中学時代
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「ゲ…、五条悟だ!」
「やっば!逃げようぜ」
ヒソヒソ聞こえてくる雑音
「五条君ってさ、顔は良いよね」
「顔だけでしょ」
ただ廊下を歩いているだけでこの扱い
「藤花美結と五条って従兄弟らしいぜ?」
「え、ちょー怖いんだけど…」
湧き立つ従兄弟との噂
そしてー
「え…!嘘?!大丈夫?」
「全身怪我だらけじゃん!」
「骨まで逝った…」
流石にこれは…
「美結?」
「ご、五条くん?!」
「あ、違っ…、これは、その…!」
美結だな
恐らく昨日やられたんだろ
アイツの虫の居所が悪かったのか
それともコイツがなんかやったのか…
「だ、大丈夫だから…!俺が、ぶつかったのが悪かったから…!」
そう言いそそくさと俺の前から姿を消す
ったく…
中学に入ってから、俺はずっとこんな感じだ
元々小学校でもあんまし良い扱いされてた覚えねーけど、ここまでじゃなかった
美結がグレた
主な原因はそれ
美結が何かするたびに俺は恐れられる
あの藤花美結の従兄弟、と
まぁ、ぶっちゃけ1人の方が気が楽なんだけど
友達ができることもなく、日々を過ごす
そんな俺が、真面目に授業にでる訳でもなく、美結のこと言えないな、と思いつつサボってることが大半
俺は卒業したら高専に行く
美結について行くような形になるが、これは俺が決めたこと
御三家なんて高専行くやつの方が少ない
だけど、美結の親が自分の家のヤツに殺され、美結がグレて、御三家が、上層部が、どれほど腐っているのか痛いほどわかった
美結がした決断に納得した
この家から出て行きたい
高専に行く
俺らの進路はほぼ確定
正直、中学行かなくても良いくらいだ
俺最強だし
中学なんてよっぽどのことないと退学にならないし
美結がグレてる姿を見て、自分は何か言えるほどの立場ではない
学校で避けられても、良い気はしないが、だからと言って美結を恨むわけでもない
むしろアイツの気持ちはよくわかる
小さい頃からずっと一緒にいたしな
まぁ、相手に同情することもなくわないがな
しかし、その考えは甘かった−
「悟?邪魔なんだけど」
「…」
目の前にいるのは校則違反まみれの金髪Jk
光に照らされ金色に輝く髪
スカートもまた短くなっている
そして黒タイツ着用
まぁ、今冬だし良いんかもだけど
俺らの学校はダメだけどな?
んでもって、ピアス増えてるし
ネックレスもしてるわメイクもしてるわ
これは…
「美結!流石にこれはヤベェだろ!」
「は?うちの勝手でしょ?」
「2次被害!お前だけのことじゃねぇんだよ!」
「知らねーよ!大体悟だって人のこと言えないでしょ?!」
「俺これ地毛!」
「黒染めしろって言われてるのにしてないの知ってんだからね!」
「金に染めたやつに言われたくねーよ!」
喧嘩開戦
ちなみにこれは学校行く前の話
この日は2人とも遅刻
決着がつかないまま、そのまま時は流れていき…
「美結、良い加減にしろ」
「ざけんな。今までのうちの境遇考えたら悟はマシでしょ」
不仲になっていった
「てかお前、伊座並海翔と付き合ってるってマジかよ」
「…いいでしょ別に」
よくねぇよ
ついこないだ耳にした噂
伊座並海翔と美結が付き合ってる
伊座並海翔…
美結と一緒にいる不良
金髪のツーブロ、ピアスも大量につけて、勿論服装も崩している
1度、美結と一緒にいるところを見たことがあった
学校帰り、適当に寄り道をしていたところ、美結がグレた野郎共と一緒にいるのを見た
微かに煙が上がっているのを目撃してしまった
そしてその中には伊座並海翔らしき人物もいた
「ッチ、アイツ…」
恐らくタバコ
とうとうそこにまで手を出していたとは…
ココアシガレットでも食っとけ
イキってんじゃねーよ
あ〜、また俺への被害増えるよ…
正直もうウンザリだ
美結がこうなってしまった経緯は十分理解しているし、しょうがないとも思ってる
てか俺も人のこと言えないっちゃ言えない
でも限度ってものがあんじゃん?
なんか美結がグレればグレるほど俺がまともになってる気がすんだけど?
