骸とカラオケと雲雀と
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毎週、金曜日の放課後は、委員長である雲雀も町内パトロールに参加する。
週末は特に羽目を外す輩が多いからというのも理由の一つ。特にゲームセンターなどの娯楽施設が立ち並ぶ駅前通りには、並盛中以外の生徒も混じる。
といっても基本的には帰宅して、私服に着替えてから遊びに出かける者が殆どだろう。
見た目の判断はつかなくとも、未成年が入って良い場所と、そうでない場所ぐらいは分かる。
そう特に、何故か駅前通りという人が多く行き交う場所に存在する場違いなホテル通りの入り口とか。
そして、たまたま入り口付近に居る制服姿の人物を見つけて、雲雀は溜め息を吐いた。
まさか噂の援交などだったら、タダでは置かない。
そうでなくとも場所が悪い、
あんな所で何をやっているのかと雲雀は、その人物を遠巻きに睨みつけた。
ゾクッ..激しい悪寒を感じて、***は片腕を摩る。
_「(まったく、こんな場所を待ち合わせ場所にするなんて何を考えているんだか)」
そう考えながら***は、居心地悪そうに下を向く。
誰が見ているとも分からない状況で、知り合いに出会したら、どう言い訳をしようなんて顔を上げて、目の前に突きつけられたものにビクッと体が震えた。
鋼鉄製の棒状の、武器。
雲「ねぇ、キミ、こんな所で何してるの?」
相手を見ては更に驚くのを見て、雲雀は眉を寄せる。
_「…待ち合わせです、けど」
目を逸らしながら***は答えた。
黒「まさかとは思うけど」
雲雀は、チラリと***の肩越しに通りを見やる。
_「いや、そんな所には行かないですッ」
雲「そう? でも待ち合わせのセンスとしては最悪だよ」
_「それは、相手に言ってもらえません?指定してきたの、その人なので」
雲「いいよ。到着したら咬み殺してあげる。で、ソイツは、いつ来るの?」
骸「ソイツとかアイツとか、やめてもらえませんか?」
雲「!」
取り込み中といえど雲雀の背後を取れる人物など、そうそうには居ない。
そして、現れた人物に雲雀は怪訝な表情をした。
雲「そう、犯人はキミか」
骸「いきなり犯人扱いも酷いですけどね。すいません、待たせました」
_「もー、もっと他に場所、思いつかなかったの?」
骸「見つけやすいんですよ、ここ」
_「そりゃ、駅前よりは探しやすいけど」
雲雀を余所にして話を進める骸に、トンファーが突きつけられる。
雲「いずれにしても相手がキミなら咬み殺すだけだ」
骸は、トンファーの先を指で避けながら、
骸「勘弁してもらえます? 今日は、せっかくのデートなんで。久しぶりなんですよ、生徒会が忙しかったので」
そう言いながら骸が***の腰を抱き寄せた。
雲「言っておくけど、不純【同性】交友も禁止だよ」
_「は、ちょっと待って…わた、むぐ」
今は黒曜中の男子制服を着ている***の口を塞ぐ骸。
骸「似合っているでしょう? 今日は、いつもの制服と違う黒曜中の制服を着てきてもらったんですよ」
雲「なに、もしかしてキミ、並盛中の生徒?」
_「緑中です!」
雲「ふぅん」
ノーと答えても不機嫌そうな顔をする雲雀。
骸「ま、そういう訳ですのでボクらは失礼します。闘いなら今後いくらでも受けますよ」
そう言うと骸は***の手を引いて歩き出す。
何故か雲雀は追いかけてこなかった。
→
毎週、金曜日の放課後は、委員長である雲雀も町内パトロールに参加する。
週末は特に羽目を外す輩が多いからというのも理由の一つ。特にゲームセンターなどの娯楽施設が立ち並ぶ駅前通りには、並盛中以外の生徒も混じる。
といっても基本的には帰宅して、私服に着替えてから遊びに出かける者が殆どだろう。
見た目の判断はつかなくとも、未成年が入って良い場所と、そうでない場所ぐらいは分かる。
そう特に、何故か駅前通りという人が多く行き交う場所に存在する場違いなホテル通りの入り口とか。
そして、たまたま入り口付近に居る制服姿の人物を見つけて、雲雀は溜め息を吐いた。
まさか噂の援交などだったら、タダでは置かない。
そうでなくとも場所が悪い、
あんな所で何をやっているのかと雲雀は、その人物を遠巻きに睨みつけた。
ゾクッ..激しい悪寒を感じて、***は片腕を摩る。
_「(まったく、こんな場所を待ち合わせ場所にするなんて何を考えているんだか)」
そう考えながら***は、居心地悪そうに下を向く。
誰が見ているとも分からない状況で、知り合いに出会したら、どう言い訳をしようなんて顔を上げて、目の前に突きつけられたものにビクッと体が震えた。
鋼鉄製の棒状の、武器。
雲「ねぇ、キミ、こんな所で何してるの?」
相手を見ては更に驚くのを見て、雲雀は眉を寄せる。
_「…待ち合わせです、けど」
目を逸らしながら***は答えた。
黒「まさかとは思うけど」
雲雀は、チラリと***の肩越しに通りを見やる。
_「いや、そんな所には行かないですッ」
雲「そう? でも待ち合わせのセンスとしては最悪だよ」
_「それは、相手に言ってもらえません?指定してきたの、その人なので」
雲「いいよ。到着したら咬み殺してあげる。で、ソイツは、いつ来るの?」
骸「ソイツとかアイツとか、やめてもらえませんか?」
雲「!」
取り込み中といえど雲雀の背後を取れる人物など、そうそうには居ない。
そして、現れた人物に雲雀は怪訝な表情をした。
雲「そう、犯人はキミか」
骸「いきなり犯人扱いも酷いですけどね。すいません、待たせました」
_「もー、もっと他に場所、思いつかなかったの?」
骸「見つけやすいんですよ、ここ」
_「そりゃ、駅前よりは探しやすいけど」
雲雀を余所にして話を進める骸に、トンファーが突きつけられる。
雲「いずれにしても相手がキミなら咬み殺すだけだ」
骸は、トンファーの先を指で避けながら、
骸「勘弁してもらえます? 今日は、せっかくのデートなんで。久しぶりなんですよ、生徒会が忙しかったので」
そう言いながら骸が***の腰を抱き寄せた。
雲「言っておくけど、不純【同性】交友も禁止だよ」
_「は、ちょっと待って…わた、むぐ」
今は黒曜中の男子制服を着ている***の口を塞ぐ骸。
骸「似合っているでしょう? 今日は、いつもの制服と違う黒曜中の制服を着てきてもらったんですよ」
雲「なに、もしかしてキミ、並盛中の生徒?」
_「緑中です!」
雲「ふぅん」
ノーと答えても不機嫌そうな顔をする雲雀。
骸「ま、そういう訳ですのでボクらは失礼します。闘いなら今後いくらでも受けますよ」
そう言うと骸は***の手を引いて歩き出す。
何故か雲雀は追いかけてこなかった。
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