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入口ではボンゴレメンバーが交戦していた。


雲「もう終わったの？」


涼しい顔して、周りの敵を倒していく2人。


山「良かったな、無事で！」


口々にする彼らと、その場から撤退する。


雲「怪我、してるよ」

_「え、そう？」

雲「ん、」


いつの間に、という感じの＊＊＊の顎を取って、雲雀は頬に口づける。


骸「何してるんですか」


骸が＊＊＊の肩を抱き寄せる。

雲雀は、それすら気にしていないように、


雲「アジトに戻ったら、ちゃんと手当てしてもらいなよ」

_「う、うん」


骸は雲雀を睨みながら、迎えの車に乗り込んだ。





..






_「む、骸？！」


ボスへの報告は他のメンバーに任せて、骸は＊＊＊を担ぎ上げて、自室の風呂場に駆け込む。

ボロボロのスーツを剥ぎ取り、シャツもインナーも脱がせて、湯の張った浴場に放り込んだ。

大きめの湯船のお湯が大きく跳ねて、頭からお湯がかかる。


_「ちょっと、乱暴じゃない？」


自分もシャツを脱ぎながら骸が言った。


骸「もう辞めましょう、こんな仕事。君には負担が大きすぎます」

_「それは、そうだけど…」


＊＊＊の任務は、内部に潜入して情報を集めながら、組織を崩壊に導くというもの。

時に色仕掛けや体を張った任務も伴うため、負担がかかる。


骸「ボスにはボクから頼みますから」


一緒の湯船に入っては、傷のできている場所に唇を寄せていく。

一つ一つ、丁寧に、口付ける。


_「迷惑、かけないかな…」

骸「大丈夫ですよ。君だってボスが、どんな人柄か知ってますでしょう？」

_「…うん」

骸「君が自ら、あのような仕事を請け負うような事はしなくて良いんです。適材適所というものがありますから」


骸は、ギュッと後ろから抱きしめた。


骸「君はボクの側にいてくれれば良いんです。


これからも、変わらずにボクの隣で

　笑っていてください」








2024.06.05...