Sleeping Beauty
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カチンと鳴らされるワイングラス、
踊るワイン、
プレゼントの限定カラーの腕時計、
***の嬉しそうな笑顔。
貸切レストランで夜景と料理を堪能して、家に帰れば、そこからは大人の時間。
互いを貪るように抱き合って、満足したら安らかな眠りにつく。
_「…ごめんね、恭弥」
微睡の中で呟いた声は雲雀の耳には届かなかった。
.
..
..
…冷える。
冬でもないのに温い体から、更に体温が抜かれるような感じがして雲雀が目を覚ました。
そして愛しい彼女を抱き寄せようとして、気づく。
ーーー冷たい。
彼女の体温は生きている人間のものではなく、まるで陶器人形の様に冷えている。
かと言って不思議なのは死後硬直が起きていない様に体は柔らかいことだ。
だが無情にも心臓は動いてない様にも思う。
この現象が何なのか、雲雀には皆目、検討がつかなかった。
ただ震える手で彼女の頬を撫でるしか出来ない。
ブブブブッ..マナーモードにしていたスマホが着信を知らせる。
心在らずの状態ながら縋る様に通話に出た。
雲「…何か用?」
思ったよりも冷静な声に、端末の向こう側にいる相手は安堵した様子が聞いて取れた。
D「恭弥、***は今、どうしてる?」
雲「…何か知ってるの?」
D「遅かったか…調べてはいたんだが。すまない、恭弥。今から、お前んとこ行く」
通話を切って雲雀は溜め息を吐いた。
今から情報がやってくる。
けれど、
雲「どうして僕に何も話してくれなかったの?」
昨夜の***は普段通りの彼女だった。
憂うことなく嘆くことなく、嬉しそうに笑って…
まるで遠い過去みたいに思えて、雲雀は目を閉じる。
→
カチンと鳴らされるワイングラス、
踊るワイン、
プレゼントの限定カラーの腕時計、
***の嬉しそうな笑顔。
貸切レストランで夜景と料理を堪能して、家に帰れば、そこからは大人の時間。
互いを貪るように抱き合って、満足したら安らかな眠りにつく。
_「…ごめんね、恭弥」
微睡の中で呟いた声は雲雀の耳には届かなかった。
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…冷える。
冬でもないのに温い体から、更に体温が抜かれるような感じがして雲雀が目を覚ました。
そして愛しい彼女を抱き寄せようとして、気づく。
ーーー冷たい。
彼女の体温は生きている人間のものではなく、まるで陶器人形の様に冷えている。
かと言って不思議なのは死後硬直が起きていない様に体は柔らかいことだ。
だが無情にも心臓は動いてない様にも思う。
この現象が何なのか、雲雀には皆目、検討がつかなかった。
ただ震える手で彼女の頬を撫でるしか出来ない。
ブブブブッ..マナーモードにしていたスマホが着信を知らせる。
心在らずの状態ながら縋る様に通話に出た。
雲「…何か用?」
思ったよりも冷静な声に、端末の向こう側にいる相手は安堵した様子が聞いて取れた。
D「恭弥、***は今、どうしてる?」
雲「…何か知ってるの?」
D「遅かったか…調べてはいたんだが。すまない、恭弥。今から、お前んとこ行く」
通話を切って雲雀は溜め息を吐いた。
今から情報がやってくる。
けれど、
雲「どうして僕に何も話してくれなかったの?」
昨夜の***は普段通りの彼女だった。
憂うことなく嘆くことなく、嬉しそうに笑って…
まるで遠い過去みたいに思えて、雲雀は目を閉じる。
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