4ワ 波瀾万丈
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ーパチパチパチッ
何処からか聞こえて来る拍手。
ふと後ろに人の気配がして、嫌な予感が俺を支配する。
振り向いたら後悔する気がする。
でも、気になる。
分かっているはずなのに。
冷や汗が流れる。
「いや、凄いね?1人で全員倒しちゃうなんて。10人は居ただろうに。」
クックッと笑いながら話し掛けてくる。
あー、やっぱり。
声で分かってしまう。
俺の大ッ嫌いな奴の声だ。
奴が俺だと分かっているかは不明だが此処で足止めを食らうわけにはいかない。
特に用事があるわけではないんだが。
此処まで来るとほんと運なんて皆無だな。
誰なのか分かれば其奴を無視して歩き出す。
「あれ?なんで無視するのかな?」
笑いを含んだ様に言う奴に若干の苛つきを覚えつつ無視を続ける。
絶対俺だと分かっている気がする。
奴の声なんて聞こえない、聞こえない。
つか、聞きたくねぇ。
「ねぇ?月宮君。」
ほらな。
俺の事を苗字に君付けで呼ぶ奴なんて限られている。
仕方なくゆっくりと相手の方を顰めっ面で若干の冷や汗を流しつつ向き奴の名を口にする。
「折原、臨也…。」
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