壱ノ章
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今日から新人研修期間が始まる
今年、僕が担当するのは二人らしい
『お2人の担当になった時雨です。よろしくお願いします』
「唐瓜といいます!よ、よろしくお願いします!!」
「茄子です!よろしくお願いしまーす」
真面目そうな子とのんびりした子、なんだか対照的だなぁ
さっき話していた様子から見て結構相性がいいらしい、さながら地獄のチップとデールと言ったところか
小鬼だから少し見上げるような体制がなんだか可愛らしい
『お2人は力仕事になる拷問は不向きだと思いますので、初めは事務的な仕事から始めましょうか』
「助かりますっ!」
「俺、獄卒って力仕事ばっかだと思ってました」
『事務の仕事も大変ですよ。部署も多いですし何より閻魔庁は地獄の中枢ですからね。』
ほほーっと目を見開く2人
これでもちゃんと大人の鬼なんだよなと頭のどこかで考えるが、可愛いものは可愛い
その日から2週間、仕事内容の確認や各部署へ挨拶、礼儀などを叩き込んだ
唐瓜君は少々堅苦しいものの、細かくメモを取りながら着実に仕事を覚えていった。この子ならばどこの部署でも上手くやっていけるだろう
茄子君は書類のミスが結構多かったが、持ち前のコミュニケーション能力を生かして早くも先輩に気に入られたらしい
短い期間だったが2人とは大分打ち解けたと思う
『今日で研修期間は最終日になりますが、昨日で大体教え尽くしてしまいました。何か聞いておきたいことはありませんか?仕事以外でもいいですよ』
「えっと、じゃあ…初日から疑問に思っていたんですけど…なぁ?」
「ねぇー」
2人は顔を見合わせた
なんだかとてもいいずらそうにしていたが茄子君が先に口を開く
「俺ら、時雨様は地獄一冷酷だって聞いて結構びびってたんですよねー」
「おいっ、単刀直入すぎるだろ!すみません!」
『いえ、よく言われますよ。そうですね…補佐官という立場と、この刀のせいですかね?』
「そういえばずっと持ち歩いていますよね。でも鞘と鍔に紐が巻いてあるから飾りだと思ってました…」
『手入れはしていますのでいつでも使える状態ですが、流石に刀身を出すと危険ですので。納刀状態で殴っても結構な威力ですよ、たまにサボっている獄卒を殴ります』
「あれ、立場云々じゃなくてそれが原因なんじゃ…」
「殴られる側にはなりたくないよね…」
『鞘は表面が滑らかなので痛いだけですが鬼灯の持っている金棒で殴られたあかつきには大怪我をしますので精一杯職務に務めてくださいね』
「「怖っ!!」」
こうして新人研修はちょっとした忠告と共に終わった
数日後、地獄のチップとデールはよく働く、いわゆる当たりの部下だと噂を聞くことになる
今年、僕が担当するのは二人らしい
『お2人の担当になった時雨です。よろしくお願いします』
「唐瓜といいます!よ、よろしくお願いします!!」
「茄子です!よろしくお願いしまーす」
真面目そうな子とのんびりした子、なんだか対照的だなぁ
さっき話していた様子から見て結構相性がいいらしい、さながら地獄のチップとデールと言ったところか
小鬼だから少し見上げるような体制がなんだか可愛らしい
『お2人は力仕事になる拷問は不向きだと思いますので、初めは事務的な仕事から始めましょうか』
「助かりますっ!」
「俺、獄卒って力仕事ばっかだと思ってました」
『事務の仕事も大変ですよ。部署も多いですし何より閻魔庁は地獄の中枢ですからね。』
ほほーっと目を見開く2人
これでもちゃんと大人の鬼なんだよなと頭のどこかで考えるが、可愛いものは可愛い
その日から2週間、仕事内容の確認や各部署へ挨拶、礼儀などを叩き込んだ
唐瓜君は少々堅苦しいものの、細かくメモを取りながら着実に仕事を覚えていった。この子ならばどこの部署でも上手くやっていけるだろう
茄子君は書類のミスが結構多かったが、持ち前のコミュニケーション能力を生かして早くも先輩に気に入られたらしい
短い期間だったが2人とは大分打ち解けたと思う
『今日で研修期間は最終日になりますが、昨日で大体教え尽くしてしまいました。何か聞いておきたいことはありませんか?仕事以外でもいいですよ』
「えっと、じゃあ…初日から疑問に思っていたんですけど…なぁ?」
「ねぇー」
2人は顔を見合わせた
なんだかとてもいいずらそうにしていたが茄子君が先に口を開く
「俺ら、時雨様は地獄一冷酷だって聞いて結構びびってたんですよねー」
「おいっ、単刀直入すぎるだろ!すみません!」
『いえ、よく言われますよ。そうですね…補佐官という立場と、この刀のせいですかね?』
「そういえばずっと持ち歩いていますよね。でも鞘と鍔に紐が巻いてあるから飾りだと思ってました…」
『手入れはしていますのでいつでも使える状態ですが、流石に刀身を出すと危険ですので。納刀状態で殴っても結構な威力ですよ、たまにサボっている獄卒を殴ります』
「あれ、立場云々じゃなくてそれが原因なんじゃ…」
「殴られる側にはなりたくないよね…」
『鞘は表面が滑らかなので痛いだけですが鬼灯の持っている金棒で殴られたあかつきには大怪我をしますので精一杯職務に務めてくださいね』
「「怖っ!!」」
こうして新人研修はちょっとした忠告と共に終わった
数日後、地獄のチップとデールはよく働く、いわゆる当たりの部下だと噂を聞くことになる