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まさかこんな事になるなんて…。
古書店を閉めて今日も1日頑張ったと自分を褒めて自転車ならぬ愛車を漕ぐと、前輪が重たく感じた。なんとタイヤがパンクしていた。
盗まれて奇跡的に戻ってきたと思えば、お次はパンクですか…曙は途方にくれていた。
空気入れたらまた走れるからなと愛車を押していると、後ろから高身長の男子高校生が私を追い越した。
私も180センチと女にしては、かなり高いけどやっぱ男となるとデカイやつはデカイな。陵南高校のジャージ、運動部かな。
ふつふつと思い出していたら男子高校生がこちらに振り向いた。
「この前の自転車だ」
「…?この前の?」
ボソッと私はつぶやいた。この前のと言う言葉を頼りに振り返ってみる。そうだ、きっとこの男子高校生が盗まれた自転車を店まで届けてくれたんだ。
お礼を言わないと、そう慌てていたら先に口を出されてしまった。
「タイヤパンクしたんすか?」
優しく微笑んで聞いてくる。今の高校生ってなんていい子なんだ。感動してしまったのは秘密。
しかし、私はどうも人と眼を合わせる事が苦手だ。少し下を向いて返事をした。
「ええ。でも空気入れたら平気だし、家も遠くないので」
「そりゃ良かった」
また微笑んでそれじゃあ。と男子高校生は行ってしまった。あの子、絶対モテるな。そう確信した私は一番大事なことを忘れていた。
「お礼をまだ言ってない!」
古書店を閉めて今日も1日頑張ったと自分を褒めて自転車ならぬ愛車を漕ぐと、前輪が重たく感じた。なんとタイヤがパンクしていた。
盗まれて奇跡的に戻ってきたと思えば、お次はパンクですか…曙は途方にくれていた。
空気入れたらまた走れるからなと愛車を押していると、後ろから高身長の男子高校生が私を追い越した。
私も180センチと女にしては、かなり高いけどやっぱ男となるとデカイやつはデカイな。陵南高校のジャージ、運動部かな。
ふつふつと思い出していたら男子高校生がこちらに振り向いた。
「この前の自転車だ」
「…?この前の?」
ボソッと私はつぶやいた。この前のと言う言葉を頼りに振り返ってみる。そうだ、きっとこの男子高校生が盗まれた自転車を店まで届けてくれたんだ。
お礼を言わないと、そう慌てていたら先に口を出されてしまった。
「タイヤパンクしたんすか?」
優しく微笑んで聞いてくる。今の高校生ってなんていい子なんだ。感動してしまったのは秘密。
しかし、私はどうも人と眼を合わせる事が苦手だ。少し下を向いて返事をした。
「ええ。でも空気入れたら平気だし、家も遠くないので」
「そりゃ良かった」
また微笑んでそれじゃあ。と男子高校生は行ってしまった。あの子、絶対モテるな。そう確信した私は一番大事なことを忘れていた。
「お礼をまだ言ってない!」