襲撃
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_
_「え、副委員長が!?」
雲「そう、例の連中に襲われて入院したよ」
ここ数日、風紀委員会を問わず並盛中の生徒が、隣の黒曜中の生徒に怪我を負わされる事件が頻発している。
襲われているのは、特にケンカが強いのではないかと思われる生徒たちばかりで。
雲「だから、キミも帰って」
_「ま、待ってください。それじゃ…」
雲「キミが連中に負けるとは思ってない。でも、心配なんだよ。だから解決するまで家で大人しくしてて、連絡はするから」
_「…わかりました」
渋々という感じだが、心配と言われてしまったら断れない。
雲「家までの護衛はつける、意味がないことを願うよ」
委員会のメンバー3人と共に校門から出ていく姿を、雲雀は窓から見送った。
学校通りから住宅街にまで来ると、周囲を行き交う人が少なくなる。
平日の昼間なんて、こんなものかもしれないが。
員「あ!」
前方を歩いていたメンバーが声をあげたので肩越しに覗くと、黒曜中の制服を着た二人組が待ち伏せて立っていた。
員「***さんは、向こうの道へ」
そう言うなり3人は黒曜中の生徒の元へと向かっていく。
_「は、ば…バカ!!」
引き止める間もなく、自ら絡みに行っては返り討ちに合っているのを見ながら、思わず上着の下に手を伸ばす。
彼らが倒れていく、その背後から相手の死角を突くように、手に握りしめた物を振り上げた。
ジャラッ..
その奇襲は成功し、遠心力を伴って振られた棍の先が黒曜中生徒の脇腹にブチ当たる。
?「ギャン!!」
そう悲鳴をあげて、攻撃をモロに食らった一人が地面に倒れて転げ回る。
員「…***さん!」
ジャコンッ..
三節に分かれる棍棒を構え直す***を委員会メンバーが見上げた。
_「狙いはウチなんだろ、コイツらは関係ない」
やや大きめの学ランを着た***に、メガネを掛けた生徒が向き直る。
千「…お前が、形代?」
_「だったら?」
千「なら、潰す…」
雲雀の危惧は当たってしまった。
出逢ってしまったのなら仕方はないだろう。
ジャッ..
メガネの生徒の両手から小さな物が放たれる。
空中で若干の静止があったかと思えば、無数の細長い物がキラッと光ったのが見えて、棍棒を前方で回転させる。
ガガガガッ..
弾き落とした物が地面に突き刺さる。
_「(…針、毒か?)」
明らかに遠距離を得意とする相手に届かせるために、視界を覆うように上着を放った。
それを追うように地を蹴れば、三節混を前方に押し出す。内臓されている余剰分の鎖が伸びて千種の頬を掠った。
千「ッ!」
_「…外したか」
小さく舌打ちをして、根を引き戻す。
再度、間合いを取られては次の手が浮かびにくい。
そう悩んで思案していると、千種が武器を懐に仕舞った。
そして、地面に横になっている相棒の首根を掴むと、ズルズルと引き摺るようにして去っていった。
_「…逃げた、のかな」
自身も武器を上着の中に戻しながら、それを眺めた。
地に倒れた委員会メンバーのために然るべき対応をして、比較的、怪我の軽いメンバーに指示を出す。
_「お前は学校に戻って委員長に事を報告。ウチは、このまま家に帰るから」
員「押忍!」
そう返事をして、彼は学校への道を戻っていった。
***は、割と近くまで来ていた自宅に帰っては雲雀にメールを送った。
後日また、襲撃はあるのだろうか。
本当に、家の中は安全と言えるのだろうか。
ピロン♪
携帯のメール着信音が鳴った。
雲『ちゃんと家に居るんだよ』
そのメールを見ては、ほっと肩の力を抜いた。
雲雀も、少しは安心してくれていると良いのだけれど。
→
_「え、副委員長が!?」
雲「そう、例の連中に襲われて入院したよ」
ここ数日、風紀委員会を問わず並盛中の生徒が、隣の黒曜中の生徒に怪我を負わされる事件が頻発している。
襲われているのは、特にケンカが強いのではないかと思われる生徒たちばかりで。
雲「だから、キミも帰って」
_「ま、待ってください。それじゃ…」
雲「キミが連中に負けるとは思ってない。でも、心配なんだよ。だから解決するまで家で大人しくしてて、連絡はするから」
_「…わかりました」
渋々という感じだが、心配と言われてしまったら断れない。
雲「家までの護衛はつける、意味がないことを願うよ」
委員会のメンバー3人と共に校門から出ていく姿を、雲雀は窓から見送った。
学校通りから住宅街にまで来ると、周囲を行き交う人が少なくなる。
平日の昼間なんて、こんなものかもしれないが。
員「あ!」
前方を歩いていたメンバーが声をあげたので肩越しに覗くと、黒曜中の制服を着た二人組が待ち伏せて立っていた。
員「***さんは、向こうの道へ」
そう言うなり3人は黒曜中の生徒の元へと向かっていく。
_「は、ば…バカ!!」
引き止める間もなく、自ら絡みに行っては返り討ちに合っているのを見ながら、思わず上着の下に手を伸ばす。
彼らが倒れていく、その背後から相手の死角を突くように、手に握りしめた物を振り上げた。
ジャラッ..
その奇襲は成功し、遠心力を伴って振られた棍の先が黒曜中生徒の脇腹にブチ当たる。
?「ギャン!!」
そう悲鳴をあげて、攻撃をモロに食らった一人が地面に倒れて転げ回る。
員「…***さん!」
ジャコンッ..
三節に分かれる棍棒を構え直す***を委員会メンバーが見上げた。
_「狙いはウチなんだろ、コイツらは関係ない」
やや大きめの学ランを着た***に、メガネを掛けた生徒が向き直る。
千「…お前が、形代?」
_「だったら?」
千「なら、潰す…」
雲雀の危惧は当たってしまった。
出逢ってしまったのなら仕方はないだろう。
ジャッ..
メガネの生徒の両手から小さな物が放たれる。
空中で若干の静止があったかと思えば、無数の細長い物がキラッと光ったのが見えて、棍棒を前方で回転させる。
ガガガガッ..
弾き落とした物が地面に突き刺さる。
_「(…針、毒か?)」
明らかに遠距離を得意とする相手に届かせるために、視界を覆うように上着を放った。
それを追うように地を蹴れば、三節混を前方に押し出す。内臓されている余剰分の鎖が伸びて千種の頬を掠った。
千「ッ!」
_「…外したか」
小さく舌打ちをして、根を引き戻す。
再度、間合いを取られては次の手が浮かびにくい。
そう悩んで思案していると、千種が武器を懐に仕舞った。
そして、地面に横になっている相棒の首根を掴むと、ズルズルと引き摺るようにして去っていった。
_「…逃げた、のかな」
自身も武器を上着の中に戻しながら、それを眺めた。
地に倒れた委員会メンバーのために然るべき対応をして、比較的、怪我の軽いメンバーに指示を出す。
_「お前は学校に戻って委員長に事を報告。ウチは、このまま家に帰るから」
員「押忍!」
そう返事をして、彼は学校への道を戻っていった。
***は、割と近くまで来ていた自宅に帰っては雲雀にメールを送った。
後日また、襲撃はあるのだろうか。
本当に、家の中は安全と言えるのだろうか。
ピロン♪
携帯のメール着信音が鳴った。
雲『ちゃんと家に居るんだよ』
そのメールを見ては、ほっと肩の力を抜いた。
雲雀も、少しは安心してくれていると良いのだけれど。
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