんて呟くが、私が受け取れるわけない
「そういうのは、近寄ってくる女の子達に言ってあげて下さい」
「言ってるよ〜今日もかぁいいね、って…睨まないで!?」
そうだ、聞いたことあったわ
深澤先生ってすぐそういうこと言っちゃう人なんだな
とんだ女たらしだ
「何?嫉妬?」
「本当に一回、目と脳見てもらってきたらどうですか?」
「青海ぐらいだよ、そんなこと言ってくるの…」
はぁ〜、とあからさまに肩を下ろす
え、何?私が悪いの?
でもさ、仲良い友達が、恋愛感情いだいてるかもしれない人がそんな人じゃ、私が睨むのも仕方ないだろう
「青海って俺と2人の時だけ冷たくない?」
「気づいてましたか。私も無意識なんですけどね」
「何それ傷つく。辰哉くん泣いちゃう」
「辰哉くん…?」
辰哉くん、ってどちら様ですか?
もしかして…
「…俺の名前ね」
「あ、そんな名前だったんだ!」
「俺最初に自己紹介で言ってるよ?」
あ〜、そういえばそういう名前だったかも?
みんな“ふっか”って、苗字の方文字ってるもんね
「ね、呼んで見てよ」
「はい?」
「辰哉って」
はい?
「何でですか。いやですよ」
「そんなはっきり言わなくてもいいじゃないの。冷たい仁那ちゃんに言われてみたらどんなんだろうな〜って思っただけよ」
「冷たくてすみませんね」
よくわからない説明を受けて、何故か自分も名前を呼ばれる
何なんだこの人…
「はい!リピートアフターミー、た!つ!や!」
「…たつや」
「…なるほど」
うんうん、と腕を組み頷いている
「何がですか」
「いやぁ、生徒に呼ばれたの初めてだから」
「言わせたの間違いでしょう」
「つっめたいな〜」
「私もう練習始めますんで」
深澤先生はなんか言ってたけど、そこからはもう自分の世界に入り、練習に取り組む
そろそろ帰ろうかなと思って片付けようとすると…
「ん?あぁ、青海おはよぉ」
「また…」
相変わらずな深澤先生に呆れ、怜に対しての多少の罪悪感を抱きつつも、この時間が嫌だとは思わなかった
「もう帰りますよ」
「今日もお疲れ様〜青海」
「先生は今日もよく寝ていましたね」
そんな会話をしながら部室を出ていく
この時はまだ、私は何も気づいていなかった…
昼間よりスーツを着崩して、気怠げそうに入ってくる深澤先生
「大会前なので。それより無駄に毎日来るんだったらちゃんと私の朗読聴いてください」
「いやぁ、つい寝ちゃうんだよね〜子守唄的な?」
「人の朗読を勝手に子守唄にしないでください」
毎日毎日来る割にはいつも気づいたら寝ているのだ
最初は毎日付き合ってもらっちゃって悪いなとか思っていたけれど…
本当に何しに来ているんだろう
私に抑揚がないのかも、と思ったこともあったが、この間、本顧問に見てもらったところ、抑揚はバッチリと言ってもらえてた
と、いうことは本格的に何しに来ているのかわからない
「深澤先生、寝るんだったら他行ってください」
「えぇ〜、ココ居心地いいんだもん〜」
「私は良くありません」
何より、最近の怜見ていると申し訳なく思ってくる
怜が本当に深澤先生のことを、恋愛対象としてみているならの話だけど
今日の夜、聞いてみようかな
どうせ今日もグル通あるんだろうし…
「ん〜、青海甘い匂いする」
すんすん、と犬のように鼻を嗅ぎたてて近いてくる
「犬ですか?」
「わん!」
イタイって…
「ちょ、そんな顔すんなよ〜」
「元々こんな顔です」
「違うでしょ〜?青海は普段もぉっとかぁいいじゃん」
「は?」
可愛い?
んなわけないじゃん
ていうか逆に、何でこの人こんなに甘い顔してるの?
「先生、コンタクトの度数合ってます?」
「合ってるわ!!」
「じゃあ、脳…?」
「正常だわ!」
素直に受け取ればいいのに〜、なんて呟くが、私が受け取れるわけない
「そういうのは、近寄ってくる女の子達に言ってあげて下さい」
「言ってるよ〜今日もかぁいいね、って…睨まないで!?」
そうだ、聞いたことあったわ
深澤先生ってすぐそういうこと言っちゃう人なんだな
とんだ女たらしだ
「何?嫉妬?」
「本当に一回、目と脳見てもらってきたらどうですか?」
「青海ぐらいだよ、そんなこと言ってくるの…」
はぁ〜、とあからさまに肩を下ろす
え、何?私が悪いの?
でもさ、仲良い友達が、恋愛感情いだいてるかもしれない人がそんな人じゃ、私が睨むのも仕方ないだろう
「青海って俺と2人の時だけ冷たくない?」
「気づいてましたか。私も無意識なんですけどね」
「何それ傷つく。辰哉くん泣いちゃう」
「辰哉くん…?」
辰哉くん、ってどちら様ですか?
もしかして…
「…俺の名前ね」
「あ、そんな名前だったんだ!」
「俺最初に自己紹介で言ってるよ?」
あ〜、そういえばそういう名前だったかも?
みんな“ふっか”って、苗字の方文字ってるもんね
「ね、呼んで見てよ」
「はい?」
「辰哉って」
はい?
「何でですか。いやですよ」
「そんなはっきり言わなくてもいいじゃないの。冷たい仁那ちゃんに言われてみたらどんなんだろうな〜って思っただけよ」
「冷たくてすみませんね」
よくわからない説明を受けて、何故か自分も名前を呼ばれる
何なんだこの人…
「はい!リピートアフターミー、た!つ!や!」
「…たつや」
「…なるほど」
うんうん、と腕を組み頷いている
「何がですか」
「いやぁ、生徒に呼ばれたの初めてだから」
「言わせたの間違いでしょう」
「つっめたいな〜」
「私もう練習始めますんで」
深澤先生はなんか言ってたけど、そこからはもう自分の世界に入り、練習に取り組む
そろそろ帰ろうかなと思って片付けようとすると…
「ん?あぁ、青海おはよぉ」
「また…」
相変わらずな深澤先生に呆れ、怜に対しての多少の罪悪感を抱きつつも、この時間が嫌だとは思わなかった
「もう帰りますよ」
「今日もお疲れ様〜青海」
「先生は今日もよく寝ていましたね」
そんな会話をしながら部室を出ていく
この時はまだ、私は何も気づいていなかった…