6ワ 熱
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タオルを準備し終わったタイミングでチャイムが鳴り玄関へと向かう。
「やあ、待ってたよ。」
「お邪魔するよ。全く久々に連絡を寄越したかと思ったらまさかの事に驚きだよ。」
玄関を開ければ先程連絡した新羅が来ていた。
「俺と玲音って組み合わせにかい?」
「そうそう。玲音君は静雄一筋の上、君の事を毛嫌いしていたからね。」
「酷い言い様だね。」
先程用意したタオルを持ち部屋へと向かいながら話をしていたが心外にも程がある。
あんな力馬鹿の何処が良いんだか。
部屋に入りベッドに近付けば変わらず苦しそうな玲音。
「本当だったんだね。」
「まだ疑ってたのか。」
玲音を見るなり言う新羅に若干呆れる。
俺だってそんな嘘つかないって。
「さてと。」
持ってきていた道具を取り出せば玲音を診ていく。
「うん、風邪だね。安静にしてれば治るよ。疲労とかも相当溜まってそうだけど何してるのかな?怪我も所々あるし…。」
「さぁね。それは俺も知りたいものだよ。昨日久々に会ったから全く知らないよ。玲音に関しての情報は残念ながら全く掴めなくてね。」
「そうなの?それはそれで変な話だね。」
手当てしながら言う新羅に同意する。
普通なら情報操作しない限り見つかるものだと踏んでたんだけどね。
「取り敢えず、薬渡しておくから玲音君が起きたら飲ませておいてね。」
「助かるよ。」
「うん、じゃ、僕は帰るよ。また玲音君の事で何かあれば来るよ。」
玲音君の事でと強調する辺りそれ以外は御免だと言っているものだ。
力馬鹿の攻撃で怪我さえしなければ頼ることもそうそうないけど。
「じゃあ、玲音君によろしくね?後あまりちょっかいかけないようにね。」
笑いながら言い去る新羅に人をなんだと思ってるだと思いながら玲音の眠るベッドに腰掛ける見つめる。
「やっと…やっと見つけたんだ。今度こそ逃がしはしないよ?覚悟しておくことだね。」
意味有り気な笑みを浮かべながら言いつつふと何かを思い付けばそれを取りに行く。
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