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_「はぁ…」


日夜、逃げ続けて、海のそばにある倉庫の１つに逃げ込んだ。

コンテナに背を預けて息を整える。

ズルッ..


_「はッ、はッ」


何かに滑ってバランスを崩す。


_「(慌てるな、きっとコレは幻覚だ)」


左手を濡らす赤い液体。


?「鬼ごっこは終わりですか？」


頭上からの声に冷や汗が垂れる。

一瞬、視界が暗転した。





..






…





リ「やめてぇか？」


数日前の記憶が蘇る。

前回、命からがら逃げた公園の先で、依頼主であるリボーンたちと会話した時のものだ。

《はとこ》のツナも一緒だったっけ。


綱「なんで教えてくれなかったんだよ、リボーン」


綱吉は、＊＊＊がマフィア関連に属していることなど知らなかった。


リ「関わることがないと思ってたからだぞ。お前、忘れた訳じゃねえだろ。六道骸が生きてること」


その名前を聞いてギョッとする綱吉。


綱「そりゃ、忘れてないけどさ」

リ「狙われんのはツナ、お前だぞ。だから六道骸が、どうしているのか探る必要がある」

綱「それで何で＊＊＊姉なんだよ」

リ「＊＊＊は優秀なブンヤ一家の1人だからな」

綱「ブンヤ？」


それに答えたのは＊＊＊だった。


_「情報屋のことだよ、ツナ。大きくなったね」


あの六道骸を、ぶっ飛ばした様には見えない、
目の前の優しそうな少年を見て、＊＊＊は目を細めた。


綱「＊＊＊姉が骸を探ってるのって危険じゃないの？」

_「引き受けた以上は仕事だからね、最後まで付き合うよ」


＊＊＊の決意と表情に、綱吉は何も言えなくなってしまった。

リボーンは満足げに笑っていた。





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