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青春まっしぐら

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課外授業で教室まで階段を上り終えたところにばったり赤木と会った。赤木も課外授業で教室に向かうところだ。嫌な顔をせずいつも通り慣れた挨拶をする。

「なあ赤木よ、たまにはバスケ部に顔を出していいと思うよ」
「そう甘くしてられるか」
「俺はお前がウズウズしてるのが気になるんだけど…」

そう、笹山はバスケ部を引退してから多分バスケがしたくて我慢している赤木に情けをかけていた。

「誰も練習したら駄目とは言ってないだろ?息抜きにしたらいいのに」
「…ぐ。今は受験に集中だ」

頑固たる赤木に笹山は折れた。そのうち、顔を出すに違いないと見守るのだった。

────

高1に遡る。
入部してから間もないときに赤木に問い掛けられた。

笹山はいつからバスケやってるんだ?」
「中学…2年に上がるくらいかな。俺の中学バスケ部無くて大人に混じってやってたんだ」

朧気に答えると「そうか」と一言で返され、安西先生に呼ばれた赤木はその場を去った。
不思議に思って近くにいた木暮に話しかける。

「もしかして、ミニゲームのときに嫌なパスしたかな…?」
「そうじゃないさ。笹山の無駄がないプレーに驚いたんだ」

そこに三井が口を割ってきた。

「いいや、違うぜ木暮。コイツは遅いんだ。速攻が全然できてねえ」
「速いの苦手なんだよ。MVP君、速攻教えてよ」
「俺は三井寿だ!」

笹山は納得した。環境が異なる場所でバスケをやればプレースタイルは変わる。培ってきた経験にも差が生まれる。赤木は全国制覇を夢見て、笹山はただバスケをしたいだけだった。

だが実は、赤木は笹山のことを「普通に上手い」と練習に励んでいた。

────

やっと課外授業が終わって荷物をまとめ教室を出る。軽く屈伸をしていると赤木が隣で落ち着きがない様子だった。

「…受験終わったらバスケ部行こうぜ。桜木も戻ってるだろうし」
「おう」

短い返事は嬉しそうに待ち遠しかった。

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