竜虎相搏
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「お、あった、あった」
医務室に忍び込み、無事、⽬的物を⼊⼿する
よっし、見つからないうちにさっさと逃げよう
そう思った時だった
パタ、パタ、パタ…
「!?」
誰かが近づいてくる足音が聞こえる
やばい、多分先⽣…
咄嗟に近くにあったカーテンに⾝を潜める
来るな、来るな…と願いながら...
しかし、その願いは叶わなかった
医務室のドアが開くのがわかる
やばい、⼊学早々死んだ…
そう思ったときだった
…待って?
ドアの開く⾳、しなかったよね…?
私は⽿が良いから、開く⾳が聞こえなくても
入ってきたかどうかわかる
だからだろうか
あれ...?
もしかして、今⼊って来た⼈って…
こっそり覗き込むようにカーテンから顔を出
す
すると、そこには…
「え!?」
「あっ…!」
ヤベ、バレた
って、それより...
「同期…?」
思わず声が漏れる
すると彼は苦笑いをしながらこっちを向いた
「えっと…、このことはお互い内緒にしよ
う?どこかで先⽣を⽿にでも⼊ったらまずい
し…」
そんな提案を彼からされる
「そうですね…!2⼈だけの秘密ってこと
で!」
よかった、先⽣じゃなくて
ホッとして彼の顔をチラッと⾒てみると彼も
私と同じくホッとしたように⾒えた
「そういえば、君はどうしてここに…?」
⾝⻑が低い私に合わせるように少し屈んで話
しかけてくる
「幼馴染が怪我をしてるとこをたまたま⾒つ
けちゃって…」
この⼈、⽬線合わして話してくれるなんて優
しいなー、と思いながらそう答えた
「へぇ、俺も同じだよ!幼馴染が売られた喧
嘩を買ったみたくてね…」
「まさかの同じじゃん!てか、もしかして
…」
そこで勘の良い私は1つの可能性を思い浮か
べる
「ん?」
不思議そうに彼が覗き込んでくる
「いやー、もしかしたらなんですけど、私の
幼馴染とあなたの幼馴染でケンカしたんじゃ
…って思って…」
と、⾔いつつも、いや、⾼確率でそうだろう
な、っと思った
「あー、それはあり得るね。俺の幼馴染も⾊
んな⼈とのいざこざが絶えないから...」
それを聞いて確信する
「多分、いや、絶対そうですよ...私の幼馴
染、喧嘩っ早いので…しかも警察が嫌いで最
近は特に…」
そう⾔いながらはぁ、とため息をつく
「⼤変ダネ…」
「いえ、貴⽅こそ…」
2⼈揃ってはぁ…とため息をつく
「俺の幼馴染はね、降⾕零って⾔うんだ。総
合成績1位の…」
え…?総合成績1位の降⾕零??
「あの、⼊学式になんか、誓いの⾔葉みたい
なの読んでた⼈!?」
「そうだね」
確か、⾦髪で、それに反して、正義感を持っ
ているような⼈に⾒えたけど…
「彼の髪は地⽑なんだ。ハーフでね…」
「へぇ…、そんな⼈がケンカするとは思えな
い…」
いかにも売らた喧嘩は流してそうだけど…
「ゼロは正義感強いからな…多分君の幼馴染
はそれが気に⾷わないかったんじゃ無いかな
…?」
あー、多分そうだろうねぇ...
「多分そうですね…なんか、申し訳ないです
…」
我が幼馴染よ、喧嘩するのは勝⼿だが相⼿は
選んでくれ...
主席に喧嘩売ったからあんなボロボロだったのか...
