怪異-異世界-
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「また明日」
と言ったものの、***が気付くまで毎日の放課後に病室へと通い詰めていただけあって仕事が溜まってしまい、再び病室に見舞いに来れたのは実に10日振りとなってしまった。
そろそろ怪我も少しは癒えただろうか、などと思いながら***の病室へと入って、その豹変ぶりに驚いて立ち止まる。
***は、ベッドの上に膝を抱えて蹲り、顔色は悪く目は虚ろ、そして自分の腕をガリガリと噛んでいた。
看「あ、またッ」
廊下を通りかかった看護師が***に気付くと、駆け寄って腕を引き剥がそうとする。
だが、***は常人とも思えぬ力を出して看護師を振り払った。
_「寝たくない! 寝たらシんじゃうッ、
眠ったら…嫌❗️眠りたくない‼️」
そう叫んでは再び腕を噛み始める。
ポタポタと垂れる血に、我に返った雲雀が***の側に駆け寄り、腕を掴んだ。
雲「やめろ!***ッ」
ピタ..と動きを止めて、ようやく雲雀を見上げる。
_「雲雀さん…助けて、ください」
ポロポロと涙を流して助けを乞う***。
けれど今の雲雀には、彼女を助ける術は持ち合わせていない。
隈と泣き腫らした目で、気怠げに体を横たわらせる。
_「…夢を、見るんです。順番に人がコロされていく夢で…行列に並んでて、前から順番に…次は、私の番で目が覚めるんです」
雲「それは、何とかしないといけないね」
***の腕の手当てをしながら、雲雀は目を伏せた。見ていられなかった。
あんなにも元気で明るい***の様相が一変した姿を、目にしたくなかった。
寝不足のせいとはいえ正しい判断が出来ぬ中、眠らないためとはいえ、あんな風に自分を傷つける姿は。
_「…雲雀さんは【猿夢】って知ってますか?
見るとシんでしまう都市伝説なんです。キッカケは分からないけど…なんで、私が…」
最後の方は涙声と嗚咽が混ざって掻き消えた。
理由や原因は分からなくとも、***の身に起きている事は現実だ。
雲雀は、ある人に相談するために病室を後にした。
→
「また明日」
と言ったものの、***が気付くまで毎日の放課後に病室へと通い詰めていただけあって仕事が溜まってしまい、再び病室に見舞いに来れたのは実に10日振りとなってしまった。
そろそろ怪我も少しは癒えただろうか、などと思いながら***の病室へと入って、その豹変ぶりに驚いて立ち止まる。
***は、ベッドの上に膝を抱えて蹲り、顔色は悪く目は虚ろ、そして自分の腕をガリガリと噛んでいた。
看「あ、またッ」
廊下を通りかかった看護師が***に気付くと、駆け寄って腕を引き剥がそうとする。
だが、***は常人とも思えぬ力を出して看護師を振り払った。
_「寝たくない! 寝たらシんじゃうッ、
眠ったら…嫌❗️眠りたくない‼️」
そう叫んでは再び腕を噛み始める。
ポタポタと垂れる血に、我に返った雲雀が***の側に駆け寄り、腕を掴んだ。
雲「やめろ!***ッ」
ピタ..と動きを止めて、ようやく雲雀を見上げる。
_「雲雀さん…助けて、ください」
ポロポロと涙を流して助けを乞う***。
けれど今の雲雀には、彼女を助ける術は持ち合わせていない。
隈と泣き腫らした目で、気怠げに体を横たわらせる。
_「…夢を、見るんです。順番に人がコロされていく夢で…行列に並んでて、前から順番に…次は、私の番で目が覚めるんです」
雲「それは、何とかしないといけないね」
***の腕の手当てをしながら、雲雀は目を伏せた。見ていられなかった。
あんなにも元気で明るい***の様相が一変した姿を、目にしたくなかった。
寝不足のせいとはいえ正しい判断が出来ぬ中、眠らないためとはいえ、あんな風に自分を傷つける姿は。
_「…雲雀さんは【猿夢】って知ってますか?
見るとシんでしまう都市伝説なんです。キッカケは分からないけど…なんで、私が…」
最後の方は涙声と嗚咽が混ざって掻き消えた。
理由や原因は分からなくとも、***の身に起きている事は現実だ。
雲雀は、ある人に相談するために病室を後にした。
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