第2話
お名前は?
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キーンコーン…
4時限目の授業も終わり、ようやく学生達の憩いの時間が始まる。
ふぅ〜…。
やっと午前が終わった。
何か、雄英生だけど普通の高校生活って感じだな…。
まぁ、普通科だから当たり前なんだけど。
「一緒に学食行こう!」
「うん!行く行く!」
あ…。
もう仲良しグループ出来てる…。
数名の女子生徒達が仲良く教室を出て行くのを眺め、少しだけ切なさを感じる。
ま、まぁ、まだ2日目だし。
気にする事ないよ、うん。
『学食…いいな』
「行けばいいだろ?」
『えっ⁉︎あ、聞こえてた…?』
「隣なんだしそりゃ聞こえるだろ」
ですよねー!!
相変わらずクールにツッコむね心操くん!
『行ってみたいんだけど、今日はお弁当作って来たからまた今度にしようかな〜』
「自分で作ったのか?」
『え?そうだけど…』
「へぇ…凄いじゃん」
えっ⁉︎
褒めてくれた⁉︎
嬉しい…!
『い、いやぁ〜…そんな大した物じゃ…』
「料理とか全然作れなさそーなのにな」
『何で褒めてから落とすのッ⁉︎』
心操くんだって一言余計じゃん!
やっぱり心操くん毒舌キャラだ…!
『…あれ?』
「どうした?」
『何か廊下が騒がしいような…』
耳を澄ますと、「えっ⁉︎ウソっ⁉︎」「何でヒーロー科が⁉︎」等と女子たちの黄色い声が聞こえてくる。
何だろうと教室の扉の方に視線をやると、意図したように扉が開かれ、現れた人物を見て驚愕した。
そこにいたのはーー
「名前。ここにいたのか」
『轟くんッ⁉︎ な、何でここに?』
ビックリして固まってると、教室にいた生徒たちがザワつき始める。
「え?知り合い?」
「まさか付き合ってる⁉︎」
マズイッ!
めちゃめちゃ変な誤解されてる!
ふと視線を横にやると、心操くんまでもが驚いた表情で私と轟くんを交互に見やり、困惑した様子で私に視線を戻す。
「お前ら…そういうーー」
『違うからッ!!…後で話す!』
これ以上妙な噂立てられちゃ困る!
取り敢えず今はーー
『轟くん!ちょっとコッチに…!』
轟くんの背中を押しながら教室を出ると、
そのまま人気の少ない場所まで小走りで向かった。