「いや、君は関係ないよ!元々の本⼈達の性
格上の問題だね…」
でも、あのプロボクサーの息⼦の陣平をボロ
ボロにするって…流⽯主席…
「そういえばキミ、名前は?」
「そういえば教えてなかったですね…
紺野凛海です。さっきから話している幼馴染
は松⽥陣平。あともう1⼈、萩原研⼆ってい
う幼馴染がいます!」
私の名前と、ついでに幼馴染の名前も答える
「俺は諸伏景光。さっきも⾔ったけど俺の幼馴染は、降⾕零。僕はゼロって呼んでるん
だ」
へー、ゼロ、かぁ…
レイ=0=ゼロってことか
「ていうか、その膝⼤丈夫?」
そう、指を刺されたところは先ほど私が作っ
てしまった痛々しい膝の傷
「⼤丈夫!ここまでも歩いてこれたし…」
陣平の怪我なんかと⽐べたら...と⾔いかけようとすると、その前に諸伏君に遮ぎられる
「でも、楽ではなかったでしょ?...手当てし
てあげるからそこ、座って?」
「え…?いや、⼤丈、、、」
「ホラホラ、早くしないと先⽣、きちゃうか
もでしょ?」
そう⾔われながら強制的に近くにあった椅⼦
に座らされる
「遠慮はいいから。俺達、同期でしょ?」
"すぐ終わるから"
そう⾔い着々と私の傷の⼿当てをしていく諸
伏さん
「…慣れてますね」
「それはキミもじゃない?」
まぁ、陣平の怪我、毎回ではないけど、気づ
く限りはやってはいる
そう考えると他の⼈に⽐べると慣れているか
もしれない
「はい、終わり」
⾔葉の通り手当てはすぐに終わった
「ありがとうございます!」
「いえいえ…じゃあそろそろ戻ろうか...」
その⾔葉を合図に⼀緒に⽴ち上がる
「そういえば、部屋、どこ?どこの教場?」
「へやは710で、教場は⿁塚教場です。諸伏
さんは?」
そう聞く諸伏君は⼀瞬ポカン、とした後、突
然笑い出した
え?なんかおかしなこといったかな…?
「マジか…w隣だよ、部屋。班も⼀緒」
その⾔葉を聞いて思わず声を出して驚いてし
まう
「うっそ!?こんな偶然、ある...?」
「本当だね。世界は狭いなぁ…」
そう⾔いながらまた来た道を引き返し始める
私達
「じゃあ、これじゃあ、これからもよろしくだね」
「そうだね。なんでも頼ってね」
「こっちこそ」
その後も、何気ない話をしながら部屋に向か
い…
「おっせぇよ!!どこほっつき歩いてたんだ
!!」
陣平に怒られたのであった
医務室に忍び込み、無事、⽬的物を⼊⼿する
よっし、見つからないうちにさっさと逃げよう
そう思った時だった
パタ、パタ、パタ…
「!?」
誰かが近づいてくる足音が聞こえる
やばい、多分先⽣…
咄嗟に近くにあったカーテンに⾝を潜める
来るな、来るな…と願いながら...
しかし、その願いは叶わなかった
医務室のドアが開くのがわかる
やばい、⼊学早々死んだ…
そう思ったときだった
…待って?
ドアの開く⾳、しなかったよね…?
私は⽿が良いから、開く⾳が聞こえなくても
入ってきたかどうかわかる
だからだろうか
あれ...?
もしかして、今⼊って来た⼈って…
こっそり覗き込むようにカーテンから顔を出
す
すると、そこには…
「え!?」
「あっ…!」
ヤベ、バレた
って、それより...
「同期…?」
思わず声が漏れる
すると彼は苦笑いをしながらこっちを向いた
「えっと…、このことはお互い内緒にしよ
う?どこかで先⽣を⽿にでも⼊ったらまずい
し…」
そんな提案を彼からされる
「そうですね…!2⼈だけの秘密ってこと
で!」
よかった、先⽣じゃなくて
ホッとして彼の顔をチラッと⾒てみると彼も
私と同じくホッとしたように⾒えた
「そういえば、君はどうしてここに…?」
⾝⻑が低い私に合わせるように少し屈んで話
しかけてくる
「幼馴染が怪我をしてるとこをたまたま⾒つ
けちゃって…」
この⼈、⽬線合わして話してくれるなんて優
しいなー、と思いながらそう答えた
「へぇ、俺も同じだよ!幼馴染が売られた喧
嘩を買ったみたくてね…」
「まさかの同じじゃん!てか、もしかして
…」
そこで勘の良い私は1つの可能性を思い浮か
べる
「ん?」
不思議そうに彼が覗き込んでくる
「いやー、もしかしたらなんですけど、私の
幼馴染とあなたの幼馴染でケンカしたんじゃ
…って思って…」
と、⾔いつつも、いや、⾼確率でそうだろう
な、っと思った
「あー、それはあり得るね。俺の幼馴染も⾊
んな⼈とのいざこざが絶えないから...」
それを聞いて確信する
「多分、いや、絶対そうですよ...私の幼馴
染、喧嘩っ早いので…しかも警察が嫌いで最
近は特に…」
そう⾔いながらはぁ、とため息をつく
「⼤変ダネ…」
「いえ、貴⽅こそ…」
2⼈揃ってはぁ…とため息をつく
「俺の幼馴染はね、降⾕零って⾔うんだ。総
合成績1位の…」
え…?総合成績1位の降⾕零??
