3ワ 幼馴染み
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後ろから呼ばれた声。
「玲音?」
「静、雄?」
声的に聞き覚えがあった為,その名を言いつつ振り向けばやはりそこには驚いた表情をした静雄が立っていた。
そして、俺だと確信したのかすぐさま顔を顰め問い掛けてくる。
「玲音、お前何処行ってたんだよ!」
「あー、えっと、ちょっと遠くに?」
目を逸らしつつ曖昧に答えるもキレさせちゃうかもと思うと目を瞑り身構えてしまう。
しかし、罵声も拳も飛んで来ず頭を少し荒っぽいが撫でられた。
それに驚き目を開け顔を上げると静雄と目が合った。
「し、静雄?」
「ったく、心配したんだからな?突然居なっちまったから。」
「わ、悪い…。」
申し訳なさそうに謝りつつ長年一緒に居た幼馴染みが忽然と姿を消せば驚くし心配にもなるよなと考えれば反省する。
「まぁ、無事で良かった。」
そう言って微笑む静雄にドキッとしつつ頷く。
そして、本来の目的を思い出し、それを告げる。
「あ、そうだ、俺、静雄に会う為に外に出て来たんだよ!」
「俺に?」
笑みを浮かべつつ静雄に言えば、驚いた顔をされた。
まぁ、分からなくはないんだけどな。
突然の事だし。
「そうそう、静雄に。って事で、帝人君、またね。」
「あ、はい!」
「ちょ、おい、玲音?」
俺と静雄のやり取りをポカンとした顔で見ていた帝人君に別れを告げ、静雄の腕を引き公園を出る。
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