壱ノ章
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鬼灯様と白澤様に思いを告げられてからそれはもう長い月日がたった
閻魔大王第二補佐官である僕の日常は変わらず忙しいものである
あれから片っ端から資格を取りまくり、もはやなんの職業か分からないほどには知識を身につけた
とはいっても僕と対等もしくはそれ以上の知識を持っている鬼灯様には驚かされるばかりであるが…
部屋は整頓しているつもりでいても主に古い文献や古書、洋書などで埋め尽くされているので、そろそろ書庫に寄付でもしてみようか
そんな感じで僕の日常は変わらず毎日充実している
といってもあの日から変わったこともあって…
「時雨さん、おはようございます。今日も可愛らしいですね」
『おはようございます、鬼灯様。先日の会議の件ですが…』
鬼灯様があからさまに口説いてくる
おかげでスルースキルがほぼカンスト状態だ
思いに気づいていて酷いという人もいるだろうが、人目も幅からず所構わず言ってくるものだから当事者としてはたまったものでは無い
こうまでして諦めないのは流石にこの人の将来が不安になってくるのだが…
「照れなくても良いのですよ。ところでいつ前向きな返事をくれるのですか?」
『懲りませんね…早く嫁さんでも貰って諦めてください』
当時は同じ日に2人に告白されて僕なりに真剣に考えた
動揺はしたが素直に好意を向けられるのは決して嫌ではなかったから
しかし思考を遮るのはどうしても“性別“という壁で、閻魔大王第一補佐官だとか名のある神獣だとかが男と付き合っているなんて世間体的にアウトだろう
それでもなお熟考した上で正式にお2人にはお断り申し上げた
その時の反応は、と言うと…
「そっか〜残念、出来れば両思いが理想だったけど切ない片思いにふけるのも楽しいかもね。え?諦める?君より博識で可愛くて熱心でちょっと頑固で優しい子が現れたら考えなくもないなぁ、無理だろうけど」
「そうですか、いえ、予想通りでしたのでお気になさらず。まぁ、その程度で諦める気は毛頭ありませんが」
いやすっぱり諦めてくださいよ
僕が2人に思いを寄せられていることは地獄中に広まり、書店では鬼灯×時雨や、白澤×時雨などの薄い本が売られる始末
初めて見た時は店ごと燃やそうかと思った…
あとは
「時雨様!人目見た時からお慕い申し上げておりました!」
やたら男にモテるようになった
鬼灯様に教えられて目元に紅をひいたり、立場もあるので身だしなみに気を使うようになった頃から自他ともに認めるこの女顔の噂は広がったようだ
他人の恋愛にとやかくいうつもりは無いが近頃多すぎやしないか…
何度か際どい目にあったこともあり、そろそろ武術にも手を出そうかと思っていたところだ
手始めに鬼灯様のような金棒を手に入れてみようか
あいにく使い所のない貯金は残高が途方もない額になってきている
週末にでも探しに行ってみよう
閻魔大王第二補佐官である僕の日常は変わらず忙しいものである
あれから片っ端から資格を取りまくり、もはやなんの職業か分からないほどには知識を身につけた
とはいっても僕と対等もしくはそれ以上の知識を持っている鬼灯様には驚かされるばかりであるが…
部屋は整頓しているつもりでいても主に古い文献や古書、洋書などで埋め尽くされているので、そろそろ書庫に寄付でもしてみようか
そんな感じで僕の日常は変わらず毎日充実している
といってもあの日から変わったこともあって…
「時雨さん、おはようございます。今日も可愛らしいですね」
『おはようございます、鬼灯様。先日の会議の件ですが…』
鬼灯様があからさまに口説いてくる
おかげでスルースキルがほぼカンスト状態だ
思いに気づいていて酷いという人もいるだろうが、人目も幅からず所構わず言ってくるものだから当事者としてはたまったものでは無い
こうまでして諦めないのは流石にこの人の将来が不安になってくるのだが…
「照れなくても良いのですよ。ところでいつ前向きな返事をくれるのですか?」
『懲りませんね…早く嫁さんでも貰って諦めてください』
当時は同じ日に2人に告白されて僕なりに真剣に考えた
動揺はしたが素直に好意を向けられるのは決して嫌ではなかったから
しかし思考を遮るのはどうしても“性別“という壁で、閻魔大王第一補佐官だとか名のある神獣だとかが男と付き合っているなんて世間体的にアウトだろう
それでもなお熟考した上で正式にお2人にはお断り申し上げた
その時の反応は、と言うと…
「そっか〜残念、出来れば両思いが理想だったけど切ない片思いにふけるのも楽しいかもね。え?諦める?君より博識で可愛くて熱心でちょっと頑固で優しい子が現れたら考えなくもないなぁ、無理だろうけど」
「そうですか、いえ、予想通りでしたのでお気になさらず。まぁ、その程度で諦める気は毛頭ありませんが」
いやすっぱり諦めてくださいよ
僕が2人に思いを寄せられていることは地獄中に広まり、書店では鬼灯×時雨や、白澤×時雨などの薄い本が売られる始末
初めて見た時は店ごと燃やそうかと思った…
あとは
「時雨様!人目見た時からお慕い申し上げておりました!」
やたら男にモテるようになった
鬼灯様に教えられて目元に紅をひいたり、立場もあるので身だしなみに気を使うようになった頃から自他ともに認めるこの女顔の噂は広がったようだ
他人の恋愛にとやかくいうつもりは無いが近頃多すぎやしないか…
何度か際どい目にあったこともあり、そろそろ武術にも手を出そうかと思っていたところだ
手始めに鬼灯様のような金棒を手に入れてみようか
あいにく使い所のない貯金は残高が途方もない額になってきている
週末にでも探しに行ってみよう