「あの、⼊学式になんか、誓いの⾔葉みたい
なの読んでた⼈!?」
「そうだね」
確か、⾦髪で、それに反して、正義感を持っ
ているような⼈に⾒えたけど…
「彼の髪は地⽑なんだ。ハーフでね…」
「へぇ…、そんな⼈がケンカするとは思えな
い…」
いかにも売らた喧嘩は流してそうだけど…
「ゼロは正義感強いからな…多分君の幼馴染
はそれが気に⾷わないかったんじゃ無いかな
…?」
あー、多分そうだろうねぇ...
「多分そうですね…なんか、申し訳ないです
…」
我が幼馴染よ、喧嘩するのは勝⼿だが相⼿は
選んでくれ...
主席に喧嘩売ったからあんなボロボロだったのか...
「いや、君は関係ないよ!元々の本⼈達の性
格上の問題だね…」
でも、あのプロボクサーの息⼦の陣平をボロ
ボロにするって…流⽯主席…
「そういえばキミ、名前は?」
「そういえば教えてなかったですね…
紺野凛海です。さっきから話している幼馴染
は松⽥陣平。あともう1⼈、萩原研⼆ってい
う幼馴染がいます!」
私の名前と、ついでに幼馴染の名前も答える
「俺は諸伏景光。さっきも⾔ったけど俺の幼馴染は、降⾕零。僕はゼロって呼んでるん
だ」
へー、ゼロ、かぁ…
レイ=0=ゼロってことか
「ていうか、その膝⼤丈夫?」
そう、指を刺されたところは先ほど私が作っ
てしまった痛々しい膝の傷
「⼤丈夫!ここまでも歩いてこれたし…」
陣平の怪我なんかと⽐べたら...と⾔いかけようとすると、その前に諸伏君に遮ぎられる
「でも、楽ではなかったでしょ?...手当てし
てあげるからそこ、座って?」
「え…?いや、⼤丈、、、」
「ホラホラ、早くしないと先⽣、きちゃうか
もでしょ?」
そう⾔われながら強制的に近くにあった椅⼦
に座らされる
「遠慮はいいから。俺達、同期でしょ?」
"すぐ終わるから"
そう⾔い着々と私の傷の⼿当てをしていく諸
伏さん
「…慣れてますね」
「それはキミもじゃない?」
まぁ、陣平の怪我、毎回ではないけど、気づ
く限りはやってはいる
そう考えると他の⼈に⽐べると慣れているか
もしれない
「はい、終わり」
⾔葉の通り手当てはすぐに終わった
「ありがとうございます!」
「いえいえ…じゃあそろそろ戻ろうか...」
その⾔葉を合図に⼀緒に⽴ち上がる
「そういえば、部屋、どこ?どこの教場?」
「へやは710で、教場は⿁塚教場です。諸伏
さんは?」
そう聞く諸伏君は⼀瞬ポカン、とした後、突
然笑い出した
え?なんかおかしなこといったかな…?
「マジか…w隣だよ、部屋。班も⼀緒」
その⾔葉を聞いて思わず声を出して驚いてし
まう
「うっそ!?こんな偶然、ある...?」
「本当だね。世界は狭いなぁ…」
そう⾔いながらまた来た道を引き返し始める
私達
「じゃあ、これじゃあ、これからもよろしくだね」
「そうだね。なんでも頼ってね」
「こっちこそ」
その後も、何気ない話をしながら部屋に向か
い…
「おっせぇよ!!どこほっつき歩いてたんだ
!!」
陣平に怒られたのであった