怪異-異世界-
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_「雲雀さんは夏休みって、どこかに出かけたりしないんですか?」
雲「毎年、1週間くらい別荘に泊まりに行くよ」
_「えー、良いなぁ。私も行きた…「ダメ」
食い気味に拒否られて、不貞腐れる***。
雲「絶対に何か起きるから来るな。たまには僕を休ませて」
_「うー…はーい」
珍しく大人しく言うことを聞く***。
逆に不安を覚えるが、治りきっていない腕の傷を包む包帯を無意識に撫でている彼女にため息を吐いた。
雲「問題を起こさないなら来てもいいよ、どうせ草壁も来るしね」
_「わぁ、本当ですか?ありがとうございます!」
予定の日時を伝えておいて、当日は車で移動した。
_「雲雀さんちの車って大きいんですね。乗り心地良すぎて寝そうでした」
車から降りて別荘の部屋に荷物を置きながら、***は大興奮だった。
_「別荘も大きいし雲雀さんちって凄いです!」
雲「他とは少し違うだろうけどね。何か必要なものがあったら草壁か侍女に言うといいよ」
_「スケール違いすぎて緊張します」
雲「慣れれば平気さ。じゃ、僕は少し昼寝するから起こさないでよ」
そう言ってドアを閉めてしまった。
_「草壁さん、付近を散歩してきますね」
草「押忍!気をつけて」
***は別荘から出て、建物の周りを歩いてみることにした。
別荘の周辺は瑞々しい緑に富み、清々しい空気に満ち溢れている。
大きく深呼吸をしては新鮮な空気を味わう。
_「やっぱ山の方は空気の美味しさが段違いだなぁ」
しばらく歩いていると、高い塀の連なる場所に出会した。そこは2メートルを超えるような塀が、囲いのように繋がっているらしい。
_「なんだろう、この塀。蔵でもあるのかな」
…ポポポ、
鳩のような音が聞こえて、頭上を見上げると黒いハットを被った男の人の顔があって、ビックリした***は尻餅をついた。
_「は、え?」
その顔は作り物みたいに真っ白で、口だけが真っ赤に裂けて笑っていた。
その口から、ポポポと聞こえてくる。
怖さにギュッと目を閉じて暫くすると、その男は消えていた。
…夢だったのだろうか。
_「…帰ろう」
寒気がする気がして腕を摩りながら、***は別荘へと戻った。
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_「雲雀さんは夏休みって、どこかに出かけたりしないんですか?」
雲「毎年、1週間くらい別荘に泊まりに行くよ」
_「えー、良いなぁ。私も行きた…「ダメ」
食い気味に拒否られて、不貞腐れる***。
雲「絶対に何か起きるから来るな。たまには僕を休ませて」
_「うー…はーい」
珍しく大人しく言うことを聞く***。
逆に不安を覚えるが、治りきっていない腕の傷を包む包帯を無意識に撫でている彼女にため息を吐いた。
雲「問題を起こさないなら来てもいいよ、どうせ草壁も来るしね」
_「わぁ、本当ですか?ありがとうございます!」
予定の日時を伝えておいて、当日は車で移動した。
_「雲雀さんちの車って大きいんですね。乗り心地良すぎて寝そうでした」
車から降りて別荘の部屋に荷物を置きながら、***は大興奮だった。
_「別荘も大きいし雲雀さんちって凄いです!」
雲「他とは少し違うだろうけどね。何か必要なものがあったら草壁か侍女に言うといいよ」
_「スケール違いすぎて緊張します」
雲「慣れれば平気さ。じゃ、僕は少し昼寝するから起こさないでよ」
そう言ってドアを閉めてしまった。
_「草壁さん、付近を散歩してきますね」
草「押忍!気をつけて」
***は別荘から出て、建物の周りを歩いてみることにした。
別荘の周辺は瑞々しい緑に富み、清々しい空気に満ち溢れている。
大きく深呼吸をしては新鮮な空気を味わう。
_「やっぱ山の方は空気の美味しさが段違いだなぁ」
しばらく歩いていると、高い塀の連なる場所に出会した。そこは2メートルを超えるような塀が、囲いのように繋がっているらしい。
_「なんだろう、この塀。蔵でもあるのかな」
…ポポポ、
鳩のような音が聞こえて、頭上を見上げると黒いハットを被った男の人の顔があって、ビックリした***は尻餅をついた。
_「は、え?」
その顔は作り物みたいに真っ白で、口だけが真っ赤に裂けて笑っていた。
その口から、ポポポと聞こえてくる。
怖さにギュッと目を閉じて暫くすると、その男は消えていた。
…夢だったのだろうか。
_「…帰ろう」
寒気がする気がして腕を摩りながら、***は別荘へと戻った。
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