人生で生きてきて1番今がまともかもしんない
真面目にそう思い始める
俺は、美結に笑っていてほしいと思ってる
幸せになって欲しいと思ってる
俺の家の奴らに両親殺されて、周りや家の奴らは美結の外面だけしかみていない
そんな姿を俺はずっと見てきた
伊達に昔から一緒にいたわけじゃない
今となっては共に住んでいるわけだ
仲は決して良いとはいえないが
でも、俺は思うよ
今こうやって、伊座並海翔達と一緒にいるのは楽しいかもしんない
一部に向けてだけでも美結の笑顔があるのは喜ばしいことなのかもしれない
でも、これは正しい道ではないと思う
俺もあんまり声を大にして言えないけど
でも、度が過ぎてる
このまま高専行って、悪い方向に進んで行ってしまんじゃないか
呪詛師になってしまうんじゃないか
そういう不安が最近絶えない
もう卒業まで数日
そして高専入学まで数週間
俺は、ある決意をする
それは、もしかしたら失敗に終わるかもしれない
今の美結の実力がわからないから
子供ときから俺と互角に戦ってきた美結だ
必ずしもこの方法は成功するとは限らない
それでも、俺はこれに賭ける
本気で行かせてもらう
「高専入学3日前の五条家恒例行事、御前試合。俺が勝ったらグレてんのやめてくれ」
美結に賭けを申し出たー
「やっば!逃げようぜ」
ヒソヒソ聞こえてくる雑音
「五条君ってさ、顔は良いよね」
「顔だけでしょ」
ただ廊下を歩いているだけでこの扱い
「藤花美結と五条って従兄弟らしいぜ?」
「え、ちょー怖いんだけど…」
湧き立つ従兄弟との噂
そしてー
「え…!嘘?!大丈夫?」
「全身怪我だらけじゃん!」
「骨まで逝った…」
流石にこれは…
「美結?」
「ご、五条くん?!」
「あ、違っ…、これは、その…!」
美結だな
恐らく昨日やられたんだろ
アイツの虫の居所が悪かったのか
それともコイツがなんかやったのか…
「だ、大丈夫だから…!俺が、ぶつかったのが悪かったから…!」
そう言いそそくさと俺の前から姿を消す
ったく…
中学に入ってから、俺はずっとこんな感じだ
元々小学校でもあんまし良い扱いされてた覚えねーけど、ここまでじゃなかった
美結がグレた
主な原因はそれ
美結が何かするたびに俺は恐れられる
あの藤花美結の従兄弟、と
まぁ、ぶっちゃけ1人の方が気が楽なんだけど
友達ができることもなく、日々を過ごす
そんな俺が、真面目に授業にでる訳でもなく、美結のこと言えないな、と思いつつサボってることが大半
俺は卒業したら高専に行く
美結について行くような形になるが、これは俺が決めたこと
御三家なんて高専行くやつの方が少ない
だけど、美結の親が自分の家のヤツに殺され、美結がグレて、御三家が、上層部が、どれほど腐っているのか痛いほどわかった
美結がした決断に納得した
この家から出て行きたい
高専に行く
俺らの進路はほぼ確定
正直、中学行かなくても良いくらいだ
俺最強だし
中学なんてよっぽどのことないと退学にならないし
美結がグレてる姿を見て、自分は何か言えるほどの立場ではない
学校で避けられても、良い気はしないが、だからと言って美結を恨むわけでもない
むしろアイツの気持ちはよくわかる
小さい頃からずっと一緒にいたしな
まぁ、相手に同情することもなくわないがな
しかし、その考えは甘かった−
「悟?邪魔なんだけど」
「…」
目の前にいるのは校則違反まみれの金髪Jk
光に照らされ金色に輝く髪
スカートもまた短くなっている
そして黒タイツ着用
まぁ、今冬だし良いんかもだけど
俺らの学校はダメだけどな?
んでもって、ピアス増えてるし
ネックレスもしてるわメイクもしてるわ
これは…
「美結!流石にこれはヤベェだろ!」
「は?うちの勝手でしょ?」
「2次被害!お前だけのことじゃねぇんだよ!」
「知らねーよ!大体悟だって人のこと言えないでしょ?!」
「俺これ地毛!」
「黒染めしろって言われてるのにしてないの知ってんだからね!」
「金に染めたやつに言われたくねーよ!」
喧嘩開戦
ちなみにこれは学校行く前の話
この日は2人とも遅刻
決着がつかないまま、そのまま時は流れていき…
「美結、良い加減にしろ」
「ざけんな。今までのうちの境遇考えたら悟はマシでしょ」
不仲になっていった
「てかお前、伊座並海翔と付き合ってるってマジかよ」
「…いいでしょ別に」
よくねぇよ
ついこないだ耳にした噂
伊座並海翔と美結が付き合ってる
伊座並海翔…
美結と一緒にいる不良
金髪のツーブロ、ピアスも大量につけて、勿論服装も崩している
1度、美結と一緒にいるところを見たことがあった
学校帰り、適当に寄り道をしていたところ、美結がグレた野郎共と一緒にいるのを見た
微かに煙が上がっているのを目撃してしまった
そしてその中には伊座並海翔らしき人物もいた
「ッチ、アイツ…」
恐らくタバコ
とうとうそこにまで手を出していたとは…
ココアシガレットでも食っとけ
イキってんじゃねーよ
あ〜、また俺への被害増えるよ…
正直もうウンザリだ
美結がこうなってしまった経緯は十分理解しているし、しょうがないとも思ってる
てか俺も人のこと言えないっちゃ言えない
でも限度ってものがあんじゃん?
なんか美結がグレればグレるほど俺がまともになってる気がすんだけど?
人生で生きてきて1番今がまともかもしんない
真面目にそう思い始める
俺は、美結に笑っていてほしいと思ってる
幸せになって欲しいと思ってる
俺の家の奴らに両親殺されて、周りや家の奴らは美結の外面だけしかみていない
そんな姿を俺はずっと見てきた
伊達に昔から一緒にいたわけじゃない
今となっては共に住んでいるわけだ
仲は決して良いとはいえないが
でも、俺は思うよ
今こうやって、伊座並海翔達と一緒にいるのは楽しいかもしんない
一部に向けてだけでも美結の笑顔があるのは喜ばしいことなのかもしれない
でも、これは正しい道ではないと思う
俺もあんまり声を大にして言えないけど
でも、度が過ぎてる
このまま高専行って、悪い方向に進んで行ってしまんじゃないか
呪詛師になってしまうんじゃないか
そういう不安が最近絶えない
もう卒業まで数日
そして高専入学まで数週間
俺は、ある決意をする
それは、もしかしたら失敗に終わるかもしれない
今の美結の実力がわからないから
子供ときから俺と互角に戦ってきた美結だ
必ずしもこの方法は成功するとは限らない
それでも、俺はこれに賭ける
本気で行かせてもらう
「高専入学3日前の五条家恒例行事、御前試合。俺が勝ったらグレてんのやめてくれ」
美結に賭けを申し出たー